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イベントレポート

移住セミナー「埼玉ではじめる農ある暮らし 飯能市での農の暮らし、森の暮らしのススメ」を開催しました!

日時 2023年10月29日16時30分

場所 ふるさと回帰支援センター(東京都有楽町2-10-1東京交通会館8階)

埼玉ではじめる農ある暮らし 飯能市での農の暮らし、森の暮らしのススメ

東京有楽町のふるさと回帰支援センターで、移住セミナー「埼玉ではじめる農ある暮らし・飯能市での農の暮らし、森の暮らしのススメ」を開催しました。

このセミナーでは、埼玉県南西部、都心から50キロ圏内に位置し、市域の約75%を森林が占める豊かな自然環境に恵まれた飯能市での農ある暮らしなどを紹介させていただく内容で実施しました。

説明

第1部では、飯能市職員3名のかたが、飯能市の取組などの紹介をしました。
最初に、飯能市の紹介と、移住施策の取組について説明がありました。

飯能市の地区ごとに、自然、施設、観光などの紹介をいただき、移住施策では、飯能市の南高麗地区で行っている農のある暮らし「飯能住まい」制度や空き家バンクの取組について紹介いただきました。
「飯能住まい」は人気があり、現在は物件も少ないとのことでしたが、希望する方には週末などいつでも現地案内を市の職員が行っているそうです。

説明2

続いて、ぶどう、なし、はちみつなどを生産している農園の取組や、加工品の状況、味の感想など、飯能市農産物の魅力を伝えていただきました。市ではこうした農産物と市内の飲食店業者などとのマッチングに力をいれているとのことでした。

説明3

続いて、飯能市の森の暮らし、仕事の紹介として、飯能市は土地の76%を占める森林のうち、82%が人工林であることや、荒川水系の2つの源流である名栗川・高麗川を利用して、江戸の町をつくるための木材として使われた歴史がある西川材の産地であることなど森林資源についてお話がありました。
森林に関する仕事については、森林組合や民間企業での就業型や個人事業主型があるが、最近は個人事業主型が増えてきていること、是非移住者や新規就農のかたに林業に関わって欲しいとの話がありました。

次に、第2部の農ある暮らし講演では、第1部で飯能市の農産物の紹介をいただいた飯能市農林部農業振興課職員の片野陽介さん、東京から移住した飯能市で、NPO法人埼玉ハンノウ大学を設立し、地域活動を行っている小野まりさんに講演いただきました。

説明4

片野さんは、竹の間伐で里山の整備や、古民家での暮らし体験などのエコツーリズムを担当された後に、農業振興課へ異動し、そこで農産物生産者と地元の飲食店やクリエイターなどをマッチングするビジネス事業を企画して実施しているとのことです。
新たに出来た飲食店を中心に、飯能市産の農産物を紹介するマッチング事業で、新たに生まれた梨のピューレを使ったバーベキューソースや狭山茶を使ったベーグルなどの成果について、スライドを使って、詳しくし紹介していただきました。
現在は、複数の生産者と飲食店業者などを一度にマッチングをするマッチングツアーに取り組んでいるとのことです。
このマッチングツアーについては、回数を重ねながら、様々な視点でのマッチングが可能になるようにしたいとのことから、飯能市内や飲食店業者だけでなく、地域や業者を広げて行うようになったとのことで、規格外の農産物や取り切れない農産物を利用したツアーなども行っているとのことでした。
飯能市の農産物を飲食店に知ってもらいたい、飯能市のことをもっと多くのかたに知ってもらいたい、農業を軸として、人と人をつなぐ架け橋になりたいとの想いで活動をしているとの話がありました。

続いて、NPO法人埼玉ハンノウ大学学長の小野まりさんから講演いただきました。
飯能市に移住した後、拠点を英国コッツウォルズに移住し、飯能にはたまに帰ってくるという生活をしていた時、この2地域は地方の暮らしを大事にすることなど、共通している点が多いと感じていたそうです。
講演では、飯能市に帰国した後、イギリスでの活動経験を生かし、街のヒト・モノ・コトを再発掘し編集していく、まちづくりを目指すことを目的に設立したハンノウ大学の取組についてお話いただきました。
ハンノウ大学は、ひとつのイベントを授業として運営するスタイルとNPO法人であるが、飯能市の行政が移住にもつながる取組ということで非常に協力的であり、スモールタウンだからこそ、新しい取組を受け入れやすい環境にあるとの話がありました。
取組については、飯能の河原をビーチに見立てた親子参加型の「西川材 deイカダ作りとはじめての川釣り体験」、英国のボランティアシステムを参考に立ち上げた林業体験や森に親しむ活動をする「森林ワーキングホリデー」の様子をスライドで説明していただきました。
また、今年度から、飯能市と連携して、はんのう森林プラットフォームで情報を一元化して発信し、事業として、森をテーマとした起業塾である「はんのう森林みらい塾」を立ち上げたそうです。ここでは地方の森で成功とした方と一緒になって飯能の森を考える活動を行っているそうで、第一期は募集枠を大幅に超える申し込みがあったそうです。

最後の質疑応答では、会場の参加者のほか、オンラインで参加のかたからも活発に質問が寄せられました。
都心からのアクセスもよく自然が豊かで、移住先として人気も高く、独自の農ある暮らしの制度もある飯能市での農ある暮らしを紹介するセミナーは盛況に行うことができました。

説明5