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掲載日:2020年7月7日

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新型コロナウイルス感染症の現状に関する知事メッセージ(7月7日)(テキスト版)※知事定例記者会見抜粋

   皆さんお疲れ様でございます。久しぶりの記者会見ということになります。改めてよろしくお願いいたします。

   さて、本日私の方から3点ご報告をさせていただきたいと思います。まず、新型コロナウイルス感染症の発生状況でありますけれども、こちらの方に示させていただいている通り、県内では7月3日からになりますけれども、3日連続で、20人を超える陽性者が判明をいたしました。新規陽性者が3日連続20名以上となったのは、4月19日以来、約1か月半ぶりのこととなりました。この1週間の新規陽性者の方の感染経路を見てみますと、都内で感染が疑われる方、例えばですね、都内で接待を伴う飲食店にお勤めの方や、あるいはそういったお店を利用された方、さらにはそのご家族などが多くなっております。また県内でも、さいたま市内のキャバクラ店などで集団感染が発生しており、いわゆる夜の街の感染例が多くなっているところであります。このような状況を踏まえ、先週のことでありましたけれども、私の方から、県民の皆様に対しキャバクラなどの接待を伴う飲食店のうち、感染症対策が十分に取られていないお店については、利用を避けていただきたいということを呼びかけさせていただいて参りました。感染経路が追えない、いわゆる孤発例の割合については、埼玉県では、現時点では約3割に留まっており、しっかりとストライクゾーンを絞って対策を講じていくところではありますけれども、予断を持たず、十分に警戒感を持って感染拡大の防止に努めていきたいと思います。またこれ見ていただくとわかるんですが30代未満の方が4分の3程度でありますが、次のページお願いします、これらの方々の多くは、無症状であったり軽傷である方が多い状況であります。医療機関の最前線の方々に感染リスクをもたらすことに、しかしながらこういった方はなりかねません。また、高齢者、更には基礎疾患をお持ちの方々に、もしもこういった若い方々から感染が拡大するようなことがあるとすれば、生命に関わることすら考えられます。このため、例えば夜の街から更に高齢者の方に感染が広がる。こういった感染拡大を防ぐためには、速やかに、濃厚接触者を把握し、検査や健康観察に万全を期すことが必要となります。

   他方で、さいたま市や越谷市といったそれぞれ個別に保健所を有する政令市や中核市で、今、クラスターを形成するような案件が発生しておりますけれども、ここでクラスターを管理し、拡大を防いでいかないと、これは徐々に県内に広がったり深刻な状況を及ぼしかねません。従って、さいたま市や越谷市と協力をしながら、従業員の検査などを実施してきたところでありますけれども、夜の街でこうした疫学的調査を進める上でネックとなっているのは、来店者の把握であります。来店者の方々が、ご自分が利用したお店で感染者が発生したことがわからない場合もあります。そこで、埼玉県ではラインを使用した、新しいお知らせシステムを導入し、10日より運用を開始をすることといたしました。簡単にシステムの概要をご説明をさせていただきます。

   例えば、店舗や施設、イベントなどの事業者は県のホームページから、QRコードの発行を受けます。ちなみにこのQRコードの発行は無料であり、このQRコードを店頭や入口などに掲示をいただきます。このお店の利用者の方々はスマートフォンなどを使っていただいて、この店頭に掲示してあるQRコードを読み取っていただく。これだけであります。氏名や電話番号の入力などといった手続きは全くありません。しかし、もしそのお店で、仮にですけれども、利用者の中で陽性患者が発生をしたような場合、同じ時にお店に居て濃厚接触をした可能性のある利用者の方々に、お知らせが行きます。そこで、相談窓口はどこですよということを、お知らせいたしますので、検査なりを受けていただくといったことになります。このお知らせは、そのお店をご利用になられたご本人だけに届くプライバシーを最優先したシステムになっているので、安心してご利用いただきたいと思います。なお、国がリリースをした新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOAとは使い方が異なっており、両方とも使っていただくことによって、相互補完的に感染拡大の防止に役立つものと考えています。ラインは全国で約8,000万人の方が利用されていると言われており、このお知らせシステムでも多くの県民の皆様にご活用いただけるのではないかと考えております。一方で、このような接触アプリは、来店された皆様全員がお使いいただくことで、効果を上げることが期待されております。そこで5日、西村大臣とお話をさせていただいた時には、各県のシステムやあるいは政府が導入しているCOCOAなどについて、全てでありますけれども、ぜひ接触型アプリについての広報を国としてしっかりと進めていただきたいと要望させていただき、大臣からも承諾をいただきました。もちろん県庁内でもプロジェクトチームをしっかりと結成し、利用促進のためのキャンペーンを大々的に実施するとともに、夜の街に対しては、業界団体や商店街などの協力も得ながら、店頭のQRコードの掲示の活動を進めていきたいと思っています。利用いただく方の全員というのは、単にお客様だけではなくて、例えば事業者やお取引先あるいはその中で働いている方々、このすべての方々が利用されるたびに、QRコードを読み取ることによって、正確に何時から何時までそのお店におられたということがわかってまいりますので、全員利用される方が必ずQRコードを読み込んでいただく必要があります。このようなラインアプリなども活用しながら、なるべく現時点では把握がしにくい夜の街対策を強化をしていきたいと思っています。

 

