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掲載日:2022年1月18日

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定例記者会見の知事発言内容(1月18日)(テキスト版)※抜粋

本日は私の方から何点かご報告をさせていただきたいと思います。まずは、これいつもの地図ですけれども新型コロナウイルス感染症に関する警戒区域アラート等の発信状況であります。本県における新型コロナウイルスの新規陽性者数の急激な拡大の傾向に変わりはございません。警戒区域アラートを発信した区域につきましては、すべての市である40市と、伊奈町を初めとする19町の総計63市町村のうちの計59市町でありまして、日高が注意報だったんですが、これが警報に変わって、注意報はなくなりました。もはや、県全域において感染拡大が起こっていると言っても過言ではない状況であります。そこで、昨日、1都3県知事の連名で、新型コロナの担当大臣である山際大臣に対して、まん延防止等重点措置の適用の要請を行わさせていただいたところでございます。国において、まん延防止等重点措置の公示がいつなされるのかについてはまだ承知しておりませんが、県民の皆様には、今でもできる対策、具体的には、外出の際には特に気をつけて、できる限り混雑を避ける、体調がすぐれない場合は、必ず外出を見送るなど、基本的な感染防止対策の徹底をお願いをさせていただきます。

次に、県が設置する南部ワクチン接種センターの予約受付開始日が決まりましたので、ご報告をさせていただきます。埼玉県浦和合同庁舎の、埼玉県南部ワクチン接種センターにおいて、2月の1日より3回目のワクチン接種を行うということについてはすでにお知らせをさせていただいておりましたが、この予約ですけれども、1月25日16時から予約の受け付けを行います。予約ができる方、ご注意をいただきたいんですが、予約ができる方は、まず第1点目、県内在住であること、そして3回目接種用の接種券が市町村から送られてきている方であり、なおかつ次の要件を満たす方、2月においては2回目接種からの接種間隔が7か月以上経っている高齢者、ただし、施設の入所者はまた別途取り扱いますので、施設等の入所者以外の高齢者を中心に接種をさせていただきます。また、3回目が未接種の医療従事者の方についても接種の受け付けを行います。予約につきましては、インターネットのホームページから行う必要がございます。そして3月、これもインターネットの予約サイトから行っていただきますけれども、接種間隔が7か月以上の64歳以下の方の接種を3月からは拡大して始めてまいります。改めて、県のホームページをご参考にしていただいて、インターネットで予約を行っていただきたいと思います。また予約の受け付け開始に先立ち、今日1月18日、朝の9時に相談窓口を開設いたしました。接種センターについてのご予約等などで不明な点があれば、この電話番号、0570-071-077にお電話をいただきたいと思います。

