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掲載日:2022年10月13日

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修了生からのメッセージ

電気設備管理科 坂上 怜さん

電気設備管理科 木村 恒夫さん

電気機器科(現:電気設備管理科) 新井 洋志さん

介護サービス科 堀沢曉子さん

介護サービス科 堀内康弘さん

介護サービス科 豊泉智枝子さん

介護サービス科 逸見 一磨さん

介護サービス科 逸見 絹江さん

 電気設備管理科 坂上 怜さん (平成29年度修了生 株式会社関電工 熊谷内線営業所)

坂上怜1 

現在の勤務先を選んだ理由 

  私は、在校中に第二種電気工事士を取得しました。資格を取得することで、電気に関する知識・技能が身についたと自信がつきました。就職活動では、電気工事、通信工事などの会社に見学にいきました。どの会社も魅力的で、実際の仕事内容や私の疑問点などを現場のかたが丁寧に説明してくれました。この見学を通して、電気工事の資格を活かした、電気工事の仕事がしたいと思うようになりました。また、オリンピックのような大きなイベントにも関係するような仕事にも携わりたいと強く思うようになり、それを実現できる会社であると考えて選びました。

これまでのキャリアパス

  私は、入社後、茨城県牛久市にある研修施設「人材育成センター」で専門技術を6か月間学びました。その後、1年間は、現場でのOJTを受けながら電気設備工事等の業務に従事してきました。研修では、専門校での訓練が基礎となり、スムーズに学ぶことができたので、もっと自分の能力を向上させて仕事に活かしたいと思うようになりました。実際の現場は、研修とは異なり、自分の思い通りに行かず失敗したり、挫折感も味わいましたが、先輩たちに近づく努力が大事だと思いました。今は、仕事を任せれられる現場代理人になることを目標に日々頑張っています。 

仕事でやりがいを感じること

   私が、苦労して現場に合わせて作成した工程計画が、思い通りに進んだ時です。他に、業務では様々な資料などを作成することもあります。体を動かすことが好きな私には、事務的な仕事には少し苦手意識がありますが、その作成資料が活用されたり、申請が採用された時もやったなとうれしく思います。やはり一番は、苦労して施工してきた現場で、成果が見えてきた時です。まだ駆け出しですが、仕事仲間として認められ、みんなで協力して仕事の成果を上げられることが魅力的な所であり、ものづくりの醍醐味だと思います。

坂上怜3 

仕事で苦労したこと(悔しかったこと)

  現在、メインの仕事は工程管理であり、各作業工程の調整が難しい所です。予定外のことや天候等で作業内容の変更や作業を中断せざるを得ないことがあったりと、経験の浅い私にはどうにもならない時があります。そんな時でも諦めずに、どうにか自分の意見、希望が通るように努力したことです。その他には、高技専で基本的な現場特有の用語を学びましたが、建築用語が外国語や呪文のように聞こえて理解できないことがあったことです。今ではかなり建築用語にも慣れてきて、私もよく使うようになってきました。

仕事で成し遂げたことや成果(自慢できること)

  工程管理の調整で、自分の進めたい内容を検討、計画し、施工が工事期間内に終わった時に達成感と同時に自分の成長を感じられました。また、教科書等でしか見たことなかった「防爆防塵工事」に携わる機会が得られたことです。自分で実際に部材の加工を行ないましたが、初めて手に取るものばかりで苦戦しました。しかし、先輩に加工が良くできていると褒められて、実際の施工に使用してもらい、自分の目で見える形となり、「自分が作ったんだ!」という成果を実感できたことです。

今後の目標

  現場で職長になった時に、スムーズに現場の工程をすすめられるようになりたいです。

入校希望者へのメッセージ

  高校の先生の紹介で高技専のオープンキャンパスに参加しました。そこでの体験がとても楽しく、また、自分の興味が重なって秩父分校の電気設備管理科に入校しました。高技専では、自分なりに精一杯に努力し、一生役に立つ資格や技能を身に付け、電気工事という手に職を付けられる仕事に就くことができました。電気工事は、AIやIoT化が難しい人の手による人の仕事であり、今後も無くならない仕事だと思います。やる気と前に進む気持ちを持って、また努力で自分の将来を決めるために高技専を活用してください。

