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掲載日:2023年12月8日

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働く障害者と事業主のインタビュー《平成29年度》

障害者福祉・障害者雇用に関心のある方々にご協力いただき、障害者が働く企業を訪問して、障害者本人や企業の担当者にインタビューしていただいたものです。なお、【】はインタビューを受けて頂いた従業員の方の障害種別、《》は訪問企業の主たる事業内容です。

 

 こばとん

 

1 【身体】北関東福山通運株式会社

2 【身体・知的】生活協同組合コープみらい

3 【身体・知的】株式会社長谷川製作所

 

 

コバトン&さいたまっち

 1  北関東福山通運株式会社の障害者雇用

インタビューした日:平成29年10月25日

インタビューした方:本社課長山本哲也さん

                            男性Yさん(25歳・身体障害者)外観

協力レポーター:並木静子さん(越谷市)

 

【企業概要】

名称:北関東福山通運株式会社

所在地:比企郡滑川町都25-40

事業内容:貨物自動車運送事業・貨物利用運送事業

総従業員数:233名(うち障害者数:6名)

 

企業の方へのインタビュー(レポーター:並木静子さん)

   北関東福山通運株式会社は昭和55年設立、9営業所に約240名の社員が働いています。雑貨から食品まで、主に商業貨物を扱っています。

   本社の山本課長様に、北関東福山通運株式会社の障害者雇用についてお伺いしました。

   平成26年、障害者雇用サポートセンターの勧めもあり、精神障害者の雇用を始めたのがきっかけだそうです。現在、身体障害者2名、精神障害者4名が就労しています。訪問させていただいた東松山営業所では、2名の身体障害者が働いています。安全第一

   業務内容は、到着貨物の仕分け整理及び構内清掃です。7~8人で配送コース毎に仕分けます。一日に300~400位の荷物を扱います。重いものはフォークリフトを使いますが、それでも自力で30kg位の荷物を移動したり、一人では運びにくい荷物は協力して行っています。

   障害のある従業員に対して、特に障害者と意識したことは無く、一般社員と同様の扱いで、特別な配慮はしていません。「健常者の方であっても配慮しなければならないことがあるのと同じ」と山本課長は言います。現場には幅広い年齢の人がいて、仲間として指導し接しています。

   北関東福山通運株式会社では、障害者枠での求人はしていませんが、障害をお持ちの方でも、作業内容が理解できて、ある程度の読み・書き・計算ができ、体力のある人ならば、雇用の対象になります。各営業所ごとに求人を行っているので、通える営業所に応募する仕組みです。

   職場実習の相談にも、対応しています。ただ、荷物の多い冬の繫忙期は指導者がいないので、4、5、6月ならば相談に乗りやすいとのことです。また、構内はフォークリフトが行き交うため、安全面を考慮して、聴覚障害者の方の採用は慎重になります。

障害のある方へのインタビュー(レポーター:並木静子さん) 

   北関東福山通運株式会社で働いているYさんは、足に障害があります。健常者として一般就労をしましたが、離職後に障害者手帳6級を取得し、平成27年10月にハローワーク東松山の紹介で、北関東福山通運に就職しました。

 25歳のYさんは、職場では若手社員として、頼りにされています。バーコード

 職場までは、40~50分ほどかけて自転車で通勤しています。

 出社は7時です。9時半出発のトラック便に、配送コース毎に仕分けをします。その後、午後の便の仕分けを行い、12時から一時間の休憩を取ります。午後は、到着した荷物の仕分けと、構内清掃を行い、15時に退社します。時には、一人では運びにくい荷物の積み下ろしを手伝うため、助手として配送に同行することもあります。帰着が遅くなると17時ごろまで残業することもありますが、取引先に行くと自分の仕事の意義を実感できるので励みになります。

 体を動かすことが好きなので、仕事は楽しいそうです。ただ、重い荷物は足の負担になって大変なこともあります。職場の人から、体の負担にならない荷物の運び方を教えてもらったりします。

