ここから本文です。
ページ番号:185080
掲載日:2023年10月24日
Q 神尾高善 議員(自民)
昨年の豚熱発生の際は、獣医師を中心に対応し、延べ3,196名の職員を動員し事態の収拾に当たりました。その際、時間外勤務が100時間以上であった農林部職員は、令和元年9月が26名、10月が38名、11月が16名であり、更に200時間以上だった職員が、9月は2名、10月は5名もおり、最高で約233時間で、いずれも獣医師であったと伺っております。
また、このたびのコロナ禍に対応するため、保健所職員では最大で約201時間、本庁職員でも約100時間を超える時間外勤務をしていることが、新型コロナウイルス感染症対策特別委員会の質疑で明らかになりました。全職員のうち4月から6月までの時間外勤務が100時間以上だった職員は、4月が61名、5月が42名、6月が26名おり、4月は200時間以上の職員が5名、最高で226時間であったと伺っております。1月で100時間の時間外勤務は、いわゆる過労死ラインを超えており、特に豚熱の際は獣医師に、コロナ禍においては保健師に業務が集中し、大変な負担となりました。
技術系職員については、代わりとなる職員が少ないため長時間せざるを得なかったと思います。技術系職員はもちろん、通常業務を持ちながら応援する職員は、大変苦労されたと思います。貴重な経験をされた職員の声や今後に生かすための反省を含め、職員の皆様に聞き取りなどは実施されたのでしょうか。
また、新たに設置した課においても、直近3カ月で最高194時間の時間外勤務を余儀なくされていると聞いております。これは安易に長時間労働をさせている結果ではないでしょうか。本当に職員の健康のことを考えているのでしょうか、疑問であります。
職員の健康管理に関し、今後、どのように取り組んでいくのか。以上、総務部長にお伺いします。
以上で私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
A 北島通次 総務部長
まず、「貴重な経験をした応援職員の声や反省点を生かしたかどうか」でございます。
昨年9月から11月の豚熱
の発生に際しては、私も現地に入りましたが、動物の扱いに不慣れな職員にも、豚の殺処分という過酷な現場で昼夜を分かたず作業に従事をしていただきました。我々にとっても初めての経験であり、業務内容に関しましては、作業に従事した職員を集めて、直接そのあとで話を聞き、休憩時間のしっかりとした確保や早朝深夜の交代を避けることなど、安全確保体制の見直しに努めたところでございます。
今回の新型コロナウイルス感染症の対応についても同様に、現場の声を反映させ、作業手順を何度も改めるなど不断の見直しを行っております。
例えば、宿泊療養施設においては、運営全般を統括する担当の職員を当初よりも長期で配置し、業務環境の改善を行うよう改めました。
これによりまして、安全かつ効率的に業務を進められるようになったと聞いております。
次に、「職員の健康管理に関し、今後どのように取り組んでいくのか」でございます。
職員の健康管理は最優先事項と認識をしております。
非常時とはいえ、職員に長時間にわたる時間外勤務を余儀なくさせてしまったことは、労務を管理する立場にある者として率直に申し訳なく思っております。
本年4月以降、県内における感染者の拡大を受け、長時間勤務を行っている職員の健康状況を把握するため、職員健康支援課の保健師が保健所や循環器・呼吸器病センター等を巡回訪問しております。
時間外勤務の多い職員などに対しては、医師によるwebを使った健康相談を行っているところです。
健康障害のリスクがある職員については、その後も継続して受診勧奨や生活指導等を行うとともに、応援体制の強化を図ってまいりました。
このような取組により、6月と9月に再訪問した際には体調の改善が見られたところです。
また、職員の負担を軽減するため、10月1日付けで保健医療政策課及び感染症対策課に増員を行いました。
職員が心身ともに健康な状態で勤務できる環境を整えることは、県民サービスの向上にもつながります。
今後は、速やかに現場を直接確認するとともに、職員の声を聴くなどし、今まで以上に関係部局と連携を密にし、職員一人一人の健康管理に努めてまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください