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掲載日:2024年3月28日
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令和5年度、埼玉大学と連携した取組を実施しました。
学生とともに、アライを増やしたり、性の多様性に関する理解を広めるにはどうしたら良いのかを検討し、埼玉大学の大学祭「むつめ祭」でイベントを行いました。
アライを増やすために県とともに大学祭に向けて取り組んでくれる学生を募集したところ、1年生から4年生まで15名の学生の参加がありました。
誰もがセクシュアリティで差別されずに、安心して生活できる社会を実現させたい、という想いで活動を始めました。
月2回程度集まり、ジェンダー平等な社会を実現していくために、共同・連帯していくためにできることを話し合いました。
まずは、埼玉大学の渡辺大輔准教授による性の多様性に関する基礎的な講義を受け、「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」や「埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例」に関して学生同士で議論しました。また、県職員と条例や基本計画について意見交換をしました。
さらに、県教育局作成の保護者向け動画「LGBTQについてみんなで学ぼう」を視聴し、感想を出し合い、多様性とは何かについて議論しました。
大学祭の出展に向けて、次の講師の話を伺って学びを更に深めました。
〇講師
仲岡しゅん氏(弁護士)
〇テーマ
「LGBTとジェンダー・セクシュアリティを巡る人権問題」
〇講師
高井ゆと里氏(群馬大学准教授)
〇テーマ
「トランスジェンダー差別を考える」
大学祭における出展に向けて準備を進めました。
チーム名を「Rainbow umbrella(レインボーアンブレラ)」と決めました。
レインボーは性の多様性の社会運動で使われるプライドフラッグの色です。
アンブレラは、「包摂」や「保護」の意味です。
以下のとおり、4つの取組を行い、幅広い世代のかたにご参加いただきました。
「アートを通して性の多様性を楽しくポジティブに捉えてほしい!」と考え、自分を表現した色の手形で、アートな旗づくりや、
いろいろなLGBTQプライドフラッグを描いてみるボディペイントを行いました。
好きな場所に、好きな色で表現することで、自分らしさとは何か、一人一人の違いある個人であることを考えるきっかけになるような小さな“多様性を認め合う場”になりました。
また、レインボーアンブレラの活動に興味を持ってもらい、ブースに足を運んでもらうきっかけにもなりました。
3日間で2枚の旗が、約120の手形で埋め尽くされました。
性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律の解説や制定経緯の説明、埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例の解説、県の取組(にじいろ県民講座やアライチャレンジ企業登録制度等)等を紹介しました。
性の多様性に関する現状や事実を知ってもらうために学内9か所に性の多様性に関するクイズを設置しました。日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語で作成しました。スタンプは、学生が手作りで、地球の周りを多様な動物たちが囲んでいるデザインとなっており、自由に動物たちを配置できます。
3日間で、285人が参加しました。
多様性をもっと身近に感じてほしいと考え、メンバーお薦めの作品を展示しました。
むつめ祭における出展の振り返り、学生からは以下のような声がありました。
次のような動機から、来年は大学内に開けた場として「セーフスペース」をつくりたいとの声がありました。
また、令和6年2月3日開催のWithYouさいたまフェスティバルで活動報告をしました。