インタビュー・コラム

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掲載日:2024年9月6日

鈴木 智子(すずき ともこ)さん

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プロフィール

20代で社会保険労務士の資格を取得。本屋で見つけた1冊の本をきっかけに、現在の職場である社会保険労務士法人ステラコンサルティングに社員社労士(※)として入社。名古屋支社長を経て、結婚とともに2018年に埼玉へ。現在はグループ会社である株式会社あしたの花の取締役を兼任。仕事とプライベートを両立し、今が一番楽しい!と笑顔が輝く女性です!!
愛知県出身、さいたま市在住、一児の母、38歳
※社会保険労務士法人において社員社労士は一般企業における役員に相当

円グラフ

20代で社会保険労務士合格→1冊の本から埼玉へ

私が社会保険労務士(以下、社労士)の仕事に就く前は、人材派遣会社で人材コーディネーター、web制作会社でマークアップエンジニアといった職を経験しました。web制作の仕事では、ものづくりの面白さに夢中になりましたが、常に多忙であり、長時間勤務による体調不良やメンタル不調の同僚を目の当たりにしたことで自分の将来やワークライフバランスについて考えるようになり、同時に社労士資格に興味をもちました。

このままでいいのだろうか、といった今思えば若さゆえの漠然とした不安もあったのだろうと思いますが、とにかく20代のうちに何か自信をつけたいと考え、国家資格である社労士資格を取得しようと勉強を開始しました。ちなみに、ちょうどその頃、プライベートでは恋愛で色々あったりしたので、資格を取って人生を変えるしかない!と自分を追い込み、背水の陣で試験勉強に励みました。約半年間の猛勉強で合格したときは本当に嬉しかったです。

合格後は社労士事務所でアルバイトをしながら将来を考えていたところ、本屋で『障害年金相談標準ハンドブック』という本を見つけました。(写真で手に持っている本)

難解すぎて当時の私には全く理解できない内容でしたが、これが運命を変える本になりました。こんなに難しい本を書ける著者はどんな人だろうと気になり、検索してホームページを閲覧したり、ブログを読んだりしました。文面が面白かったのでしばらくは過去も含めてブログチェックをし、その後、勇気を出してメール問合せをしてみたのが弊社代表の坂田新悟です。

メール問合せ後、坂田を訪ねて埼玉に行ったところ、「名古屋に支店を作りたい」と計画していることを話してくれました。これも運命かもしれませんが、「私、愛知県出身なんです」と伝えると、名古屋支社開設の準備が進んでいきました。そして2015年に入社し、名古屋支社長に任命していただいたのです。

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左:鈴木氏、右:坂田代表

障害年金等相談からの社会貢献

現在は、個人向けには障害年金の相談から請求の代理業務を、法人向けには顧問先の給与関係、人事労務コンサルティングなどの業務をしています。また、2023年に開所した就労継続支援B型事業所「あしたのタネ川越六軒町」では、障害のある方に対して、就労に向けた支援を直接行っています。

社労士としての仕事は障害年金請求の代理業務を行うことですが、障害年金が受給できて終わり、ではなく、その人の今後の居場所の確保まで支援していきたいという代表の思いがあります。そんなあしたのタネは障害を持つ方の居場所と就労支援の場です。あしたのタネに通所されている方のなかにも障害年金を受給していない方もいるので、相談に応じながら、手続きを支援しています。また、障害者雇用での就職の支援にも力を入れており、就職希望者と一緒に会社見学や面接の練習を積極的に行っています。

あしたの  日常

キャリアアップすることで人生に変化

20代の頃は、とにかく目の前の仕事を必死にこなしていました。納期に追われ夜遅くまで残業したり、数時間寝てまた出社するような時期もありましたが、夢中で働いた経験があるから社労士の勉強も今の仕事も頑張れている面は多少あると思っています。web制作業務のおかげで身に付いたPCスキルも多く、今でも自社のサイト更新、リーフレットや名刺などの紙媒体のデザインもillustratorとPhotoshopを使って自社制作できるといった強みもあります。

今年でこの業界は10年目を迎えます。資格を取得したことにより今の仕事ができるようになり人生が変わりました。人の役に立てて感謝もされ、収入も上がり、自分の中で人生の軸みたいなものができたと思います。

仕事で知り合った夫は仕事への理解があり仕事の相談相手でもあります。家事や育児に協力的ですし、私のことを応援してくれている一番の味方だと思っています。

それぞれに合った活躍を

「女性活躍」「仕事と家庭の両立」のような言葉をよく聞くようになり、フルタイムで働きながら家事も子育てもこなして「バリキャリ」と呼ばれる人もいます。傍からみると、仕事も家事も両立していてできる人とみられることも多いと思いますが、とにかく毎日必死でクタクタに疲れているという人はたくさんいると思います。私も友人から「仕事・育児・家事を全てこなすなんてすごいね」と言われますが、どれも完璧にできているとは思いません(笑)

女性だけにプレッシャーをかけず、性別や年齢、結婚・子供・障害の有無など関係なく、それぞれに合った場所で、「頑張っている人・頑張ろうとしている人」が活躍ができる社会や会社になっていけたらいいな、素敵だなと思います。

キャリアアップしたい方へメッセージ

やりたいと思っていることがあれば周囲に話してみる、とにかくやってみるといった「行動すること」が大事だと思います。資格を取得してどうなるの…と言う人もいたりしますが、私は資格を取得して、人生が変わりました。

5年後、10年後、もっと先の未来の自分をつくるのは、1日1日の生き方の積み重ねです。キャリアアップしたいと考えている皆さん、何かやりたいと思っていることを行動に移してみてはいかがでしょうか!

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