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掲載日:2023年12月11日
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皆さまは「光化学スモッグ」という言葉を聞いたことはありませんか?
実は、埼玉県の光化学スモッグ発生日数は全国トップクラスになっています。
光化学スモッグをなくすためには原因であるVOC(揮発性有機化合物)の削減が必要です。
下の動画では、 光化学スモッグについて知ってもらい、どうすれば光化学スモッグのないきれいな空にできるのかを、再現ドラマを交えてわかりやすく紹介しています。ご覧ください。
また、本ページでは詳しい解説も掲載していますので、こちらもご覧ください。
光化学スモッグのないきれいな空にするために、県民の皆さまのご協力をお願いいたします。
【本編動画(13分27秒)】光化学スモッグをなくそう!~きれいな空をめざして~音声テキスト(PDF:194KB)
※画像をクリックすると動画の再生ページに移動します。
【紹介動画(15秒)】光化学スモッグをなくそう!~きれいな空をめざして~音声テキスト(PDF:46KB)
※画像をクリックすると動画の再生ページに移動します。
目次
光化学スモッグは、下の写真のように遠くの建物や山に、白っぽい「モヤ」がかかったような状態になる現象です。
5月から9月の気温が高く、風の弱い日中に発生しやすいと言われています。
光化学スモッグについての詳細はこちら(別ウィンドウで開きます)
光化学スモッグが発生すると、目がチカチカしたり、のどが痛むなど、健康被害を引き起こすことがあります。
工場、自動車、生活用品などから排出されるVOC(揮発性有機化合物)やNOx(窒素酸化物)などの大気汚染物質に、太陽の紫外線があたることで光化学オキシダント(主にオゾン)が生成されます。
この濃度が高くなると光化学スモッグが発生します。
光化学スモッグ注意報は、光化学スモッグにより健康被害が生ずるおそれのある場合に、県が未然に健康被害を防ぐために発令するものです。
埼玉県の注意報発令件数は全国トップクラスとなっています。
光化学スモッグ注意報が発令されたら、健康被害にあわないように次のことを心がけましょう。
また、光化学スモッグの影響を増加させる原因となりますので、自動車の使用を控えるようご協力ください。
光化学スモッグ注意報の発令情報は以下から入手できます。ご活用ください。
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VOC(ブイオーシー)は揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略です。
常温で蒸発しやすく空気中で気体になる物質の総称です。
代表的な物質は、トルエン、キシレン、酢酸エチルなど約200種類(PDF:376KB)あります。
VOCは光化学スモッグの原因物質であるだけでなく、次のとおり大気汚染や健康被害などの原因となります。
VOCはその便利な性質から、様々な用途に使用されています。
排出されているVOCのうち、多くは工場・事業場から排出されていますが、約4分の1は家庭から排出されています。
工場・事業場からの排出状況は、法令による規制や事業者の自主的取り組みなどにより、年々減少傾向にありますが、家庭からの排出状況は横ばいとなっています。
そのため、家庭から排出されるVOCも減らしていく必要があります。
出典:「揮発性有機化合物(VOC)排出インベントリについて 令和4年3月」(揮発性有機化合物(VOC)排出インベントリ検討会)をもとに作成
※VOC排出インベントリは、毎年度推計方法の見直しを行っており、過年度の排出量についても遡及して修正する場合があります。計算方法の見直しに伴い、今後、数値が変更される場合があります。
VOCは、生活の中で使われる様々な製品に使用されています。
【VOCを含む製品】
塗料、スプレー(エアゾール噴射剤)、接着剤、芳香剤、防臭剤、防虫剤、化粧品、ヘアカラー、ワックス、洗剤、ガソリン、灯油など
環境ラベル(別ウィンドウで開きます)や「低VOC」「水性」などの表示を参考に低VOC製品を選びましょう。
VOC含有量が多いとされるスプレー、塗料、接着剤について解説します。
噴射剤にVOC未使用の製品や、以下の形状の製品を選びましょう。
スプレー製品は噴射剤にVOCが使用されていることがあります。
噴射剤にVOCが使用されているかどうか判別するには、以下を参考にしてください。
VOC未使用 | 圧縮ガス(窒素、二酸化炭素、圧縮空気、酸素) |
VOC使用 | 液化ガス(LPG(プロパン、ブタン)、DME(ジメチルエーテル)、HFO(ハイドロフルオロオレフィン) |
噴射タイプに比べVOC含有量が少ないので、VOCの飛散を少なくすることができます。
下の図は、霧吹きタイプと噴射タイプのスプレーから排出されるVOC量を比較したものです。
必要量のみ噴射されるので、余分なVOCの飛散量を抑制できます。
以下の表示がある製品を選びましょう。
以下の表示がある製品を選びましょう。
※4VOCとはトルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンの4物質を示します。
この表示はこれら4物質の含有量が少ないことを示しています。
下の図は、水性接着剤と油性接着剤から排出されるVOC量を比較したものです。
余ったVOCは、廃棄時に大気に余分に放出されてしまいます。
使い切れる量の製品を購入しましょう。
VOCは蒸発して大気に放出されます。
こまめにふたを閉めるだけでも、飛散量を抑えることができます。
ガソリンの給油時も多くのVOCが飛散しています。給油時のキャップの開放時間は最小限にしましょう。
下の図は、油性塗料のふたを10秒開けたときと30秒開けたときの、排出されるVOC量を比較したものです。
使用時以外はふたを閉めるようにしましょう。
使用上の注意を守り、必要以上に使用しないようにしましょう。
殺虫剤や消毒剤などは、標準使用量が記載されています。
下の図は、スプレーを1秒噴射したときと5秒噴射したときの、排出されるVOC量を比較したものです。
光化学スモッグは暑い日の日中に発生します。
使用時間を選べる場合は、暑い日の日中を避けて使用してください。
避けて使用しても、VOCが滞留して翌日の日中まで残ることがあります。
包装の印刷にはVOCが使用されていることがあります。
レジ袋の印刷にはVOCが使用されていることがあります。
VOCは自動車からも排出されています。
加速・減速の少ない運転を心掛けましょう。
大気環境に配慮し、燃料蒸発ガスの排出を抑制する取り組みをしているガソリンスタンドを、環境省及び資源エネルギー庁が「e→AS」として認定しています。
給油する際は、e→ASを利用しましょう。
e→ASはこちら(別ウィンドウで開きます)から検索できます。
SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、環境、社会、経済のバランスの取れたよりよい世界を目指す、世界共通の持続可能な開発目標です。
誰一人取り残さないこと、世界の変革が基本理念です。
日本、世界で取組が広がっています。
VOC削減することでSDGsにも取り組めます。
VOC削減で取り組める目標とターゲットは次のとおりです。
VOC削減することにより、VOCを原因とする大気汚染(光化学スモッグやPM2.5)による健康被害を抑制することができます。
VOC削減することにより、VOCを原因とする大気汚染(光化学スモッグやPM2.5)を低減することができます。
VOC削減するための行動のうち、適切な使用、マイバッグの使用、不必要な包装を断るなどは、大気環境の改善だけでなく、廃棄物の削減にもつながります。
VOC削減することにより、化学物質の大気への放出を削減することができます。
県民の皆さまに埼玉の空の魅力を発掘・発見し、大気環境への理解と関心を深め、環境改善への行動につなげていただくための取り組みです。
彩空プロジェクトでは、フォトコンテストや、民間企業等と連携して環境イベントを実施しています。
詳しくはこちら(別ウィンドウで開きます)。
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