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掲載日:2020年7月8日
Q 松澤 正議員(自民)
産業廃棄物処理業者は、産業活動に伴って必ず排出される廃棄物を処理する循環型社会の担い手であり、社会に必要不可欠なものであります。しかし、一部の処理業者による不法投棄や食品廃棄物の不正転売などにより、産業廃棄物処理業界のイメージは良くないというような状況が見受けられます。また、産業廃棄物を扱うため、きつい、汚いなどといった悪いイメージが先行しています。このため、学生たちが就職先を検討する際に人気がない状況となっており、それは中途採用者の割合が多いことにも表れているかもしれません。
そのような中、イメージアップに向けて積極的に取り組んでいる事業者もあります。私ども自民党県議団1期生創彩会が、ある県内事業者を訪問する機会がありました。ここの県内事業者は、ごみを搬入したトラックが出入りする際、自動で雨水を使った洗浄器が作動してトラックのタイヤを洗浄しています。このシステムは工場内のほこりがタイヤで運ばれ、周辺道路が汚れることを防ぐための配慮として、自社でシステムから考案、開発、設置をしたとのことです。また、工場等にみえたお客様全てが楽しい一日になるようにとの思いから、笑顔で挨拶をするなど社員一人一人がおもてなしの心を実践できるよう様々な取組を行っていました。実際、私が見学に行った際にも工場内で選別作業を行う社員の方が、作業途中であっても手を止め、マスクを外し、見学のお客様に感謝の気持ちを伝える挨拶を行っていました。
これらのことを踏まえ、産業廃棄物処理業界の発展のためには優秀な人材の確保等が不可欠であると考えます。そこで、業界の人材確保のために個々の事業者の取組に任せるだけでなく、業界のイメージアップに向けた取組が必要と考えますが、環境部長の御所見をお伺いいたします。
A 宍戸信敏 環境部長
議員お話のとおり、産業廃棄物処理業界のイメージは、いわゆる3Kと言われており、学生の就職先としては人気が高くない業種でございます。
そこで、県では、業界団体である一般社団法人埼玉県環境産業振興協会と連携をいたしまして、スマイル、セイケツ、スタイルの3つのSで業界のイメージアップを図る3S運動を展開しております。
3S運動では現在154社が、笑顔でのあいさつ、工場周辺の清掃、身だしなみのチェック等、業界のイメージ改善になる事業に取り組んでおります。
各社の取組の中で特に優秀なものについては、事業者を表彰するとともに事例発表会を開催して業界全体にそれらの取組が広がるように意識の向上を図っております。
また、平成28年度からは、これからの業界を担う新入社員のモチベーション向上を図るために「環境産業合同入社式」を開催しております。
本年も6月6日、23社の新入社員66人を迎えて開催をいたしました。
合同入社式終了後には名刺交換会を行い、出席者同士で交流を深め、業界内での仲間づくりの場を提供をしております。
参加者からは「環境産業が社会全体での重要な責務を果たしていると認識した」など意欲的な発言がございました。
また、同席した経営者の方々からも、「県と協会が新入社員を応援してくれることは非常に心強く、業界の信用向上につながる」と好評でございました。
今後とも一般社団法人埼玉県環境産業振興協会と協働して、業界のイメージアップを図るためにしっかりと取組を進めてまいります。
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