 休日は、野球観戦に家族と出かけます。弟さんと行くことが多いそうです。

 最後にYさんから、就労を目指す障害者の方へアドバイスをいただきました。「自分も最初は不安だった。でも、2年間働けた。自分に自信をもって!」

見学させていただいた感想

   小雨が降ったり止んだりという10月にしては少し肌寒く感じる朝、滑川町の北関東福山通運株式会社本社・東松山営業所を訪問しました。トラック

   営業所では、24時間運送業務を行っているそうで、訪問中も貨物トラックが頻繁に出入りしていました。

   山本課長の口ぶりからは、障害者雇用への不安・苦労は、あまりないようです。「働く上で、十分戦力になっている」と、Yさんへの信頼が感じられました。

   Yさんは、とても礼儀正しく明るい青年です。職場は年上の方が多く、かわいがられていて、人間関係も良好なようです。たまに何か言われても、言われたことは心にとめて、あとは気にしないようにしていると、話されました。

   山本課長、Yさん、職場の皆さま、ありがとうございました。

 

 2  生活協同組合コープみらいの障害者雇用

インタビューした日:平成30年3月8日

インタビューした方:コープみらい 人事部 人事課 担当課長 佐野行生 さん

                            コープみらい コープ春日部店 副店長 平井哲夫 さん

                            女性Mさん(23歳・知的障害及び聴覚障害)

協力レポーター:並木静子さん(越谷市)コープみらい外観

 

【企業概要】

名称:

本社所在地:さいたま市南区根岸1丁目5番5号

事業内容:食品や生活用品の宅配や店舗での販売、チケット販売・くらしのサービス、保障、福祉等、生活全般に関わる事業

社員数:正社員3,178名、パート職員・アルバイト職員10,745名(うち身体障害者36名、知的障害者99名、精神障害者15名)※2018年3月現在

 

企業の方へのインタビュー(レポーター:並木静子さん)

   生活協同組合コープみらいは、埼玉県・千葉県・東京都で、食品や生活用品の宅配・店舗、福祉事業等を運営しており、「食卓を笑顔に、地域を豊かに、誰からも頼られる生協へ」を目指して、地域に根差した様々なサービスを提供しています。組合員数はおよそ334万世帯。正社員3,178名、パート・アルバイト職員10,745名が、働いています。現在、コープみらいでは約150人の障害者が働いています。そのうち約50人が店舗で、約100人が宅配センターや物流施設・本部等で勤務しています。

   今日は、コープ春日部店を訪問しました。

   コープ春日部店では、約200人の従業員が働いており、その中に3名(身体・知的・精神)の障害者が一緒に働いています。「採用に当たっては、実習を通して本人がどんな仕事ができるのか、適正・能力を見極めるようにしている」と佐野担当課長は言います。平井副店長は、カートやカゴを整理している障害のある従業員が「お年寄りや足の不自由な方は、カートを杖代わりにしているので、全部片付けないで入口付近に何台か残しておこう」と発言したことによって、他者への気配りと新しい視点に気づかされたと言います。

   長く働き続けてもらえるよう、困ったことや悩み事があるときは、障害者就労支援センターや特別支援学校と連携し、相談しながら、対応しているそうです。「20~30年務めた障害者が定年を迎えた時は採用した側も大変うれしく思う」と、佐野担当課長はおっしゃっていました。

 

障害のある方へのインタビュー(レポーター:並木静子さん) 

【インタビューに応じていただいた方】はちみつ品出し

Mさん(女性) 23歳 知的B・聴覚障害

2012年4月入社。勤務時間9時30分~15時30分 (水・金休み、隔週で日曜休み)

 

   Mさんは特別支援学校高等部の時、4か所ほどスーパーで実習を行い、コープ春日部店に採用が決まりました。

   9時30分~12時00分まで商品の品出し、13時00分~15時30分まで農産部門の商品加工とパック詰めをします。その際、商品チェックも行い、傷み等がないか確認しています。お昼休みは、他の従業員と一緒に昼食を取ります。

   嬉しかったことはたくさんあり、特に、難しかったことができるようになったときはとても嬉しかったそうです。入社当時は分からないことがいっぱいでメモを取っていましたが、今はもうメモを見返さなくても作業ができるようになったと嬉しそうに語ってくれました。

