トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 企画財政部 > 企画財政部の地域機関 > 北部地域振興センター本庄事務所 > 県民生活 > 令和5年度市民活動団体・企業交流会を開催しました♪(令和5年10月31日)
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掲載日:2023年12月28日
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公益財団法人いきいき埼玉、本庄市、当事務所の共催により、本庄・児玉地域で活躍する市民活動団体や企業を含めた市民活動団体・企業地域交流会を開催しました。埼玉県市民活動コーディネーターの藤井美登利氏の進行のもと、参加者全員で地域で楽しく暮らすためのヒントを考えました。令和5年4月から、本庄市が市民活動団体登録制度※を創設したこともあり、本庄・児玉地域における今後の市民活動について考える、楽しいキックオフイベントとなりました!
司会を務める藤井美登利市民活動コーディネーター(以下、「藤井コーディネーター」と称する)
※市民活動団体登録制度とは?
本庄市内の積極的な活動団体の把握、活動団体同士のネットワークの形成と育成支援、市民の社会貢献活動への参加機会の創出を目的に、公益的で自発的な市民活動を行っている団体に登録してもらう制度です。団体登録すると、本庄市のホームページや施設のチラシへの団体情報の掲載、団体同士のマッチング等への支援といったメリットがあります。
詳細につきましては、本庄市市民活動推進課ホームページ「市民活動団体登録制度」(クリックすると別ウィンドウで開きます)をご覧ください。
第1部では、「地域で楽しく暮らすヒント~多様な主体とつながろう~」をテーマとして、藤井コーディネーターがイントロダクションを行いました。市民活動の主体となるコミュニティが多様に存在することや、市民活動は課題に気づき「ほっとけない」と行動する人たちから始まることなど、市民活動の概略について話していただきました。
NPO法人も市民活動の主体となる団体の一つで、藤井コーディネーターがNPO法人や市民活動団体を「小さな革命」と喩えて説明していたことが印象的でした。
NPO法人は、社会の課題を解決するため、同じ目的を持った人々が集まり、課題解決にむけて非営利活動を行います。また、行政や企業では対応できない課題に取り組むこともできます。はじめは一人でも、徐々に仲間を増やして立ち上がり、NPO法人として活動することで社会に大きな影響を与えうるため、NPO法人を「小さな革命」と喩えられるのです。
一人ひとりの力は小さくても、それぞれが力を合わせてNPO法人として活動することにより、大きな課題に立ち向かうことができる... NPO法人が「小さな革命」として最大限能力を発揮できるよう、行政側も市民活動の輪をさらに広げるお手伝いをさせていただければ幸いです。
第1部 イントロダクションで「地域で楽しく暮らすヒント」をテーマについて話す藤井コーディネーター
また、藤井コーディネーターが指摘した「小さな革命」の話は、「コミュニティ・オーガナイジング」という考え方に結びつきます。コミュニティ・オーガナイジングとは、共通の利益のために、地域住民が協力して組織化を行い、社会に変化を起こすことです。多くの人々を巻き込み、結束することで社会に大きな影響を与えたガンジーによるインド独立運動や、キング牧師による公民権運動も、コミュニティ・オーガナイジングの一例として挙げられます。コミュニティ・オーガナイジングは、次の5つのステップで構成されています。人を行動させるため、どのような理由で自分が行動を起こしたのか語る「パブリック・ナラティブ」、自主的活動を行うために必須な絆を深め、お互いに学び合い、成長し合うようなメンバー同士の「関係構築」、共通の目的を達成するため、多様なメンバー同士が相互補完しながらリーダーシップを発揮する「チーム構築」、自分たちのリソースを活かした「戦略づくり」、そして戦略を実行する「アクション」です。
これら5つの手法は、市民活動登録制度にも生かされています。例えば、登録団体同士で市民活動について考える会を開催し、それぞれの活動への思いを共有し、お互いに関係を構築、さらに、マッチングによりみんなで戦略づくりを考える…など、団体登録を活用することで、コミュニティ・オーガナイジングを大きな枠組みとして捉え、1つのNPO法人だけではできない活動ができるかもしれません。
今回の交流会において、「後継者不足に困っている」、「NPO法人での活動を通じて、地域住民が連携して輪を広げることで、経済だけでなく心の貧困にアプローチしていきたい」といった、各団体の今後の課題について意見を聞くことができました。それぞれの団体が抱える課題もあるかと思いますが、NPO同士が繋がることによって課題を解決できることもあるため、NPO同士の繋がりによって目標を達成するためにも、市民団体登録制度の活用は有効です。
是非、市民主導で団体や企業など様々な関係者を巻き込み、コミュニティの力で社会の仕組みを変えていくためにも、市民活動団体登録制度への申込をご検討ください♪
NPO法人やボランティア団体等に所属するたくさんの方が、今回の地域交流会に参加しました。第1部の参加者によるPRタイムに引き続き、第2部では本庄市で活躍する市民活動団体による活動団体事例発表を行いました。
活動団体事例発表として、NPO法人まちの駅ネットワーク本庄の阿奈正子氏、本氣プロジェクトの押田大助氏、特定非営利活動法人の根岸優氏に登壇していただきました。藤井コーディネーターの進行のもと、各団体の活動について紹介いただきました。
特定非営利活動法人十人十色 代表理事の根岸優さん
本庄事務所の所管する法人からは、特定非営利活動法人十人十色(以下、「十人十色」と称する)の根岸優氏に登壇していただきました。十人十色は、障害者に対し、より多く就労の機会を提供し、「やりがい・働きがい・生きがい」を支援することで、福祉の増進に寄与することを目的とした法人です。十人十色では、就労継続支援B型として本庄市内に作業所を持ち、自家焙煎珈琲豆などを販売しています。
十人十色の作業所は、おしゃれなBGMが流れ、白を基調としたスタイリッシュな店内になっており、作業のモチベーションがアップするような空間が広がっています。作業員からは、「労働のイメージが変わった」などの声が多数あったそうです。
十人十色の作業所の様子
十人十色では、もっと周囲の人達に法人の活動内容を理解してもらい、「まぜこぜの社会」の実現を目指しています。「作業員が自身の能力を最大限発揮できるような環境を考慮しながらも、障害者の自立・社会参加のための重要な柱である雇用者のニーズに寄り添うことで、福祉側から雇用者に歩み寄っていきたい。」と根岸さんは語ります。十人十色が作業員と雇用者を結びつける橋渡し役となることで、作業者の就労の機会をより増やしていきたいという根岸さんの気持ちが伝わってきました。
活動団体事例発表終了後には、作業所が淹れてくれたおいしいコーヒーを楽しみながら、第3部の交流会において、参加者同士で今後の本庄市における市民活動の在り方について語り合いました。コーヒーのおかげで話が弾み、参加者同士の交流も深まりました♪
交流会の様子
「自分の地域を良くするためにできること」をテーマに、参加者同士で語り合いました。
今回の地域交流会により、NPO法人同士の5組のマッチングが成立しました。これを機に、管内各地で「小さな革命」の波が広がることを期待しています。
行政ではなく市民が主体となって市民活動を広げていくためにも、今後も市民活動を推進するためのイベント等を開催する予定です。今回参加できなかった方も、次の機会に是非足をお運びください♪
【参考】
本庄経済新聞による「市民活動団体・企業の『地域交流会~本庄編~』」についての記事は、こちらをクリックすると別ウィンドウで開きます。
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