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掲載日:2022年11月29日
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【金属加工科 瀧澤 登さん】、【金属加工科 田中 正博さん】
【金属加工科 寺嶋 瑞代さん】、【金属加工科 望月 幹生さん】
金属加工業を営む家業を手伝うため入社を決めました。少人数で稼働する町工場のため、製品の加工・溶接、設計、営業、納品、財務管理など幅広く担当することができるからです。学んできたこと、必要になる知識を調べて身に着けることで、すぐに仕事に活かせるなど目に見える形で実感を持って仕事ができることが利点です。また、取引先との仕事の距離も近く、要望を丁寧に聞くことで製品に反映できるため、自由度が高く仕事が行えます。
県内高校の普通科を卒業後、大学に進学し機械工学を修了しました。一度、自動車部品を製造する一般企業に就職し、設計を担当しました。CAD図面のチェック、部品を強度に適合するよう計算と設計、業者と試作品作成の折衝を行いました。2年間の勤務後、高等技術専門校の金属加工科に入学して、溶接に必要な資格を取得しました。1年間の通学後、現在の勤務先に入社しました。入社後一貫して金属加工、溶接作業に従事し、研鑽を積んでいます。
今まで学んだことや高等技術専門校で身につけたことを踏まえて、金属加工や溶接の現象を見て考え、ひとつひとつの作業をより良くしようと作業できることです。そのため、仕事に必要な知識を自分で調べて実際に応用できることは、やりがいになっています。また、金属加工や溶接の知識、会社経営全般の知識を身につけることができるので、専門性を広げることにも繋がり、幅広く仕事ができています。製品の生産活動により責任を持って取り組めるようになりました。
ひとつの製品を大量生産する業務ではないため、仕事内容が多岐にわたります。全体の作業の流れを考えながら一日のうちに加工作業を数回変えたり、ひと製品2時間かかる溶接を50台行うのに一日中溶接作業する日が2週間続いたりと、切り替えや作業に集中することに苦労します。作業を間違えないように、部材寸法のダブルチェックや溶接時は1時間に1回の水分補給で気分転換して集中力を保つよう工夫しています。また、苦労といえば夏場の作業です。工場が40℃近くなることもありますが、低温サウナだと思って乗り切っています。
ひと製品1時間かかる溶接を150台分おこなったことです。一日中溶接作業する日がひたすら1ヵ月間続き、終わった時は達成感がありました。また、嵩張らないように積み重ねて保管する製品を作製中、重ね時に部品が干渉することを量産前に見つけ、納入先に設計変更を促したことで、不良品を防ぐことができました。一貫生産なので作業の流れを読み、注意を払うことで解決できました。現場作業は地道なことが多いですが、一歩ずつ着実に行うことが肝要だと感じています。
在学中に構造物鉄工の技能向上を目指して勉強を続け、製品の作製に活かしていこうと思います。そして自社製品を通して、納入先の生産性向上を担っていきたいと思います。
金属加工の仕事を行うにあたって、現場で直接、技術を身につけることより、推奨されている加工技術を学ぼうと考えました。職業安定所に高等技術専門校の質問しに訪問した際、偶然、専門校の先生に出会い、学校の見学に行けることになりました。見学すると、設備が充実していて2級技能士や溶接に必要な資格など取得できることを教えてもらいました。自分が考えていた事より幅広く現場作業の基礎を学ぶことができると感じたため入校しました。
金属加工を体験し、体に馴染ませる場として専門校に入校することは近道だと思います。座学と実習を通して金属加工の基礎技術を身につけられる学校は貴重だからです。在校中に身につけた知識や経験は困った時に助けになる基礎として、必ず現場で役立ちます。技能士や溶接試験の勉強も、実際の作業を学問の面から理解できる手助けになるため、現場を想定した技術力向上と基礎の確認になります。この経験は今後の可能性を広げ、自分で考えるときに活かせると思います。
金属加工科で金属の加工を学び、自分はものづくりの中でも特に手作りのものに興味があるという事が分かり、金属製品の手作りの仕事をしたいと思うようになり現在の仕事をはじめました。仕事のメインは鉄製品のオーダー製作です。