坂上怜2 

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 電気設備管理科 木村 恒夫さん (平成29年度修了生 日本メックス株式会社 群馬営業所)

木村恒夫1

 現在の勤務先を選んだ理由

  私は、ビル管理系の職種への就職を希望する中で、当初は、ビル常駐型の業務を希望していました。しかし、勤務場所や年齢等による制約により、希望する職を見つける事はかなり難しい状況でした。そのような中で、高技専から紹介された会社は、ビル巡回型の維持管理の業務でした。先生からの薦めもあり、職場見学の機会を得て、そこで、丁寧に業務内容等の説明を受けました。その結果、就職後にミスマッチが生じる可能性を大きく減らすことができ、未経験でも高技専での訓練や取得した資格と私の実務経験が活かせると思いました。はじめは、自分の希望職種と異なりかなり迷いもありましたが、高技専や会社からのアドバイスもあり、自信を持って仕事に取り組める業務であることが分かり、就職ができて良かったです。 

これまでのキャリアパス

  私は、長年弱電系の会社に勤務していました。そこでは、お客様への顧客CSを重視した業務を目指して取り組んでいました。また、上司と部下との接し方、仕事をどの様に進めて行くかなどのコミュニケーションやマネジメントを意識して、自分自身で計画と企画を立案することで評価されてきました。現在も、同様のことを意識して、未経験な部分を知識で補えるように心がけています。高技専では、電気分野の知識・技能を学び、電気工事士等の資格を取得しました。今後、さらに業務に必要な資格を取得して自己研鑽していきたいです。

木村恒夫2

仕事でやりがいを感じること

  私がやりがいを感じることは、建物自体に大きな不具合が発生する前に、日常の通常点検で不具合を発見して、早期に軽微な修繕で対応を行うことができた時です。それにより未然にトラブルを防ぐ事ができ、さらに修繕に係るコストが低減できます。自分の行動が、建物を利用する方たちの安心・安全・利益を守ることにつながるという使命感を持って仕事をしています。また、ビル維持管理業務は、12条点検を行う事が義務付けられており、ビル(建物)を守る上で、いざというときの底力も求められています。業務の中には今まで経験したことがないくらい汚れる事も多々ありますが、お客様から有難う、お疲れ様と声をかけられる時が一番のやりがいを感じる時です。

仕事で苦労したこと

  私が仕事で苦労した事は、ビルでの防災訓練でした。お客様と当日の訓練についての事前打ち合わせが十分に出来ていない中で、防災訓練が行われてしまい、建物の防災センターや中央管理室に設置される自動火災報知設備の受信機の取扱いを誤ってしまいました。また、各種設定の誤りや避難開始の誘導対応の不手際、火元への初期消火活動の指示ミス等が連鎖的に起こってしまいました。前年度の先輩と同じ対応を取る事が出来ず、防災訓練を実施し終えてしまった事が悔しい経験です。

仕事で成し遂げたことや成果(自慢できること)

  建築物環境衛生管理技術者(通称:ビル管理士)試験に含まれるビル内の空気環境の測定技術を習得しました。また、空調機の室外機及び室内機のフィルター等の清掃作業の立ち合い業務を行う上で、空調機の保守点検の一部についても習得しました。

今後の目標

  ビル管理(維持管理)に必須な資格である建築物環境衛生管理技術者試験、二級ボイラー技士、第三種冷凍機械責任者等の資格取得に向けて、実務の中で経験した事を基礎にしてチャレンジして行きたいと考えています。

