請負代金のトラブル

建設工事の下請けをしたが、支払時期を過ぎても下請代金を支払ってもらえない。

どうすればよいか。

下請代金の回収

下請代金の未払いについては、契約書や注文書などの書類が残っているか、が重要です。

下請代金請求の根拠となる資料（契約書、請書、注文書など）をもとに、口頭での催促ではなく、「いつまでに」「いくら支払う」か、また「支払われない場合どうするか」などについて書面で請求することが重要で、場合によっては内容証明郵便で請求するなどの対応が必要となります。

それでも支払われない場合は、民事調停や裁判所の支払命令、少額訴訟等で回収を図ることになりますが、根拠となる資料がないと解決は困難となります。

口頭契約で根拠資料が自分の請求書だけだと、契約金額の争いになる可能性もありますので、下請に入るときは、必ず契約書、注文書などをもらってください。

なお、支払の強制はできませんが、建設業者の許可行政庁（国土交通省や都道府県）が話し合いによる解決等を指導することがあります。解決がが困難な場合には御相談ください。

また、都道府県や国にはそれぞれの専門家による建設工事紛争審査会という仲裁機関が設置されています。