平成30年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文（板橋智之議員）

神根運動場周辺の将来構想について

Q   板橋智之   議員（自民）

昨年12月議会において、この質問をさせてもらいました。埼玉県の施設が60万都市の川口市にはとにかく少ない。川口市にある神根運動場周辺に国際基準の屋内50メートルプールの整備を、さらに総合スポーツ施設として、将来構想を川口市と連携を図りながら御検討をいただくことはできないものかとの質問でありました。
本年、総務県民生活委員会で尼崎スポーツの森を視察させていただきました。メインの屋内50メートル国際公認プールは、50メートル掛ける25メートルで全10コース、観客席2,000席、水質は3メートルまで調節機能があり、競泳、アーティスティックスイミング、以前のシンクロのことですね、水球競技に対応ができるものでした。また、50メートルプールは冬場は国際規格のアイススケートリンクを設営し、一般利用だけでなく、競技としても利用可能とされています。これ以外でも、子供から大人まで安心して利用できるプール、フィットネス、屋外にはフットサルやグラウンドゴルフ場が整備されていました。
また、事業の沿革については、兵庫県と民間出資によるSPC、あまがさき健康の森株式会社が事業契約を結び、SPCがPFI法に基づき設計、建設した施設を県に引き渡し、事業期間を通して施設の維持管理と運営業務を行うBTO方式が取られ、事業期間は平成15年から20年間とのことでした。PFI法との関係性のある法制度にも深い理解と十分な検討が必要であることが分かり、とても有益な視察であったと考えています。
さて、川口市にある神根運動場周辺は、約2.7ヘクタールの公民館を含めた神根公園と約10.2ヘクタールの神根運動場が隣接しております。ちなみに、尼崎スポーツの森は約3.5ヘクタール。現在、川口市でも平成30年度予算計上し、埼玉県と情報交換をしながら屋内50メートルプールを含めた神根運動場周辺の将来構想の策定に向けて動き出しております。ここに整備されれば東京外環自動車道のインターチェンジに極めて近く、県内はもとより県外からのアクセスにも優れています。何よりも、川口市長もやる気満々であります。
これまでの経緯を踏まえて、埼玉県では屋内50メートルプール整備に係る検討部会での意見聴取や平成30年度予算で基本計画や事業手法の調査をしているとお聞きしております。
そこで質問ですが、この神根運動場周辺の将来構想に川口市との連携の上で屋内50メートルプールを加えていただくことができないものか、現在の検討状況について県民生活部長の御見解をお伺いいたします。

A   矢嶋行雄   県民生活部長

屋内50メートルプールの整備に当たりましては、昨年度、県水泳連盟や県体育協会など関係者による会議を立ち上げ、専門的な立場から幅広い御意見をいただきました。
今年度は、屋内50メートルプールの機能や規模、PFIを含めた民間のノウハウを活用した事業手法などにつきまして、検討を行っております。
神根運動場周辺は、議員お話のとおり、東京外環自動車道から近いこと、施設整備に十分な面積を有していることなど、一定の要件を備えておりますことから、候補地の一つとして考えております。
一方、具体的な立地場所につきましては、必要な面積の有無や県内各地からの交通の利便性のほか、用地購入や土地造成の必要の有無、都市計画上の制約など、幅広い視点からの検討が必要となっております。
また、交通渋滞や騒音など周辺の住民生活への影響のほか、事業費や収益事業の可能性につきましても考慮する必要がございます。
そうした観点を踏まえ、現在、神根運動場や神根公園につきましては、川口市から情報収集をしながら、調査を進めております。
川口市では、今年度中に、神根運動場や神根公園における土地利活用の実態調査を行うと伺っております。
県といたしましては、より一層、川口市と緊密に情報交換するなど、丁寧に検討を進めてまいります。

 

• 上記質問・答弁は速報版です。
• 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。