入校希望者へのメッセージ

  電気設備管理科は、電気について基礎から、資格取得に必要な技能・知識について学ぶことができます。また、資格対策では学ぶことのできない実際の電気工事作業についても実習を行いました。資格取得では、上手くいかないことが多く、一人で勉強するより、同じ目標を持つ仲間と一緒に切磋琢磨することでやる気や気持ちを向上させて訓練に打ち込めました。また、一年間の訓練期間は長いと思われますが、意外に短く感じると思います。限られた時間の中で、今後の電気設備管理業務の糧になっているものと、今現在は考えています。解らない事があったら先生も丁寧に教えてくれますので安心し入校して訓練に励んでください。

木村恒夫3

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 電気機器科(現:電気設備管理科)  新井 洋志さん (平成元年度修了生 共和電機株式会社)

新井洋志1

 現在の勤務先を選んだ理由

  私は、幼い頃のラジコンいじりから電気に興味を持ち、自宅にエアコンを取付にきた電気屋さんの仕事ぶりを見ていました。その姿に興味を持ち、高技専で電気工事士の資格を取得し、地元で長く続けていける現在の勤務先を志望しました。自然豊かな環境で生活しながら自宅から通勤でき、いざというときには、フットワークの良さと地元という優位性から友人や近隣の人とコミュニケーションが取りやすいなど、働きやすい環境であり、地元に貢献できるからです。 

これまでのキャリアパス

  私は、入社後、工事2課に配属され電気設備工事の実務に従事してきました。仕事では、専門校で学んだ電気工事が基礎となっていますが、電気以外の仕事も多く、エアコンの取付の仕事を学ぶなど日々勉強の毎日でした。入社11年目に工事1課の主任となり、その後、工事1課の課長代理に就任し現在に至ります。私は、社内での工事全般について関わる重要な仕事に従事しています。

新井洋志2

仕事でやりがいを感じること

  電気工事は、毎日同じ内容の仕事であると思うかもしれませんが、実際に毎日変化があって面白いです。それは、電気を扱う点では同じですが、担当する現場が違うと、施工内容、使用材料なども変化して飽きがこないことです。また、自分で現場での納まりを考えたりする、自分の考えが反映できる実力勝負(腕の競い合い)の仕事であり、責任のある仕事である点が魅力です。現場では、電気以外の業種のかたがいます。初めて見るもの、それぞれ特有な仕事ぶり、やり方などを見聞きすることで、自分の仕事やプライベートにも活かすことができるので面白く、また役に立ちます。

新井洋志3

仕事で苦労したこと

  私は、入社6年目に一人で現場を持つことになりました。工期は1年ぐらいの病院の新築現場でした。一人になって初めて、細かい所まで知らなかったこと、分からないことがたくさんあることを実感させられました。いつもなら、すぐに先輩に聞けば何でも教えてくれる環境でしたが、その時は状況が違い不安でいっぱいでした。そこで、仕事が終わった後、毎日新たな勉強を繰り返し、なんとか現場をやり遂げることが出来ました。この経験が、仕事に対しての責任感が芽生えた時でした。また、私は入社間もない頃、高所恐怖症で高い所が苦手であり、4尺の脚立でも足がすくみ、体が動かなくなってしまう程でした。電気工事は、高い所の作業があることが・・・怖かった。なんとかこれを克服して現在に至っていますが、ものすごい高い所は他の人にお願いして、私は他の仕事でお互いに足りない部分を補い合うように協力しています。

新井洋志4

仕事で成し遂げたことや成果(自慢できること)

  私の仕事を行う様子や現場の仕上がり方から、お客様から丁寧な仕事だと褒められたり、この現場に担当できてくれて助かるなどの現場のかたからもお礼や感謝の言葉をもらうと自分がやってきた仕事に誇りが持てます、それが成果だと思います。当たり前のことですが、今でも電気工事の施工が終わり、実際に電気が点灯した時、どんなときでも喜びが込み上げてきます。

今後の目標

  現場で必要な資格を取得し、私の実力を国家資格で証明したいです。お客様のご依頼に一つでも多く応えることができるような仕事を目指し、地元、秩父でたたき上げた職人魂で確かな技術を後輩の育成に活かしたいです。