   大変なことは、曜日によっては商品の入荷が多く品出しが増えて、気が付くと退社時間になっているほど忙しい日があることだそうです。ミニトマト詰め

   入社当時は、お客さんに話しかけられても聞こえず対応できなかったので、「聴覚に障害があります」という名札をつけていました。今は、補聴器を使っているので、問題ないとのことです。ただ、声が小さいと聞こえないので、聞き取りにくかったときは、聞き返してきちんと要望を把握してから対応します。

   休日は、家事を手伝ったり母親と買い物に行ったり、友人と遊びに行ったりします。仕事帰りに友人と食事に行くこともあります。祖母が入院しているので、母親とお見舞いに行くこともあるそうです。

   最後に、これから就労する人に向けてMさんからアドバイスをいただきました。「最初は分からないことがあっても大丈夫。体調管理に気を付けて、継続して仕事に行くことが大切です。」

 

見学させていただいた感想

   朝から雨の肌寒い日でしたが、お店の中にイートインスペースがあり、温かいお茶のサービスにくつろぐことができました。

   Mさんは、大変明るい女性で、他の従業員の方にも可愛がられています。誇りをもって仕事をしているので、とても楽しそうです。体力にも自信があり、定休日以外は休まないそうです。職場でも頼られる存在ですね。

   佐野担当課長、平井副店長、Mさん、職場の皆さま、ありがとうございました。

 

 3  株式会社長谷川製作所の障害者雇用

インタビューした日:平成30年3月9日外観

インタビューした方:代表取締役 長谷川義貢 さん

                            取締役 長谷川宜子 さん

                            管理部 総務経理課 主任 岡田由香 さん

                            奉製部 女性N さん(知的障害)

                            企画営業部 男性K さん(身体障害) 

協力レポーター:青木律子さん(さいたま市在住でライターとして活動中。主な執筆分野は障害者雇用のほか、卓球・パラ(障害者)卓球、神社仏閣、美術展など。読者へ一言「働く障害者の応援サイト ホップ・ステップ・チャレンジでは、毎回楽しくインタビューさせていただいております」)

 

【企業概要】

名称:株式会社長谷川製作所

本社所在地:草加市谷塚仲町466-1

事業内容:神社・仏閣の授与品(御守り・お札)の奉製業

社員数:正社員32名、準社員22名 ※

雇用障害者数:身体障害1名、知的障害2名 ※                        ※2018年3月現在

 

企業の方へのインタビュー(レポーター:青木律子さん)

   株式会社長谷川製作所は、お守り、お札、絵馬など神社仏閣の授与品の奉製を行っている会社で、3名の障害者が働いています。1名は在職中に中途障害者となり、2名は新規に採用されました。

   今回のインタビューでは、長谷川代表取締役(以下「長谷川社長」と表記)と、管理部の岡田主任にお話をうかがいました。

 

― 障害者雇用を始めたきっかけを教えてください。

長谷川社長:宮城県女川町にある工場が東日本大震災の影響を受け、その経験から経営理念を作るべきと考え、経営理念の中に「社会貢献」と「一致団結」を掲げていることです。また、商工会議所の会頭から人の心の仕事をしているのだから、障害者にもっと興味を持つべきとのアドバイスを受けたことがきっかけです。

 

― 実際に雇用してみて、いかがでしたか?

長谷川社長:最初は、社員に理解させるのは困難でしたが、一度理解すると社員全員人をいたわる気持ちになり、社風がアットホームで明るい職場になりました。

 

― 障害のある方は、どのような仕事を担当していますか?

岡田主任:新規に採用した知的障害の方は、奉製課でお守りなど授与品の奉製作業をしています。在職中に身体障害となった方は、以前と同様に営業をしており、得意先を回って、受注や新規企画の提案などを行っています。

 

― 障害者を雇用してよかったのは、どのようなことでしょうか?

岡田主任:社員の間に思いやりやいたわりの心が生まれたことです。知的障害の方のまじめな仕事ぶりや、あいさつ、気遣いなどが、他の社員に良い影響を与えました。

 

― 逆に、大変だったのはどのようなことでしょうか?

岡田主任:受け入れ部署がなかなか決まらなかったことです。

 

― 最後に、これから障害者雇用を始める企業へのアドバイスをお願いします。

長谷川社長:初めは大変かもしれませんが、そこから得られるものは大きいです。障害のある人は、企業に就職するための訓練を受けています。「受け入れは無理」と言うよりも、一度体験して、そこから判断すればよいのではないでしょうか。

岡田主任:就労支援機関などから情報を集めたうえで、雇用を始めるとよいと思います。受入れ部署との情報の共有は大切だと思います。障害があるから特別ということはないし、自分の会社だけで解決しようと難しく考える必要もありません。

 

― ありがとうございました。

 

【レポーター感想】

インタビュー全体を通して、段階を踏んで障害者を受け入れてきたことがよくわかりました。またインタビューの間、長谷川社長が「社員が同じ価値観を持つこと」の大切さを熱く語っていたのが印象に残っています。今回のインタビューでは、長時間にわたっていろいろなお話をうかがうことができました。仕事への思い、会社への思い、社員への思いなど、さまざまな熱い思いをこのレポートで伝えきれないのが残念なくらいです。

 

 

障害のある方へのインタビュー(レポーター:青木律子さん) 

【Nさん(知的障害、女性)へのインタビュー】

   Nさんは埼玉障害者職業センターで訓練を受けていたときに株式会社長谷川製作所を紹介され、そこで3週間の実習をしました。その後埼玉県障害者雇用サポートセンター(当時)で実施している短期訓練を受けて、平成27年11月にトライアル雇用で入社、翌年2月に本採用となりました。

   入社したばかりのころは1日4時間勤務でしたが、その後1日6時間に延長し、現在は9時から18時までフルタイムの勤務をこなしています(実働8時間)。 

   Nさんが担当している仕事は、お守りなど神社仏閣の授与品の奉製作業です。床に座布団を敷いて、その上に座って行います。小さい物や細かい物を扱うことが多く、作業には集中力と根気を要します。Nさん

   初めのうちは他の従業員とは別の場所で、工程の少ない単純な作業を行っていました。他の従業員の作業のペースが速く、Nさんが気後れしてしまうのではないかとの、企業側の配慮からです。慣れてきて、Nさんの作業スピードも上がると他の従業員と同じ場所で作業をするようになり、できる作業の種類も増えていきました。 

   入社してからのNさんの成長は著しく、母校で卒業生進路セミナーの講師を務めたこともあります。後輩たちに、最初の職場が合わなくても支援機関に相談する等してあきらめずに行動すれば、自分にとってより働きやすい職場に巡り合えることを伝えました。

   また、職場での事業計画発表会においては自分の意思を発表することができるまでになりました。社員旅行にも参加し、他の社員と積極的に交流を図っています。平成29年9月に浦和コミュニティーセンターで行われた埼玉県高齢・障害者ワークフェア2017では、大勢の来場者の前で奉製作業を実演しました。

 

以下、Nさんへのインタビューの様子です。

 

― 仕事をしていてよかったことを教えてください。

Nさん:かぎ針を練習して、できるようになったことです。かぎ針を使えるようになったおかげで、仕事のスピードも手作業より速くなりました。今は、やっとこ(針金・板金などをはさむのに用いる鋼鉄製の工具)の使い方を練習中です。

 

― 逆に、大変だったのはどのようなときでしょうか?

Nさん:11月から12月までの繁忙期は、初詣に向けて仕事の量が桁違いに増えるので大変です。他の時期とは疲れ方が全然違います。体を動かしたり、甘いものを食べたりして、自分なりに疲れを解消するようにしています。

 

― プライベートはどのように過ごしていますか?