   次のページお願いします。新型コロナウイルスの感染者が再び増加をし始めています。改めて、すべての住民、事業者が感染拡大予防を徹底をしていくことが必要です。そのための「新しい生活様式」埼玉県では導入をしましたがこれを改めて徹底をしていく必要があると考えています。事業者の皆様については、業種や、施設の種別ごとにガイドラインを作成し、感染防止のための取り組みを進める彩の国「新しい生活様式」安心宣言に、ご協力をいただいておりますが、さらに活用していただけるようお願いをしたいと思っています。現在、認定団体は53団体で団体会員数が約1万4,000に上っています。例えば自動車教習所、スイミングスクール、映画館、スポーツクラブなどで業種ごとに工夫を凝らした感染防止対策を行っており、私も実際に見せていただき、良い取り組みは横展開をしていきたいと思っています。また、自主的な安心宣言これはホームページからダウンロードしていただいて、それぞれのお店の前に掲示をすることができますが、個々の施設や、店舗が共通の安心宣言を利用して取り組んでいただいており、既に9,000以上の事業者に広がっており、先ほどの団体ごとの事業者と合わせると、2万3,000事業者に上ることになります。その中には例えばイトーヨーカドーやイオンのようなスーパーマーケット、コルソ、西武百貨店、そごう大宮、川口などの百貨店、損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上などの損害保険会社、バス協会、タクシー協会などの交通事業者などで取り組みを進めていただいております。

   次のページお願いします。次のパネルですが、共通の安心宣言の宣言文と、県の認定証をお示しをしております。先ほど申し上げたホームページからこれをダウンロードができますので、是非、積極的にご活用いただきたいと思っています。また業種別の安心宣言についても、県のホームページで認定団体の安心宣言を見ることができます。同じ業種の中でも、業種別団体に、登録しておられない方、加盟しておられないような事業者の方もおられますが、その方々もそれぞれの業種別の団体の宣言に倣って安心宣言をすることができますので、ご活用をいただきたいと思います。いずれにしても同じ業種内でも、しっかりとした感染防止対策を行っていただいているところもあれば、そうでないところもあると聞いています。是非、よい事例を横展開していくことによって、事業者の方々も自分たちの事業所や会社に対する信頼性を高め、そこで働く者たちも、その事業所それぞれで働くことに安心をし、利用するお客様消費者の方々にとっても安心できるそういった埼玉県にしていただきたいと思っております。感染拡大の防止のためにぜひご協力をお願いを申し上げます。県内では1週間の新規陽性者数が金曜日の7月3日に100人を超え、先ほど申し上げたとおり、越谷市やさいたま市等で、クラスターが発生をしております。また都内でも、先週木曜日7月2日から連日100人以上超える陽性者が確認されていますが、しっかりと埼玉県としても様々な取り組みを重ねていきたいと考えています。

   次のパネルお願いします。次に、「虐待ゼロ推進月間の取組」です。県では「埼玉県虐待禁止条例」に基づき、児童、高齢者、障害者への虐待を一元的に通報できるダイヤル「#7171」しゃーぷないない、を設置しております。この虐待通報ダイヤルの周知をはじめ、虐待防止に関し、県民の皆様のご理解をいただくため#7171の番号にちなみ、7月を虐待ゼロ推進月間とし、県内主要駅でのポスター掲示、県や市町村の広報誌への掲載など、集中的に広報を行っております。虐待には殴る、蹴るといった身体的な虐待だけではなく、侮辱や無視をする食事を与えないなどの心理的虐待やネグレクト、性行為を強要するなどの性的虐待、年金や財産を勝手に使うなどの経済的虐待があります。このダイヤルは24時間365日受付、対応しております。県民の皆様におかれましては、こうした虐待を発見した、あるいは受けているという場合には、速やかに「#7171」へとお電話をいただきたいと思います。

   次のページお願いします。最後に、「まいたま防災」についてであります。今年の6月は例年と比べても、暑さが厳しく、あるいは蒸し暑い日が続いています。熱中症により救急搬送された方は6月昨年の同月比で、約1.7倍の364人となりました。残念ながら、お1人お亡くなりにもなられました。これから本格化する夏に向けて、改めて熱中症に注意をしていただきたいと思います。県では7月1日より県災害対策アプリ「まいたま防災」において、熱中症予防情報のプッシュ配信を開始いたしましたので、ご案内をさせていただきます。熱中症を防ぐためには、暑さの情報を事前にキャッチをする必要があります。そして必要な対策をとる、これが大切です。熱中症と言っても一言では、気温だけでは語れません。環境省によれば、暑さ指数を発表しており、それは気温を1、湿度を7、そして照り返しなどの輻射熱2の割合で、これらを総合して発表をしているそうです。「まいたま防災」では、その日の最も高いこの「暑さ指数」、が熱中症の危険性が高い厳重警戒以上、となることが予想される場合に、熱中症予防情報をプッシュ配信いたします。プッシュ配信を受け取られた方は、「まいたま防災」から県内8ヶ所の「暑さ指数」について確認をすることができます。是非「まいたま防災」をダウンロードいただいて、外出までの準備や屋内での過ごし方を見直すなど、熱中症にお備えをいただきたいと思います。なお、新型コロナウイルス感染症対策としては、マスク着用は大切なことでありますが、熱がこもりやすく、喉の渇きに気づきにくいため、早め早めに水分補給をお願いをいたします。また、当下校の際など屋外で社会的距離が確保できる場合には、熱中症が懸念される場合には、適宜マスクを外していただきたいと思います。こういった情報についても是非、周囲の方にお伝えをしていただきたいと思います。

   私の方から以上です。

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保健医療部 保健医療政策課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎4階

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