金属はどちらかというと工業的なイメージがあり、手作りとは真逆のものだと感じていました。しかし、金属加工科の授業を通して鉄やステンレスなどの加工に慣れてくると、今までの金属に対してのイメージが一変し、金属も人の手が加わることで手作りの温かみや柔らかさのようなものを感じることができるんだなと思い、その面白さや魅力をさらに知りたくなりました。そこからは自分の興味のある方へどんどん突き進んで現在に至ります。
川越高等技術専門校を修了後、埼玉県秩父市の鍛鉄工房に就職しました。
鍛鉄工房では主にフェンスや手すり、門扉等のエクステリアやインテリアの鉄製品を製作し、鍛鉄の技法を働きながら学ばせて頂きました。
そこで約2年半勤めた後、本格的に独立する前に鉄以外の金属のことや、金属に関わる仕事の事をもっと知りたいと思い同じく秩父市内の金属スクラップ会社に就職しました。平日は会社勤め、週末は自分の鉄作品作りを続けて、2021年に「山のうえアイアン」という屋号で独立しました。2022年に出身地の岩手県に戻り、現在も鉄工作家として鉄や様々な金属に関わる仕事をしています。
お客様の喜んでくれる姿を見られるというのが、個人で仕事をする一番のやりがいだと感じます。
お客様がどんなものを望んでいるか、どんなことが課題なのか、そしてそれをどのように解決するかをよく考えるようにしています。
やろうと思えばどこまでも仕事の幅を広げられるのも個人で仕事をする魅力だと思います。
私が暮らしている町は、人口5000人程の小さな町で、地元には今までやってきたようなオーダーメイドでの鉄製品製作の需要は多くありません。
町内だけでなく町外や東北地方全体を活動範囲として捉え、まずは自分の事を知ってもらうために、イベント出店や各種SNSでの発信、チラシの配布などの営業活動を積極的に行いました。
そのため、実際の製作時間が少なくなってしまうこともあり、スケジュール管理には今でも苦労しています。
小さなことですが、地元の人がたまに何か物が壊れたりした時に頼ってくれるようになって来たのが嬉しいです。この間は灯油タンクの脚が錆びてボロボロになったのを直してほしいというご依頼がありました。新しく作る以外にも、直して長く使い続けるという事も素敵だなと思います。難しい依頼も多いし、内容も様々ですが、試行錯誤して解決出来たときは、やってみて良かったなと感じます。徐々に地元にも馴染んでこれたのかなあと思います。
これからも地道な宣伝活動を続けつつ、自分のできることを増やしていきたいなと思っています。
鉄以外の金属のことももっと学んで仕事に取り入れていきたいと考えています。
地元には金属加工の企業がないため、地域のどんな小さな依頼にも応えられるようになって、もっと役に立てればなと思います。
そして、自分がこの仕事を続けていくことで、地域の子どもたちにも金属加工の魅力や、世の中にはまだまだ知らない面白い仕事がたくさんあることを伝えることが出来れば嬉しく思いますし、そういった仕事に関わる人が一人でも増えてくれることを願っています。
全国的にも金属加工の技術や知識を学べる所は少なく、さらに技能五輪全国大会にも出場しているのがとても魅力的に思ったので、川越高等技術専門校をえらびました。実際に入校して一年間学ぶことが出来て本当に良かったと思います。
経験豊富で技術や知識をもった先生方が丁寧にご指導してくださり、働きながらでは学びづらい基礎の部分をしっかり学ぶことができたため、就職してからもスムーズに仕事を覚えていくことが出来ました。
もし今やりたい仕事がある方も、そのための第一歩としてまずは専門校で学んでみることをおすすめします。金属加工の各分野に詳しい先生方がいらっしゃるので、学びながら修了後の進路などを相談して、じっくりと自分の進みたい道を見つけていくことができると思います。実技の授業も幅広い内容を学べるので、今まで知らなかった自分の興味のある分野を発見することもできるかもしれません。オープンキャンパスや入校相談会などに参加してみることもできます。
同じ金属加工の仕事をする人が一人でも増えてくれれば嬉しいです。
工場見学に行なった際に、現場の雰囲気が良かったからです。
またTIG溶接機があり、溶接をやらせてもらえそうだったからです。
キャリアの始まりはバスガイドをしましたが、車に弱く断念しました。しばらくは派遣や事務関係の仕事をしていましたが、やはり車が好きなので、板金塗装を教えてくれる、川越高技専の塗装科に入校しました。修了後は自動車の板金塗装会社に就職しました。しかし、自動車板金は外での仕事が多くだんだん辛くなってしまい、直すよりも作ってみたいとの思いもありそれがだんだん大きくなってしまったので、職種転換を考え、またまた川越高技専の今度は金属加工科に入校しました。修了後は現在の会社に就職しました。