入校希望者へのメッセージ

  高技専の良い所はたくさんありますが、一番は、少人数でみんなと仲良く訓練ができることです。指導員の先生方は厳しかったですが、年上の同級生の中には、にも親身に自分の悪い所を注意や叱ってくれたり、また、プライベートで遊びにいったりすることで、勉強以外にいろいろなことを学べました。訓練、仕事に共通して言えますが、真面目にやることも大切ですが、遊び感覚のような競争心を持って取り組んで欲しいです。実習課題の作業スピード上げるためにはどうするとか、ただ漠然とやっている、こなすだけの作業では無くて、自分の気持ち、意識をもって取り組むと訓練も仕事も上手くいくと思います。

新井洋志5

 

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 介護サービス科 堀沢曉子さん (平成10年度修了生 有限会社 相模テクノ グループホーム あかつき)

堀沢曉子さん2  堀沢曉子さん1

 現在の勤務先を選んだ理由

  夫と将来について話したとき、今の会社で定年まで勤めると、次の仕事へ向かうパワーが不足するのではないかと話していました。夫は50歳を契機に会社を退職し自ら会社を立ち上げました。私は25年勤めていた会社を退職し、介護の勉強をするために訓練校に入校しました。夫と二人で利用者の方とともに生活し生涯現役で仕事をしたいという想いからグループホームを立ち上げました。専門校の修了と同時に第一号の利用者が入所し、その方の入所日が現在の勤務先(グループホームあかつき)の創立日になっています。 

これまでのキャリアパス

  昭和47年4月から25年間、旧東京銀行に勤務し主にシステム開発の仕事に従事していました。退職後、夫とともに有限会社 相模テクノで介護事業を始め、平成11年3月グループホームあかつきを設立、同年4月より認知症対応型通所介護、平成14年2月訪問介護、同年12月に訪問看護、居宅介護支援事業を開始しました。現在は、前記事業以外に小規模多機能居宅介護、サービス付き高齢者向け住宅、地域密着型通所介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスおよび互助ハウス(高齢者のシェアハウス)を経営しています。

事業の拡大を行うとともに平成13年4月に介護福祉士、平成17年3月に介護支援専門員の資格を取得し、平成22年10月に認知症介護指導者研修を修了し認知症介護指導者をしています。

仕事でやりがいを感じること

  施設で生活されている利用者様の笑顔に出会えた時や職員が笑顔で仕事している姿を見たときに仕事のやりがいを感じます。

仕事で苦労したこと

  この仕事を始めた時は、介護、経理、事務のすべてを自分で行ってきました。平成14年6月に事務職の人が就任するまでに1年分の伝票が溜まってしまうこともありました。また、グループホームの管理を現在の管理者に任せるまでは夜間のオンコールを私が受けていました。法人会等の旅行に出かけているときもオンコールがあり、旅行を中断してグループホームに戻ったこともありました。

仕事で成し遂げたことや成果(誇りに思うこと)

  認知症に特化したケアを中心に介護に取り組み、他の事業所で引き受けられなかった利用者の方を何人も「あかつき」で引き受けています。あかつきでは利用者さんに自由に行動していただきたいという想いから職員が利用者さんに「ダメ」という言葉を使用することを禁止しています。施設外に出ていく利用者さんには施設職員がそっと付き添っていき、利用者さんが疲れた時に職員が施設に連絡を入れ迎えに行きます。施設のある周辺地域では「困ったときのあかつきさん」といわれるまでになり、大変誇りに思っています。

今後の目標

  コロナ渦で中断している地域交流を深めていきたいと思っています。認知症カフェとして活用しているサニーヒルという建物を活用し、地域の子供から高齢者までが交流できる場所づくりを目指しています 。

高等技術専門校を選んだ理由

  20年以上前に介護の勉強をしたい、資格取得を目指したいと考えた時、無料で介護の勉強と資格の取得ができると知ったことが大きな決め手です。そして、失業保険を継続して受給しながら訓練校で学べたことも大きな理由です。20年以上前に介護の勉強をしたい、資格取得を目指したいと考えた時、無料で介護の勉強と資格の取得ができると知ったことが大きな決め手です。そして、失業保険を継続して受給しながら訓練校で学べたことも大きな理由です。

