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掲載日:2022年7月12日
Q 日下部伸三 議員(自民)
令和2年4月に国交省の荒川調整池工事事務所にこの事業の進捗状況を伺ったところ、単線での架換え予定で、周辺工事も入れて約247億円の予算だが、関係自治体が不足金額を負担すれば複線仕様での橋りょう架換えもあり得るとの回答をいただいております。この回答については、令和2年12月9日に開催された八高線・川越線沿線活性化議員連盟の総会で、国交省の荒川調整池工事事務所の所長をお招きして御講演いただいた際にも確認しております。
昨年の埼玉県・さいたま市・川越市・国交省・JRの5者協議会の調査では、線路の敷設も含めたフルスペックでの複線仕様の架換え費用は1.5倍となり、用地の追加買収が必要になるとのことですが、河川敷の土地は使用用途がグラウンド等に限られるため、相場を聞くとそんな大きな金額にはなりません。国交省は数字がひとり歩きすると困るので、概略設計ができるまで現在の橋りょうの撤去費用、これを教えてくれないんですけれども、仮に撤去費用が34億とすればですね、関係自治体の負担は残り240億の120億円。例えば、県が60億、さいたま市・川越市が30億円ずつ負担すれば、フルスペックの複線仕様での架換えができる計算となります。線路の敷設等を含まない基礎だけの複線仕様の場合は、もっと安くなると思います。
そこで、知事に伺います。
橋りょうの基礎のみを複線仕様にする場合の不足金額について、金額によっては出すつもりがあるのか、あるいは金額によらず一銭たりとも出すつもりがないのか、御答弁をお願いします。
A 大野元裕 知事
鉄道事業に関する整備事業は、鉄道事業者の負担により実施することが基本であると考えており、地方公共団体のみが負担をすることは想定しておりません。
また、JR東日本は複線化の検討に当たって、「利用人口の増加」を整備のための条件としております。
これをEBPMの観点から整理をすると、橋りょうの基礎のみを複線仕様にすることは、沿線自治体の人口増に直接寄与するものではないため、先ほど申し上げた複線化の検討の条件に寄与することになりません。
したがって、利用人口の増加に対しての政策効果を認めることが困難であると考えます。
したがいまして、議員お話しの、橋りょうの基礎のみを複線仕様にする場合の不足金について、県が負担することは想定をしておりません。
再Q 日下部伸三 議員(自民)
昨年の調査でですね、足らない金額を地元自治体が負担するという前例もないこともないというふうに聞いておりますが、知事のお考えはですね、この橋りょうの基礎の部分、足らない金額を関係自治体で負担するという考えは一銭たりともないということでよろしいでしょうか。
再A 大野元裕 知事
議員御指摘の橋りょうの基礎部分について、JR東日本は検討の条件といたしておりません。
利用人口の増加を、整備のための検討の条件としております。
したがって、税金を投入する以上、複線化を実現するための条件を満たすため、あるいは、それに一歩でも近づけるためには、橋りょうの基礎部分は一言も触れられておらず、利用人口の増加が触れられているところ、ここをしっかりと協力をして進めることが必要でございますので、橋りょうの基礎部分を出す出さないではなく、JR東日本が複線化を検討する方向に進めるための、ということが税金を出す出さないということの基準になると考えております。
再々Q 日下部伸三 議員(自民)
橋りょうの基礎を複線仕様にするということは、複線化のための一歩になるのではないんですか。だから、複線化を前提としないものにはお金を出さないという、今の答弁だったんですよね。だから、その橋りょうを複線仕様にしておかなければ、もう複線にするならもう一本新たに架けるというのは、非常に現実問題として私は難しいなというふうには思ってはいるんですけれども、橋梁の基礎を複線仕様にするということは、複線化への一歩にならないのですか。再々質問です。
再々A 大野元裕 知事
複線化の基礎になることについて、先ほど御答弁はさせていただいておりません。
JR東日本が複線化に向けた検討の条件として挙げているのが、利用人口の増加であり、橋りょうの基礎の、例えば税金による支援等ではないという風に申し上げたところ、複線化の実現のために、JR東日本が検討を行うためには利用人口の増加に利する、あるいはそれを推進するために、私どもとして努力を続けていくということを申し上げているわけで、複線化の基礎に橋りょう部分の基礎が必要かどうかということについては、お尋ねもなかったと思いますので、私、御答弁させていただいておりません。
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