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掲載日:2024年10月17日

令和3年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(山本正乃議員)

医療体制の充実について - 看護師の確保対策について

Q   山本正乃 議員(民主フォーラム)

コロナ禍において看護師の皆さんは、病院での患者対応はもちろんのこと、宿泊療養施設での健康観察やワクチン接種などに自らの感染リスクがある中で、強い使命感を持って従事していただいています。今後も感染症対策のみならず急激な高齢化の進展に伴う医療や介護の需要が大幅に増大することが見込まれ、看護師の確保は大変重要な課題となっています。
看護師を確保するためには、埼玉県の地域医療に貢献したいという志を持って看護師を目指す人を増やすことが必要です。埼玉県では現在、看護師の確保対策として看護師等育英奨学金貸与制度を実施しています。これは経済的な理由により就学が困難で、将来県内において看護師として従事しようとする方に育英奨学金を貸与するもので、卒業後には全額返済が必要となる制度です。
一方、医師の確保対策として実施している埼玉県医師育成奨学金は、将来医師として埼玉県の地域医療に貢献したいと考えている医学生に奨学金を貸与するもので、経済条件はありません。さらに医師免許取得後、直ちに貸与期間の1.5倍の期間、特定地域の公的医療機関又は特定診療科等に医師として引き続き勤務した場合には、奨学金の返還が免除されます。
看護師についても、埼玉県医師育成奨学金と同じような仕組みはできないでしょうか。少なくとも看護師を目指す人の負担を減らすために貸付額の増額や、県内で5年間従事すれば貸付金の返済を免除するなどの貸付条件の見直しが必要と考えます。また、制度の存在を広く紹介すれば、看護師を目指す人が増えるのではないかと考えています。
奨学金制度の見直しと制度の広報について、保健医療部長の御見解をお伺いいたします。

A   関本建二 保健医療部長

埼玉県看護師等育英奨学金貸与制度の見直しについてでございます。
この制度は、経済的な理由により看護師等養成所での修学が困難な学生の支援と、卒業後の県内定着を目的としています。
貸与額は、医師会等の民間が設置した養成所に在学する学生の場合、年額で、看護師養成課程が54万円、准看護師養成課程が36万円です。
利息はなく、卒業後に全額を貸与期間の2倍の期間内に返還いただくことになっています。
この制度の在り方について、現在、貸付条件なども含め、埼玉県総合医局機構看護職員確保委員会で検討を行っているところです。 この結果を踏まえ、看護師を目指す人への適切な支援や、養成所卒業後の県内定着につながる制度となるよう努めてまいります。
次に、奨学金制度の広報についてです。
制度については、県のホームページで紹介しているほか、看護職を目指す方向けに作成した冊子に掲載し、県内の高校などに送付しています。
看護師を目指す人が経済的な問題で夢をあきらめてしまうことのないよう、SNSを活用するなど、様々な媒体で制度を広報してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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