入校希望者へのメッセージ

  無料で介護の勉強をしっかりとできる機会はほかにありません。高等技術専門校で知識と技術をしっかり身に着け、これからの仕事に活かしてください。

半年間の勉強はとても充実しています。介護福祉士の試験に臨むとき、この半年間の勉強が役に立ち介護福祉士国家試験の合格に導いてくれるはずです。

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 介護サービス科 堀内康弘さん (平成19年度修了生 有限会社 相模テクノ グループホーム あかつき)

堀内康弘さん2  堀内康弘さん1

 現在の勤務先を選んだ理由

  祖母が施設入所する事に「なぜ、自宅で看ないのか?」という疑問を抱き、資格があれば自宅で看ることができるではないかと思ったのが訓練校に入校したきっかけです。修了後は障害者施設での勤務を選択しましたが自己都合で退職しました。そんな時、たまたま「グループホームあかつき」の求人広告を見つけました。高齢者介護は訓練校で学んだのみで不安や戸惑いはありましたが、面接に行った時の開放的で利用者様の生き生きとした姿が印象深く、入職を希望しました 。 

これまでのキャリアパス

  介護職に就く前は製造業、接客、サービス業などいろいろな仕事をしていました。接客、サービス業をしている時のお客さんはおじいちゃん、おばあちゃんが多く、なぜだか頼られることが多くありました。介護職に就くには知識や技術を学ぶ必要があると考え、訓練校で知識と技術を学び「グループホームあかつき」で働き始めました。現在は「グループホームあかつき」で施設部長として働いています。 

仕事でやりがいを感じること

  なんといっても利用者様、一人一人が笑顔でいられることが大切ですね。認知症を患っているからなどは関係なく一人の人間です。人生の大先輩にあたる方が施設に入所する事で暗くなるのではなく、その人らしく自由気ままに楽しく生活を送ってほしいとの思いが強くあります。利用者が楽しく過ごすにはお世話させていただく職員が楽しく働かなければならなりません。その為、各職員の「介護観」を生かせる体制ややりがいがあり楽しく働くことができる環境づくりに力を入れています。利用者様が一瞬でも見せてくれ笑顔を見るための努力に大きなやりがいを感じています。

仕事で苦労したこと

  一般的には介護の仕事はあまりよいイメージを持たれていないので「毎日大変で苦労するでしょ」と言われることが多くあります。介護=特別な仕事と考えるからこそ普段している仕事が大変だと思ってしまうのだと思います。ですから私は介護の仕事を苦労だと感じたことはありません。必要以上に手を出さず、自由に過ごしていただき「寄り添う介護」をすれば利用者様との信頼関係が生まれます。どんなにお世話することが困難と言われて施設を転々としている方でも落ち着ける環境を提供できるあかつきではそんな苦労もなくなります。強いて言うなら職員の人材育成には少々苦労を感じることはあります。

仕事で成し遂げたことや成果(誇りに思うこと)

  介護業界で当たり前に行っているが違和感がある対応や考え方を変えたいと思っています。まず、自施設から配信し全国の介護の仲間達と現在も取り組んでいる途中です。介護業界が変われば利用者様はもっと自分らしく残された人生を満足して過ごせると思います。また、介護職に就きたいと希望する人も増えると考えています。全国の仲間で対応や考え方がハイレベルな方々と対等に意見交換できることが私が唯一成長したことだと実感しています。

今後の目標

  お世話が大変でどこにも受け入れ先がなく困っている高齢者を率先的に受け入れていきたいと思っています。どんな方でもその人らしく自由気ままに落ち着いた生活が送れるような施設づくりを目指していきたい。介護業界の良くないイメージを私たちの施設から変え、介護職を希望する仲間を増やすことを目指しています 。

高等技術専門校を選んだ理由

  介護のことを学びたたいと思ったときに、どこで学なんだら良いか全くわかりませんでした。そんな時、知人(修了生)から訓練校を紹介されました。介護の知識、技術を学ぶことができ、資格が取得できることが魅力でした。

