ページ番号:219443
掲載日:2024年3月14日
ここから本文です。
ナマズは、河川環境の変化などで漁獲量が減少したことから、ナマズの養殖化への要望が県に寄せられていました。
ナマズは稚魚期の共食いが激しく、養殖化が困難とされていましたが、水産研究所では、飼育密度や給餌方法の研究を行い、平成5年に全国で初めてナマズの生産に成功しました。
ナマズは、田んぼを活用した素掘りの池で養殖されています。
2年間かけて約800gまで成長させ、地元の川魚料理店に出荷されます。
ナマズの養殖場
なまず料理は、荒川と江戸川に挟まれた埼玉県東部の郷土料理です。この地域には、川魚料理店も多くあります。
白身の上質な肉質と淡泊な味わいのナマズ料理が親しまれており「天ぷら」や「蒲焼き」、骨や肉に味噌を加えてミンチにして油で揚げる「たたき」が人気です。
今回は、越谷市の仕出し料理店「魚伸」さんの御協力で、「天ぷら」と「たたき」の調理を見せていただき、お話を伺いました。
「なまず料理は、生きたままをさばくのが美味しいんだよ」と御主人。
なまずの頭をまな板に釘さし、まずは3枚におろします。
おろした切り身
まずは、「天ぷら」を作ります。
切り身に衣をつけて、油でカラッと揚げます。
こちらのお店では、サラダ油とゴマ油を混ぜて使っておられました。
天ぷらを揚げてる様子
ナスやシシトウも一緒に揚げて、彩の良いなまずの天ぷらができました。
なまずの天ぷら盛合せ
さて次に、切り身以外の、頭や骨、アラなどで、「たたき」を作ります。
骨を砕くようにたたいた後、ミンチにして、そこに、しょうが、にんにく、七味唐辛子、そして味噌で味付けし、卵、小麦粉でつなぎ合わせます。
混ぜてる様子
これを天ぷらと同じ油に、一口大で落として揚げていきます。
たたきを揚げてる様子
味噌と香ばしさと、パンチのある辛さで、お酒が進みそうな一品です。
「揚げたてよりも、少し時間をおいた方が、味が染みて美味しいですよ」とのお話でした。
たたき
御主人曰く「自分が子供の頃は、近くの川でなまずを釣って、
こうしてたたいて作ったもんだよ」
ナマズの天ぷらやたたきは、県東部地域の代表的な郷土料理です。
是非一度お召し上がりください。
調理協力:魚伸(越谷市)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください