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掲載日:2024年3月18日
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心停止状態になってから除細動を開始するまでの時間が1分遅れるごとに、生存率は7~10%低下します。
救急車が到着するまでに全国平均で10.3分かかるので、居合わせた人がAEDを含めた救命措置を行うことで、生存率が約5.9倍に高まります。(出典:総務省消防庁 令和5年版救急救助の現況)
119番通報してから救急隊が到着するまでの間に、現場に居合わせた一般市民がいち早く一次救命処置(心肺蘇生やAEDの使用)をすることで、救命率や社会復帰率が上昇します。
突然倒れた人や、反応のない人を見かけた場合は直ちに心停止を疑い行動しましょう。
呼吸をしていない、もしくは判断に迷う場合は胸骨圧迫を開始し(人工呼吸の技術と意志がある人は人工呼吸も)、付近にAEDがある場合は、積極的に使用するようにしましょう。(音声ガイダンスが流れ、電気ショックの必要性についてはAEDが自動で診断してくれます)。
心肺機能停止者全搬送人員のうち一般市民によるAEDの使用件数
年次 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
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埼玉県 | 114 | 116 | 131 | 123 | 123 |
全国 | 2018 | 2168 | 1792 | 1719 | 1970 |
出典:救急・救助の現況より(総務省消防庁)
どこで |
どのように |
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駅 |
電車内で60歳代の男性が卒倒したので、乗客がホームに降ろし、駅職員がAEDを使用して救命した。 |
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映画館 |
席に座っていた男性がうなり声をあげて倒れ心肺停止状態になったので、職員がAEDを使用して救命した。 |
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高校 |
体育の授業中に走っていた男子生徒が崩れるように倒れ心肺停止状態になったので、先生がAEDを使用して救命した。 |
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スポーツクラブ |
スポーツクラブのプールで60歳代の男性が溺れて心肺停止状態になったので、職員がAEDを使用して救命した。 |
心臓収縮の特定のタイミングで胸に衝撃が加わることにより、心室細動(心臓のけいれん)になり、心臓が停止してしまうことです。
有効な救命方法は、AEDを使って心臓に電気ショックを与えることです。
野球のボールが胸を直撃し、ボールを拾って送球後に、突然意識を失って倒れた。
新聞やインターネット等から情報を収集した25事例中、胸に衝撃を与えた原因は、野球の硬式ボールが8例、野球の軟式ボールが2例、サッカーボールが3例、ソフトボールが2例、バスケットボールが1例です。このほか、胸部打撲(墜落、交通事故)が2例、拳(少林寺拳法、遊び)が2例、アメフトのタックル、金属バット、柔道投げ技による背部打撲、肘(けんかの仲裁)、手のひら(兄弟げんか)なども1例ずつあり、軽い衝撃でも起こることがあります。
18歳以下の子供の方が発生頻度が高く、健康な子供でも起きるので、胸への衝撃を防ぐ注意が必要です。
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