入校希望者へのメッセージ

  介護職は大変だと思いがちですが、そのようなことは決してありません。やりがいのある胸を張ってできる仕事だと思います。訓練校では介護職員として必要な知識、技術を学ぶことができ、修了後には介護職員として活躍できると思います。私たちの仲間になりませんか。

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 介護サービス科 豊泉智枝子さん (令和元年度修了生 株式会社 レオパレス21 あずみ苑秩父(公園橋))

豊泉智枝子さん1  豊泉智枝子さん2  豊泉智枝子さん3

 現在の勤務先を選んだ理由

  以前、病院で介護職として働いていた時、よりよい介護を提供するためには人間関係を含めた職場環境が重要だと感じていました。実務者研修を修了し、就職先を考えた際、人間関係の良い職場で働きたいと思うようになりました。そんな時、訓練校を修了した先輩からあずみ苑は人間関係が良いと聞いたことがきっかけです。また、給与面に関しても満足のいくものだったのであずみ苑に就職することを決めました。 

これまでのキャリアパス

  学生時代から介護の仕事には興味はありましたが、実際は介護の仕事に就く機会はありませんでした。職場の先輩が訓練校へ入校したことをきっかけに私も介護の仕事に就きたいという想いが強くなり、先輩の勧めもあり、平成27年に訓練校に入校し初任者研修を修了しました。病院で介護職員として働いていましたが介護福祉士国家資格の取得を目指したいと考えるようになり、平成31年4月訓練校に入校し実務者研修を修了しました。令和2年3月に介護福祉士国家資格を取得し現在はフロアーマネージャーとして働いています。 

仕事でやりがいを感じること

  寝たきりの方、全介助が必要な方、言葉の話せない方に入浴介助や食事介助をする機会があります。利用者さんへのケアを行いながら身の回りで起きたたわいもない話をしたときに利用者さんからみられる笑顔や「ありがとう」の言葉が聞かれると利用者さんから元気をもらうことができますし、介護の仕事をしていて楽しいと感じます。

仕事で苦労したこと

  認知症などにより意思の疎通が難しい方は、トイレを目の前にしてもどのように排泄行動をしてよいかわからずトイレの前で立ち尽くしていることがあります。また、排泄が終わって「手を洗いましょう」と声をかけるとトイレにたまっている水に手を入れてしまいそうになったこともあります。そんな時、慌てて大きな声を出してしまいそうになりますが、大きな声を出すと利用者さんを驚かせたり、不安にさせることになります。どんな状況でも冷静に、利用者さんが安心できる声掛けや対応をすることは難しいと日々感じています 。

仕事で成し遂げたことや成果(誇りに思うこと)

  ALS(筋萎縮性側索硬化症)により手が動かなくなっていく利用者さんがいました。今までできていたことが少しずつできなくなっていく中で、この利用者さんが現状、何ができるのかを考えるようになりました。職員同士で勉強会を開いたり、カンファレンスを行い、利用者さんの残存能力を生かせるように必要最小限のケアを実践したことは、介護の原点を考えるよい機会になったように思います。

今後の目標

  介護現場では「何か変」「いつもと何か違う」と気付けることが利用者さんの健康状態の変化や事故防止につながることもあります。その「何か変」の観察力をより磨いていくこと、そして根拠に基づいたアセスメントできる力を身に着けて行きたいと思います。また、介護の仕事は、利用者さんに優しさをもって接しなければいけない仕事です。常に自分の気持ちをコントロールできる精神力も身に着けたいと思っています。

高等技術専門校を選んだ理由

  子育てをしながら実務者研修の資格取得を目指していたため、長く通学時間をかけることができませんでした。また、金銭面でも雇用保険の受給を受けながら資格取得ができることも大きな理由でした。訓練校には介護現場をよく知ってる講師が多く介護現場目線の授業が受けられることも大きな理由でした。

