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ページ番号:104502

掲載日:2023年7月4日

平成29年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(吉田芳朝議員)

メリハリのある予算執行をすることについて

Q   吉田芳朝議員(民進・無所属

これも一つ、一例を挙げます。例えば、電線の地中化事業、今年度の既存道路における電線の地中化予算は約3億円です。この3億を高いと考えるか、安いと考えるかは別ですが、毎年大体このぐらい、3億ずつぐらい計上しています。電線の地中化は、1キロメートル進めるのに約3.5億かかります。つまり、毎年1キロずつぐらい、今、埼玉県の予算上は進めているということになっています。埼玉県の管理道路延べ2,800キロメートルありますから、1キロずつ進めると2,800年間かかります。今、整備状況は51キロメートルです。目標は80キロと、何で目標が80キロなのかというのも疑問ですが、いずれにしても今50キロですから、残り2,750キロあります。毎年3億円ずつでは2,750年かかってしまいます。正に、このような毎年毎年3億円以上かけて行うような事業をちょこっとずつやるというのが、果たして政策的にどうなんでしょうか。
結論からいえば、こういったものに対しての予算はもうやめたほうがいいというのが私の結論です。これは本当に必要だとお思いでしょうか、県土整備部長、御答弁をいただきたいと思います。
こうした考えは、例えば今の電線の地中化を行っている部署の方に、これはやめたほうがいいんじゃないでしょうかという質問をして、「そうですね」という発想にはもちろんならないと思います。あくまでも全体を見回して、本当に限られた予算で、埼玉県がその施策にお金を出すべきかどうかということを考える、しっかりとした総合的な判断をする部署が必要だと思います。予算の効率化に向けてどのように取り組むか、お考えをいただきたいと思います。
ここでは全て紹介できませんけれども、本当にこれと、電線の地中化ですが、類似の事業は幾つかあります。中途半端な事業はしっかりと見直して、やるならやる、やらないならやらないと、あくまでも予算上だけでなく、政策的にしっかりと判断するべきで、だらだらずるずるとやるべきではないと考えます。無駄な予算を排除して、厳格な優先順位を決め、めり張りのついた予算とする必要性を感じますので、企画財政部長に答弁を求めます。

A   西成秀幸   県土整備部長

電線類の地中化は、道路の防災性向上や通行空間の安全の確保、良好な景観の形成などの大きな効果がございます。
これまで県では、整備の効果が高い駅周辺や商業地域などの歩行者が多い箇所において、既存の歩道内や道路の拡幅に合わせ整備を進めてまいりました。
電線類の地中化事業の大きな課題は、事業にかかるコストの大きさであり、現在国では低コスト化の手法について様々な検討を進めております。
県といたしましても今後工事に着手する箇所では、この低コスト化の手法を取り入れ事業のスピードアップに努めてまいります。
また、今後は首都直下地震などの災害に備えるため、緊急輸送道路の中から優先的に整備する箇所を選定するなど効果の高い箇所への「選択と集中」により、電線類の地中化に取り組んでまいります。

A   砂川裕紀   企画財政部長

議員御指摘のとおり、政策目的を明確にし、効果を常に検証することは極めて重要であると考えております。
そのような考え方から、既存事業についても毎年「施策・事業のあり方の検討」を行い、各部局と必要性などについて議論し、見直しにつなげております。
例えば、県主体で行っていたグローバル人材育成基金を活用した事業について見直しを行い、企業や個人から寄付を集めて、その方々の名称などを冠として付けた奨学金制度を始めるなど官民連携の制度といたしました。
一方、時代の潮流をとらえ変化を先取りした取組を進めるため、県が先手を打って挑戦すべきテーマについて、各部局長が知事と意見交換を行い、重点施策とされたものは、予算要求上も配慮し、事業化に努めております。
平成29年度予算では、妊娠から子育てまでの切れ目ない施策として「ウェルカムベイビープロジェクト」などを事業化しております。
今後も、こうした取組に工夫を重ね、財源を効率的に配分するとともにメリハリのついた予算編成を行ってまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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