Nさん:仕事では座って作業をしているので、休日は和太鼓やサッカーで体を動かすようにしています。入社してから、神社やお寺に対して更に興味が深まり、参拝したり御朱印を集めたりしています。

 

― 最後に、これから働きたいと思っている障害のある方へのアドバイスをお願いします。

Nさん:働きたいと思ったら、就労支援機関にすぐに相談しましょう。考え込むより行動することが大事です。私は以前、他の会社に勤めていましたが退職してしまい、この先どうしたらいいかとても不安でした。そのような状況の中、すぐに支援機関(障害者就業・生活支援センター)に相談したことが、良い結果につながりました。支援機関からのサポートもあり、訓練を受けて、今の会社に就職できました。

 

― ありがとうございました。

 

【レポーター感想】

  インタビューの後、実際の仕事の様子を拝見させていただいたら、Nさんが自信を持ってきちんと仕事に取り組んでいる様子が、インタビューでの言葉以上に伝わってきました。最後のアドバイスも力強く、Nさんの仕事ぶりがよく表れていると思います。自分も励まされるような気がしました。

 

 

【Kさん(身体障害、男性)へのインタビュー】

   Kさんは20年ほど前に株式会社長谷川製作所に入社してからずっと、神社やお寺を顧客として営業の仕事を続けています。以前から糖尿病を患っていましたが、3年前から人工透析が必要になりました。週3回の通院が必要になり、身体障害者手帳を取得しました。それ以来、宿泊を伴うような遠方への出張を減らし、東京や神奈川など近場での営業を中心にしています。

   また近年は後輩の指導も担当するようになり、社内研修の講師を務めることもあるそうです。プライベートでは、土日に子供を相手に柔道の指導をしています。

 

以下、Kさんへのインタビューの様子です。

 

― 日常生活では、どのようなことに気をつけていますか?kさん

Kさん:人工透析のある日は、医者に行くことを最優先してスケジュールを組むようにしています。定時で仕事を終えて、透析の時間を確保します。現在かかっている医療機関は、夜遅くまで営業しているところをインターネットで探しました。会社に直行直帰の届け出を出した上で、自宅から直接得意先に行き、仕事が終わったらそのまま病院に行くこともあります。

また目標体重を設定して、体重管理に気をつけています。少しでも体重をオーバーすると、看護師に厳しく指摘されます。

それから食事や飲み物に制限があって、食べ過ぎ、飲み過ぎ、水分や塩分の取り過ぎなどに注意しています。営業という仕事上、外食することも多いですが、味の濃いものを食べたら次の食事では薄味のものを食べる、というふうに調整しています。飲み会といった付き合いの席では自制します。

 

― 仕事をしていてよかったことを教えてください。

Kさん:業界の特殊性とでもいいますか、「人の気持ちに携わるものを作っている」という誇りや自負心が持てることです。神社やお寺で、一般の人が入れないようなところに入り込み、神職や住職と会話ができます。

自社製品を手にした参拝客から「お守りを受けたよ」という声を聞くと嬉しいです。

それから、自分が指導した後輩が多くの注文を取ってきたときは、自分のことのように嬉しくなります。

 

― 逆に、仕事をしていてつらいと感じたのは、どのようなときでしょうか?

Kさん:クレーム処理です。神社やお寺の信用にかかわるため、誠心誠意謝ります。その上で相手の話を聞いて、対策をとります。

― 病気とのかかわりについては、いかがでしょうか?

Kさん:はじめに病気がわかったとき、体調が良くなかったです。会社と話し合った上で今のような働き方になりましたが、週に3回通院しながら仕事をする、という生活に慣れるのが大変でした。でも時間がたつと気持ちが切り替わり、前向きな気持ちになれました。

 

― 最後に、これから働きたいと思っている障害のある方へのアドバイスをお願いします。

Kさん:自分のように通院しながら仕事をする方も多くなっていくと思います。昔に比べると医療が進歩し、医療機器も良くなっているので、自分の例を通して、通院しながらでも働けるということを知ってもらいたいと思います。

 

― ありがとうございました。

 

【レポーター感想】

   非常に貴重なお話を聞かせていただきました。私はいろいろなセミナーや研究会に参加したことがありますが、実は人工透析を受けている当事者から直接話を聞く機会はほとんどなかったのです。またお話をうかがって、「人工透析をしている人でもフルタイムできちんと仕事を続けられる」と認識を新たにすることができました。

 

  

お問い合わせ

産業労働部 雇用労働課 障害者・若年者支援担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎5階

ファックス:048-830-4851

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