TIG溶接やスポット溶接を製品の指示書のみで(上司の教え無しで)任されるようになった時です。
仕上げ作業時のサンダー作業です。サンダーが重くて、品数が多いときは、持っているのが大変です。少し軽いものを会社で買ってもらいましたが、長時間になると大変です。
溶接の熱で寸法が縮むのですが、そのことを考慮しながら、手直しして、仕上げ後、直しなしで寸法がピッタリだった時です。他人に言いまわりたいです。
また会社の取り組みで、QC検定4級に合格した事です。
溶接作業の技術向上と作業時間を短縮すること等を考えながら日々作業をしています。更により良い製品を作れたらいいなと思います。
金属加工科ではプログラム、抜き、曲げ、溶接と、一枚の鉄板から加工、仕上げまで学べるし、スキルや資格も身につくので、とてもお勧めです。在学中にしっかり学んでいれば、会社に入ったときに、用語や図面が読めるので、仕事もやりやすいし、実践力が違います。
※平成21年度金属加工技術科(2年コース)入校
家から近いためもありますが、それ以上におもしろい仕事と思ったからです。
就活時の見学の時に、工場一杯に大きな製品があり、こんなものまでできるんだと、感動し、勉強がしたくて選びました。
熊谷専門校の機械科を修了し、機械加工の製造現場で仕事をしていました。しかし、NC化などに伴い、機械を扱うというよりも、機械が「勝手に作ってる」ようになりました。もともとバイクが好きでエンジン関係の機械科を志望していたが、今度は同じ金属製品でも、フレームを作ってみたくなり、溶接・板金を教えてくれる川越専門校の金属加工科に入校しました。修了後は現在の会社で製缶工として工場内の設備の取り扱い、圧力容器の製造に伴うボイラー溶接士の免許も取得しました。
手仕上げな仕事が来たりしますので、そんな時は面白いです。自分自身の向上にもなりますし、人が足らないのでやらないと終わりません。
手仕上げな内容の仕事ですから、面倒です。すごく。
大きな機械がありますが、汎用機なので、本人の手で作り上げていきます。工場内や現場での仕事もありますので、ハンドツールだけでの物があります。覚えてしまえば、何でも作れると思います。
日々勉強、探求心。ずっと思っている事ですが、若い人が入ってきていますので、育成と教育です。
技術、テクノロジーは進歩していますが、人の手、ローテクでないとできない事があります。そんな基礎を学び、体験して、仕事に繋げてください。
※平成23年度金属加工技術科(2年コース)入校
就職した今の感想をお聞かせください。
県内有数のNC板金設備がある当社に入社でき感謝しています。高技専ではなかった最先端の機械の操作もでき、大変充実しています。
配属部署は何という所ですか。
生産技術課に所属し、第三工場の板金部門で通信設備の電源ボックスの加工を担当しています。
担当している加工機械はどのようなものですか。
主担当の設備名は、「パンチ・レーザー複合マシン(ACIES-2512T)といったレーザー加工とNCタレットパンチプレスとの複合機です。材料供給・型交換・加工手順などをプログラムしておけば24時間稼働できるメーカー最新の板金加工マシン(交換可能型数200本弱)です。これのプログラム作りも担当しています。その他、副担当ですがロボットと一体となったNCベンダーをみています。
県内でも他にない先端の複合機ですが、いつから担当していますか。とまどうことはなかったですか。
入社してすぐの今年(平成25年)の5月末、機械の調整(立ち上げ)段階から担当となりました。その後、6月中旬から本格生産となり1人で担当させてもらっています。当初はとまどいましたが、高技専の2年間で加工からプログラムまで一通り経験していたので何とかできるようになりました。
高技専で学んで良かったことは何ですか。
金属の加工について幅広く学べた事です。今、担当のタレットパンチ加工だけでなく切断、溶接など当社の他の部署の加工もある程度分かるので、それが自分の作業にも生かすことができています。
高技専の後輩達へアドバイスをお願いします。
入りたい会社(製造分野・種類)の目標を定めて、その会社で必要と思われる技術・技能を幅広く学んでおくことが大切だと思います。
最後に今後の目標を聞かせてください。
会社にたくさんの設備があるので、なるべく多くの設備の操作を学びたいです。
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