環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 平成29年度第2回研究評価 > H29第2回審査会コメント1/研究課題(資源 H28-H30 埋立地における水銀ガス)

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掲載日:2023年1月12日

環境科学国際センター研究課題(資源循環・廃棄物担当/H28~H30)

埋立地における水銀ガス調査

(資源循環・廃棄物担当:長森、長谷;研究推進室:渡辺/H28~H30)

 体温計や電池など水銀を含む製品は多く存在し、不要物となれば最終的には廃棄物として埋立地に運ばれます。環境中での揮発性や高毒性は知られていますが、国内においては実測定に基づく廃棄物埋立地からの水銀排出量は推定されていません。他方、2013年10月に国連環境計画(UNEP)の外交会議において「水銀に関する水俣条約」が採択・署名されたがことから、水銀の排出や廃棄に関しては地球規模で規制されることになります。本研究では、埋立地ガス中の水銀の採取法を検討し、実埋立地のガス抜き管及び埋立地表面からの水銀ガス放出量を測定し、埋立地全体からの水銀ガス排出量を概算します。年代別や覆土の有無による違いも評価します。

《研究の概要》(PDF:338KB)

 

平成29年度第2回研究審査会コメント1

研究課題

埋立地における水銀ガス調査

研究審査会コメント

  • 埋立地からの水銀ガスの放出のモニタリングはほとんど行われておらず、モニタリングシステムの開発、モニタリングの実施とも新規性は高い。実際の廃棄物のモニタリングによって、更に新しい現象が得られる可能性は高い。
  • 水俣条約を意識して検討された課題と思われ、タイムリーな目標設定である。銀そのものの毒性が高いことから、現状把握という観点からは有用性な研究である。
  • 多くの地点で測定することには限界があると思うが、できる限り、季節やサンプリング地点にバリエーションを設けるべきである。
  • 水銀の大まかなフラックスを出せるように、観測を工夫すると言った試みがあると良い。また、連続測定などができるかどうかなど、さらに工夫していけば良い。
  • これまでこの種のデータが少ないことを考えると、新規なデータを提供できるという点で評価できる。水銀の環境動態に関する新たな知見の蓄積につながるので、発展性のある研究である。

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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