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掲載日:2022年7月12日
Q 藤井健志 議員(自民)
約300年前に建設された見沼代用水は歴史的価値が極めて高く、まだ皆さんの記憶に鮮明だと思いますが、令和元年9月には世界かんがい施設遺産に登録されました。世界に誇れる用水路です。
しかし、見沼代用水が偉大なる歴史資産として引き継がれるためには、乗り越えていかなくてはならない課題が存在します。管理者である見沼代用水土地改良区のミッションは、あくまで農業のために用水を管理することです。農地所有者や耕作者等の減少に伴い財源も不足する中、農業用水として使われていない区間も含めた全流域を管理することは、必要な区域に管理が行き届かないばかりでなく重い負担になっております。
農業用水路として役割を終えた部分については、市町に管理主体を変更するべきと考えます。あるいは管理主体が変更されないまま土地改良区が管理を継続するのであれば、市町の賦課金の増額又は埼玉県による財政支援が必要になってまいります。本来は、誰が主体的に管理者となって維持管理するべきなのか、埼玉県がイニシアチブをとる中でしっかり真剣に議論し、結論を出すべき時期が到来していると考えます。
また、水路をきれいに保つばかりでなく、殺風景な鉄条網の更新、道路の改良、街路灯の設置、自然と調和する癒しの区間の創出など、本来の農業用水以外の機能についても改善への期待が更に高まっています。
そこで、質問します。
世界かんがい施設遺産にふさわしい見沼代用水の景観を創造するため、適切な維持管理、あるいは設備投資、さらには、必要な財源等について広域行政を担う埼玉県が17市町や見沼代用水土地改良区と連携を図り、保全と発展の観点から長期ビジョンを策定するべきと考えます。農林部長の御見解をお伺いします。
A 小畑幹 農林部長
見沼代用水は、見沼元圦公園や見沼通船堀など、豊富な地域資源を有する、県下最大級の農業用水であります。
その反面、維持管理や農業用水以外の機能に関することなど、様々な課題や地域からの要望があることは、議員御指摘のとおりです。
県といたしましては、見沼代用水に関する課題の1つである、緑のヘルシーロードなど水路沿線の遊歩道の管理を主要なテーマとして、土地改良区、水資源機構及び見沼代用水沿線の11市町を構成員とした見沼代用水環境整備連絡協議会で検討してまいりました。
見沼代用水を様々な角度から捉え、より広い関係者が共通認識を持って、今後の在り方を検討していくことは、非常に重要です。
このため、今後は、この協議会員に加え、水路沿線ではないものの農業用水の供給先である6市町も含めた関係者の意見を集約できる方法を検討し、可能な限り幅広く議論していきたいと考えます。
土地改良区や関係市町と連携し、見沼代用水が偉大な歴史資産として次の世代に引き継がれていけるよう、見沼代用水の在り方を示す長期ビジョン策定に向けた取組を進めてまいります。
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