環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 平成29年度第2回研究評価 > H29第2回審査会コメント3/研究課題(土壌 H28-H30 県内自然土壌を対象とした有害重金属)

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掲載日:2023年1月11日

 環境科学国際センター研究課題(土壌・地下水・地盤担当/H28~H30)

 県内自然土壌を対象とした有害重金属類のバックグラウンド値の測定と地域特性解析

 (土壌・地下水・地盤担当:石山、八戸、濱元、柿本/H28~H30)

 近年、自然由来の土壌汚染が大きな環境問題となっています。埼玉県内で発生する自然由来の土壌汚染を的確かつ効率的に処理するためには、様々な汚染調査手法(土壌溶出量試験、土壌含有量試験等)に対する県内バックグラウンド値の把握や汚染を引き起こしやすい自然土壌(海成堆積物や泥炭土等)の地域分布特性の解析が不可欠であります。本研究では県内の自然土壌を対象として、土壌溶出量試験、土壌含有量試験、全含有量試験等を実施し、有害重金属類(鉛、砒素、ふっ素等)のバックグラウンド値や地域分布特性について解析を試みます。

《研究の概要》(PDF:318KB)

 

平成29年度第2回研究審査会コメント3

研究課題

県内自然土壌を対象とした有害重金属類のバックグラウンド値の測定と地域特性解析

研究審査会コメント

  • 土壌・地下水汚染の発生源対策と地域環境保全の支援にとっては、バックグラウンドの情報を提供するものであり重要なテーマである。自然由来の土壌汚染の処理対策規制の緩和に伴い、自然由来の重金属分布の情報は重要で、県行政上の必要性は高い。
  • 埼玉県は人口も多く土地の改変も多く行われており、土壌汚染の可能性のある地域や層準(掘削深度)を明示する、あるいは質問があった時にきちんと説明できることは重要である。そのような情報を提供できる研究として、きわめて必要性が高い。
  • 結果の有用性が高が、地域住民へどのように発信するかについては、注意が必要である。研究成果は、将来の施策立案へつなげることが可能である。
  • 研究成果は、その土地の開発の際にも重要な情報になるほか、住民の井戸水利用の際にも注意を促す指標になり得る。
  • 土壌汚染評価・対策という実用的側面だけでなく、土壌における汚染物の動態等の学問的な意義のあるデータを提供しうる。

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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