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掲載日:2024年3月5日
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(1)水道事業(上水道事業(用水供給事業を含む。)及び簡易水道事業)
(2)交通事業(自動車運送事業)
(3)電気事業
(4)下水道事業
(5)観光施設事業(休養宿泊施設事業)
(6)駐車場整備事業
(7)病院事業(地方独立行政法人を含む。)
(8)工業用水道事業
下記の11の経営指標により分析します。{経営指標の概要(詳細版)(PDF:209KB)}
指標名 |
指標の計算式 |
指標の説明 |
---|---|---|
経常収支比率(%) |
経常収益÷経常費用×100 |
その年度において、給水収益※や一般会計からの繰入金等の収益で、維持管理費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す指標 |
累積欠損金比率(%) |
当年度未処理欠損金÷(営業収益-受託工事収益)×100 |
営業収益に対する累積欠損金※の状況を表す指標 |
流動比率(%) |
流動資産÷流動負債×100 |
短期的な債務に対する支払能力※を表す指標 |
企業債残高対給水収益比率(%) |
企業債現在高合計÷給水収益×100 |
給水収益に対する企業債※残高の割合であり、企業債残高の規模を表す指標 |
料金回収率(%) |
供給単価÷給水原価×100 |
給水に係る費用が、どの程度給水収益で賄えているかを表した指標で、料金水準等を評価することができる |
給水原価(円) |
{経常費用-(受託工事費+材料及び不用品売却原価+附帯事業費)-長期前受金戻入}÷年間総有収水量 |
有収水量※1立方メートル当たり、どれだけの費用がかかっているかを表す指標 |
施設利用率(%) |
一日平均送水量÷一日送水能力×100 |
一日当たりの送水能力(※1)に対する一日平均送水量(※2)の割合で、施設の利用状況、適正な規模を判断する指標 |
有収率(%) |
年間総有収水量÷年間総送水量×100 |
施設の稼働が収益につながっているかを判断する指標 |
指標名 |
指標の計算式 |
指標の説明 |
---|---|---|
有形固定資産減価償却率(%) |
有形固定資産減価償却累計額÷有形固定資産のうち償却対象資産の帳簿原価×100 |
有形固定資産のうち償却対象資産の減価償却がどの程度進んでいるかを表す指標で、資産の老朽化度合を示す |
管路経年化率(%) |
法定耐用年数を経過した管路延長÷管路延長×100 |
法定耐用年数を超えた管路延長の割合を表す指標で、管路の老朽化度合を示す |
管路更新率(%) |
当該年度に更新した管路延長÷管路延長×100 |
当該年度に更新した管路延長の割合を表す指標で、管路の更新ペースや状況を示す |
(1)埼玉県の数値(平成27~令和元年度の過去5年分):棒グラフにより表示
(2)類似団体平均値(平成27~令和元年度の過去5年分):折れ線グラフにより表示
(3)令和元年度全国平均値:【】内に表示
※埼玉県は水道用水供給事業体であり、上記(2)類似団体平均値も(3)全国平均値も、全国の用水供給事業体の平均値であり、同じ数値となります。
「(1)経常収支比率」は100%を超え、平成4年度から28年連続で純利益を計上していることから、本県の経営状況は比較的安定していると言える。
「(2)累積欠損金比率」は平成6年度以降、0%と健全経営を維持している。
「(3)流動比率」は、短期債務に対して十分な支払能力を有しているとされる、おおむね200%の水準を確保しており財務状況は良好である。
「(4)企業債残高対給水収益比率」は類似団体よりやや高いが、比率は毎年減少している。償還に伴う企業債残高の減少により、企業債残高は施設整備費用と比例して、ピークの平成2年度の2,761億円から減少し、令和元年度末では半分以下の1,217億円となった。
本県は、類似団体の中で給水能力、総送水量が第1位であり、そのスケールメリット等から「(6)給水原価」は低い水準にある。また、「(5)料金回収率」は100%をやや超える水準となっている。このことから、「(6)給水原価」に対する「供給単価」は適正水準であると言える。
水需要の減少により「(7)施設利用率」は減少傾向であるが、近年は横ばいとなっている。今後、水需要にあわせた施設規模となるよう、施設の更新時期に合わせたダウンサイジングを計画している。
本県の「(8)有収率」は水道施設を適正に維持管理していることによりおおむね100%で安定している。
「(1)有形固定資産減価償却率」は類似団体よりやや高い。水道施設や送水管路など、古いもので稼働後50年が経過しており償却率は上昇傾向にある。
「(2)管路経年化率」は、事業創設時に布設した管路が既に法定耐用年数を経過しており、また、本県の事業開始が比較的早かったことから、類似団体と比べてやや高い数字となっている。
「(3)管路更新率」は、令和元年度に完了した管路更新工事が無かったため、0%であった。更新対象は大口径の送水管路であり、多額の費用を要することや関係機関等との調整に時間を要することなどから、いかに効率よく進めていくかが課題となっている。
今後、経年化の進む水道施設や送水管路等のアセットマネジメントにより、施設の健全度を適切に評価し、健全経営を維持しながら、効率的かつ計画的に更新等を進めていく。
これまでのところ、経営の健全性・効率性はいずれもおおむね良好な状況である。企業債残高等の外部負債の削減にも努め、財務内容の健全化が進んでいる。
しかし、節水型社会や人口減少の進展に伴い、水需要は平成13年度の一日平均送水量186.4万立方メートルをピークに、令和元年度には174.3万立方メートルと減少傾向にあり、施設の効率性は低下傾向にある。また、老朽化した施設や管路の更新に伴う建設費用の負担が経営を圧迫することが見込まれる。
そのため、今後の水需要を見据え、施設規模の最適化(ダウンサイジング)を図ることで、適切な施設利用率を維持し、サービス水準を維持しつつ、効率的な事業運営を行っていく。
水道施設や管路を適切に維持管理するとともに、維持管理コストや建設コストの縮減を徹底し、健全経営を維持するよう努めていく。
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