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掲載日:2024年3月7日
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埼玉県全体では、約12万ヘクタール(1,200平方キロメートル)で、県土のおよそ3分の1を占めています。全国の森林面積は約2,500万ヘクタールですので埼玉県の森林面積は、全国の森林の0.5%ほどの規模ということになります。
群馬・長野・山梨・東京に接する奥秩父地域に国有林があります。三宝山・甲武信岳など2,000メートル級の山が連なり、貴重な動植物が生息しています。
ほとんどが水源かん養保安林に指定され首都圏の水瓶となっているほか、秩父多摩甲斐国立公園に指定され、遺伝資源保存林や植物群落保護林として原生的な天然林が保護されています。
飯能市、日高市、毛呂山町、越生町は西川林業地域と呼ばれ「西川材」という優良材の産地として昔から有名です。「西川材」の名前の由来は江戸時代にさかのぼります。当時は、木材をいかだに組んで川から流して運んでいたため、江戸では、西の川から運ばれる材ということで「西川材」と呼んで重宝したそうです。
川越市、所沢市、狭山市、ふじみ野市、三芳町にまたがる三富新田の平地林は、農用林として利用されてきました。
1964年、川越城主となった柳沢吉保(やなぎさわよしやす)は、川越城の南にある「地蔵林」を拠点とし、1戸分約5ヘクタールの土地を短冊形に均等に配分することを決定しました。各区画は、広い道路を挟んで両側に配され、それぞれ屋敷、耕地、雑木林で構成され、住人は、雑木林から薪を作って暖を取り、下草や落ち葉を集めてたい肥を作り農業に利用しました。
三富地域の雑木林は、クヌギやコナラなどの落葉広葉樹が中心の二次林です。
平成28年3月には、こうした伝統農法が日本農業遺産に認定されました。
埼玉県のほぼ中央部の滑川町と熊谷市にまたがる地域に位置しています。園内の森林の多くは、アカマツ、クヌギ、コナラを主体とした二次林で占められています。
サイクリング道や散策路が整備され、家族連れで森林を楽しむことができるほか、夏にはプールを楽しむこともできます。
また、園内では体験塾や各種のイベントが随時開催されており、森林学習をすることができます。
平成7年に林野庁により、「水源の森百選」が全国で選定されました。埼玉県内では、地域住民が維持、管理してきた2つの水源の森が選ばれました。
荒川の支流風布川の源流にあり、下流の寄居町に生活用水と農業用水を供給しています。
住民が水源の維持に努めており、湧き水周辺の清掃、水生植物の保全、森林の水源かん養機能を高める間伐等を実施しています。
林業が盛んな地域で、整備の行き届いた美しい人工林が保たれています。山腹からの湧き水は、周辺住民により「御神水」として大切にされてきました。
埼玉県には、奥秩父の大滝村に東京大学と東京農工大学の演習林があります。この演習林は、大正5年に冷温帯地域の植生を持つ演習林として設置されたものです。
標高が530メートルから1,980メートルと標高差が1,400メートルあり、生育する樹木も63科140属260種64変種と多数生息しており多様な森林を形成しています。
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