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掲載日:2022年10月13日
Q 梅澤佳一 議員(自民)
私ども八ッ場ダム議員連盟は、8月5日、八ッ場ダムの視察に行ってまいりました。八ッ場ダム建設に当たっては、本県も大きな期待を寄せ、治水と利水で参画をしてきました。総工費は5,300億円とも言われており、埼玉県は約3割を負担してまいりました。吾妻川流域では初めてのダムであり、利根川上流でのダムの完成は、大きな治水効果も期待をされています。
さて、今回の質問は水道事業についてでありますので、利水効果について伺います。
県民生活を支える県営水道が安定した供給を続けていくためには、水源の存在が欠かせません。県が河川から取水しようとする場合は、国などの河川管理者からの水利権の許可を受けるため、八ッ場ダム等の水源開発の整備に参画をし、水利権の許可を得てきました。しかし、ダムの完成までには長い年月を要します。その間の水利権は、ダムへの参画を前提に河川流量が豊富な時期に限定して取水できる暫定水利権という許可を受けて対応しているのです。現在、県企業局が取得している水利権のうち、約3割が暫定水利権となっています。ひとたび渇水が起こり河川流量が減れば、取水が大きく制限をされ、たちまち県民生活に大きな支障が出かねません。安定した取水には何とも心もとなく、これまで大変不安な思いを抱えておりました。
しかし、このたび心待ちにしていた八ッ場ダムが今年度末に完成するという令和の幕開けにふさわしい朗報を耳にし、これまでの不安が一気に期待に変わりました。
そこで、大きな期待を込めて伺います。八ッ場ダム建設の進捗状況及び県営水道にどのような効果を及ぼすのか、公営企業管理者に伺います。
A 立川吉朗 公営企業管理者
八ッ場ダム建設事業は国土交通省が実施しており、去る6月12日にダム本体のコンクリート打設を完了しております。
また、10月1日から、ダムに水をためる試験湛水を開始しております。
約半年間の試験湛水を経て今年度末には完成し、令和2年度から運用を開始する予定と聞いております。
八ッ場ダム完成による効果といたしましては、利根川上流ダム群の利水容量が夏のいわゆる洪水期は2,500万立方メートル、それ以外の時期は9,000万立方メートルそれぞれ増加いたします。
これは、現在より洪水期で約7%、それ以外の時期で約19%増加することとなり、渇水発生のリスクが大幅に軽減されます。
また、県営水道では令和元年度の水利権毎秒25.801立方メートルのうち、約3割の毎秒7.403立方メートルが暫定水利権となっておりますが、八ッ場ダムの運用開始により全てが安定水利権となります。
これらによりまして、今まで以上に安定した水道水の供給が可能となります。
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