次に、本県三偉人の一人である、日本で初めて医師免許を女性として取った荻野吟子先生でありますが、この明治の時代、女性が医術開業試験の受験が認められていない中、様々な困難に直面しながらも、それを克服し、制度改正に尽力し、女性の医師への道を開拓したパイオニアであります。この荻野吟子の原動力となったのは、男性医師から婦人科治療を受けたご自身の経験から、女性医師が必要である。女性医師となって同じ境遇の女性を救いたいという高い志だったと言われています。本県ではこの荻野吟子の高い志と不屈の精神の発信を通じ、性別にかかわらず、誰もが自分らしく活躍ができる男女共同参画推進を図る取り組みを実施しています。本日は、その2つの取り組みをご紹介させてください。まず、「埼玉県荻野吟子賞」についてであります。この賞は、吟子の不屈の精神を受け継ぎ、男女共同参画の推進に尽力する個人、団体を表彰するものであります。大賞、奨励賞を贈呈をさせていただきます。そしてもう一つ、いきいき職場部門につきましては、男女共同参画の推進に向けた職場づくりに積極的に取り組んでいる事業所を表彰するもので、こちらは、いきいき職場部門賞を贈呈をいたします。この表彰式ですけれども、来る2月7日、埼玉県知事公館で行わさせていただきます。それでは、令和3年度の埼玉県荻野吟子賞の受賞者を発表をさせていただきます。まず個人・団体部門の大賞ですけれども、今回は個人と団体それぞれから受賞となりました。個人の受賞者ですが、越生町におられる、「佐藤麻里子(さとう まりこ)」さんであります。酒造りは男性の職場という考え方が根強いこの酒づくりの業界でありますが、県内初の女性の杜氏として活躍をされておられます。日本酒需要が低迷する中、女性や若い世代のニーズに応える酒造りに取り組み、新商品開発やデザインを手がけているという方です。団体の方の受賞ですけれども、越谷市の「サイタマ・レディース経営者クラブ」であります。都道府県レベルとしては全国初の女性経営者、あるいは幹部による異業種交流グループであります。女性経営者、起業家の育成に向けて、勉強会や講演会の実施などを通じて、女性活躍を推進をしておられます。続いて奨励賞ですけれども、まずはこちら奨励賞は、朝霞市出身の「山守瑠奈(やまもり るな)」さんであります。理系の女性研究者、まだまだ少ない中、川越女子高を卒業後、京都大学に進まれ、現在は京都大学フィールド科学教育研究センターにおきまして、海洋生物の生態や環境保全を研究をしておられ、中高生向けの出前事業などにも尽力をされていると聞いています。続いて、いきいき職場部門賞ですけれども、今回は2事業所の受賞であります。まず、さいたま市にあります、「有限会社福祉ネットワークさくら」であります。福祉事業サービスの展開をされており、ライフステージに応じた柔軟な働き方制度の導入や、あるいはケアマネージャー等の資格取得を手がけ、女性が働きやすい職場環境づくりに取り組んでおられます。また次に、北本市になりますが、「株式会社矢口造園(やぐち ぞうえん)」であります、造園土木工事、あるいは公園管理などを手がけております。独自の業務管理システムの導入による業務の効率化や柔軟な勤務時間の設定、あるいは造園施工管理技士等の資格取得の支援によって女性の能力活用や職域の拡大を図っておられます。以上が、令和3年度の埼玉県荻野吟子賞の受賞者であります。受賞された皆様に心からお祝いを申し上げるとともに、男女共同参画のさらなる推進を期待をしたいと思います。

そして2つ目、「荻野吟子マンガPR動画の公開」であります。荻野吟子の偉業をぜひ若い世代にももっと知っていただきたい。そのため、熊谷女子高校の皆さんにご協力をいただき、マンガPR冊子、これは昨年6月に作成をいたしまして、非常に高いクオリティであったので私からも感謝状を贈呈をさせていただきました。このたび、PRマンガを動画化をいたしました。本日公開をする予定であります。吟子の不屈の精神をこの動画によりさらに若い世代を中心に広げていきたいと思います。動画は大きく3つの構成になってます。「吟子マンガ動画」では、吟子が婦人科治療で自分と同様に苦しんでる女性を救いたいという強い決意のもと、医師を目指す姿が生き生きと描かれております。このマンガ動画では、もちろん音声もついてますけれども、地元の熊谷高校の生徒さんに出演をいただき、男性役をプロ顔負けにこなしていただきました。多くの男子学生にもご覧いただきたいと思います。そして、「地元高校生インタビュー」では、マンガ動画の制作に協力をいただいた熊谷女子高生や熊谷高校の生徒の皆さんに、吟子への思いや、男女共同参画について伺い、同じ若い世代へのアピール度が高いもの、共感を得られるようなものといたしました。「吟子生涯の解説」におきましては、歴史的な資料や、あるいは写真、映像などによって吟子の生涯を振り返っています。全体で約10分の動画となっており、YouTube「サイタマどうが」でご覧をいただけます。若い世代をはじめとし、多くの方にご覧をいただきたいのであらゆる機会を通じてPRをお願いをしたいと思います。激動の時代に、未来を切り開いた荻野吟子、本県においても吟子の不屈の精神にあやかり、ポストコロナという新しい時代を困難に負けずに築いていきたいと考えております。私の方からは以上であります。

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知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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