入校希望者へのメッセージ

  人間、誰でも老いは来ますし、介護が必要な状態になります。そんな介護の仕事に興味がある方、介護の仕事を始めたいと考えているけど不安がある方は訓練校で介護の勉強をしてほしいと思います。その経験は介護の仕事、地域介護を考えるうえでも決して無駄にはならないと思います。

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 介護サービス科 逸見 一磨さん (平成27年度修了生 有限会社ノア あるるデイサービス)

逸見一磨1

 現在の勤務先を選んだ理由

  子供の頃から、祖父や祖母の肩もみ、足のケアなど高齢者と関わる機会が多くありました。訓練校に入校する前から何となく介護には興味を持っていました。伯母が「あるるデイサービス」で働いていたため、介護の道に進もうと決心しましたが、介護現場で見る入浴介助、排泄介助の実際に驚き、介護について何もわかっていない自分に気づきました。介護初任者研修を修了し、介護の仕事をする自信がつきました。就職先を考える際、介護の仕事に就きたい、介護の勉強をしたいと思わせてくれた伯母と「あるるデイサービス」で働きたいと思い、今の職場で働くことを選択しました。 

これまでのキャリアパス

  介護の仕事をする前は、自営でトラックの運転をしていました。伯母が[あるるデイサービス」で働いていたこともあり、時々、介護のアルバイトをしていました。そこで、介護で働くうえで、知識や技術を学ぶことは、大切だと感じました。熊谷高等技術専門校秩父分校に入校し、介護初任者研修を修了し、「あるるデイサービス」で介護の仕事をするようになりました。 

仕事でやりがいを感じること

  介護は、利用者様の介助を行なったり、季節の催しなどのレクリエーションをチームで行う機会が多くあります。その介助やレクリエーションが計画通りに行え、利用者様の良い表情がみられたり、「ありがとう」という感謝の言葉をかけてもらえた時に、介護の仕事にやりがいを感じます。また、利用者様との何気ない会話、関わりから毎日、元気をもらっています。「あるるデイサービス」の先輩スタッフと一緒に働くことで、知識や技術を学ぶことの大切さや介護の楽しさを学ぶことができました。利用者様に対する先輩スタッフの対応から学ぶことも多く、介護という仕事の難しさとやりがいを感じています。

辺見一磨4

仕事で苦労したこと

  認知症の独居のかたの送迎を担当した際、被害妄想が強い方で、なかなかデイサービスに行くとは言ってもらえませんでした。どうしたらデイサービスに来てくれるのかを考え、単純にデイサービスに連れてくるという考えではなく、利用者様のためにできることは何かを考えました。まずは身の回りのお世話をすることから始めました。次第に「あんたがそういうんじゃ行くかな」と拒否されることは少なくなり、今では、この利用者からの感謝の言葉が、仕事の励みになっています。私は、仕事が大変だと思うことは、あまりありません。仕事に困難が起こると先輩スタッフからアドバイスをいただき、先輩たちと働ける喜びを感じる機会となっています。

仕事で成し遂げたことや成果(自慢できること)

  車で友人と外出をしていると、目の前をふらふらと運転する高齢者マークの車が走っていました。介護の仕事をする前なら、危ない運転をする迷惑な車としか感じなかったかもしれません。しかし、何か気になり、車が停車した際、運転手に声をかけると、夕方から運転を続けていたが家に帰れずにいた認知症のかただった。そのかたの携帯電話からご家族に連絡し、事なきを得ました。介護の現場で働いていたからこそ、「運転している高齢者に何かが起こっているかもしれない」という危機管理意識につながったのだと思いますし、不安を感じている高齢者、家族に気配りを持った対応ができたのだと思います。ちょっとした変化を見逃さず、危機管理能力を身につけられたことがこの仕事での最大の成果です。

