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掲載日:2023年1月12日
環境科学国際センター研究課題(自然環境担当/H23~H25)
光化学オキシダントによる植物被害の軽減手法に関する検討
(自然環境担当:三輪、王、米倉、金澤/H23~H25)
埼玉県では、光化学オキシダント濃度が高く、その主成分であるオゾンによる農作物などに対する植物被害が顕在化している。本研究では、埼玉県の主要農作物を中心とした植物に対するオゾン被害の軽減手法を、植物生育環境制御・ガス暴露装置を用いたオゾン暴露試験の結果などに基づいて検討し、提案することを目指す。
平成25年度第1回研究審査会コメント
研究課題
光化学オキシダントによる植物被害の軽減手法に関する検討
研究審査会コメント
- 光化学オキシダントが高濃度を示しやすい埼玉県にとっては、非常に有用な研究となろう。
- 品種間差異が発現するのは解毒機構の違いによることも想定されるため,オゾンの解毒に係る指標についても併せて検討することが重要と考える。
- これまでのオゾンの影響評価に係る研究の成果を活用して焦点を絞ることにより、連携する部分、独自に実施する部分がより引き立つように計画する必要がある
- 研究内容に密接に関係する外部機関との共同研究は望ましく、連携を更に強化することが必要かもしれない。
- 農業研究部門や国の機関等と連携して、オゾン被害による収量や味への影響を解明する等、研究課題を次のステップに発展させるなどの拡張を期待する。
- 被害度指標による種の差異、その理由が気孔の密度によるなど、興味深い結果が得られている。
- 埼玉県が首位を占めるホウレンソウやコマツナの被害軽減に資する研究であり、異なるセクションの協力が成功している。