逸見一磨3

今後の目標

  できるだけ長く介護の現場で働きたいと考えています。利用者様の状態、介護現場は常に変化しています。その変化に対応できるように、常に学び続ける気持ちは持ち続けたいと思っています。よりよい介護をするための知識や技術をもっと学びたいと考えています。プライベートでは音楽活動(ドラム)を続けています。音楽活動では、いろいろな人と出会い、多くの刺激をもらうことができます。多くの人との出会いは、介護の仕事に活かせる部分も多いので、今後も仕事と音楽活動の両立をしていきたいと思います。

入校希望者へのメッセージ

  介護は大変な仕事だと思っている人もいると思います。介護に向き、不向きはないと思っています。一歩を踏み出す勇気があれば、介護の楽しさをわかってもらえると思いますし、人間として自分をこんなに成長させてくれる場所はないと思います。高技専に入校し、資格を取得することで、介護の現場で働いていく自信を得ることができました。今でも高技専に入校してよかったと思いますし、介護の世界に入ることに不安を感じているなら高技専で学ぶことを勧めます。

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 介護サービス科 逸見 絹江さん (平成10年度修了生 有限会社ノア あるるデイサービス)

逸見絹江1

 現在の勤務先を選んだ理由

  高技専修了後、介護施設で介護職員として働いていました。入所している皆さまに毎日、楽しく生活していただくにはどうしたらよいだろうか、季節を感じる食事を提供できないだろうかなど、いろいろと考えていました。施設には、大勢のかたが入所していますし、制約も多くあり、大変なことがわかりました。主人に仕事の話をすると「自分でやってみてはどうか」と言われ、その言葉が励みになり、「あるるデイサービス」の開設に至りました。

これまでのキャリアパス

  若い時から祖父母の介護を手伝っていました。病院で見る看護師さんの技術はすごいと感じることも多く、介護の仕事に興味を持つようになりました。秩父で介護ヘルパー1級の資格が取れる「介護サービス科」が始まったことを知り、2期生として高技専に入校し、修了後は、介護施設に勤務をしました。高技専で6か月間の勉強したことで、介護福祉士、ケアマネジャーの資格を取得に大変役立ちました。その資格を活かし、「あるるデイサービス」の開設に至りました。 

仕事でやりがいを感じること

  利用者様が年齢を重ねていくにつれて、介護度が上がっていく傾向があります。あるるデイサービスに通所している利用者様の介護度が維持されていることは嬉しいことであり、特にやりがいを感じます。ご家族様から「あるるデイサービスにお世話になってよかった」と言っていただけることは、とても励みになります。

逸見絹江2

仕事で苦労したこと

  利用者様の中にもアルツハイマー型認知症のかたが増えています。時間や場所の認識ができず混乱してしまいます。利用者間でのトラブルが発生しやすくなる傾向があります。そのような利用者様や病気について皆さんに理解していただくことがとても難しいです。

仕事で成し遂げたことや成果(自慢できること)

  「あるるデイサービス」では、手作りの食事に心がけています。季節感を取り入れた昼食、おやつは少しだけボリュームのあるものを提供しています。また、「利用者様のできることは、やっていただく」をモットーにして、利用様の経験を活かしたそば打ちなども楽しんでいます。近年、公的機関からの研修生や視察のかたも来ていただいています。 

今後の目標

  皆さまから「あるるデイサービスに行きたい」と思っていいただけるようなデイサービスを目指しています。日々、いろいろな事がありますが、何があっても対応できるよう、知識、技術を学び、質の高い介護が提供できるように努力していきたいと思っています。

入校希望者へのメッセージ

  介護は大変な仕事だと思い込まないでください。皆さまのやさしさが人の心を打つ仕事です。高技専で介護の知識、技術を学び、介護現場で役立てていただけることを望んでいます。「あなたに会えてよかった。ありがとう。」の言葉を聞く日がきっと来ます。

左:辺見一磨さん 右:辺見絹江さん (写真:(左) 逸見一磨さん (右) 逸見絹江さん) 

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お問い合わせ

産業労働部 熊谷高等技術専門校 秩父分校  

郵便番号368-0035 埼玉県秩父市上町三丁目21番7号 熊谷高等技術専門校秩父分校

ファックス:0494-21-1035

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