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掲載日:2022年4月12日

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専門家会議後の知事発言内容(4月12日)(テキスト版)

 

知事

皆さんお疲れ様でございます。私の方から、簡単にまずご報告をさせていただき、おそらく今日は先生の方がはるかによく専門家として話していただきたいと思います。

今日は第56回の埼玉県の感染症専門家会合を行わせていただきました。今日はアジェンダがあったというよりも、例えば緊急事態宣言をかけるとか、そういったアジェンダがあって諮ったということではなくて、現状についてファクトをまず県の方からご報告をさせていただいて、どちらかというと自由討論的な話で、ただ一部、岡部先生の方から、変異株ってどういうもんですよという改めての講義をいただくみたいなところもあり、その後比較的自由な討論が行われました。

私の方で印象に残った2点だけ申し上げると、網羅的には話してるわけじゃないんですが、印象に残ったのは、1点はある先生から、今、そろそろ例えば、徹底的に検査をして、そして陽性の人を隔離をして、クラスターを叩くというようなもう時代ではなく、いわゆる世代の再生産の期間も短くなっていますし、もう既に一定程度は陽性の方はいても、重症化の人が少なくて、そして、withコロナ、コロナがあるけれども、そこを重症化させないとか、あるいは医療機関に負担をかけないという工夫をしながら経済に移っていく、そういうもう時期になっているのではないかということが、これ医療側の専門家の方から話が出てきていましたが、同時に、ただし、今はそういった意味で、少なくとも埼玉県の場合には、医療の体制と経済がバランスできてるけれども、これが仮に野放図な形で、感染が拡大するような状況になってしまうと、経済を止めざるを得なくなる。つまり、去年のようなパターンになってくるので、したがって、経済を進めるにしても、慎重に進める必要がある。こういったご指摘が1点。それからもう1点、すごく強く残ったのは、やはりそのワクチンでありまして、ワクチンの接種はしっかりと進めていく必要があるという文脈の中でございますけれども、重症化した方々の半分はやはり59歳以下であると。そのほとんどの方がワクチン接種をしていないか、肥満等の重症化要因があると。やはりその若いといっても、重症化してしまうと辛い治療が待っているので、ワクチン啓発を強く行い、こういったご指摘もございました。引き続きワクチン接種についてはしっかり進めていきたいと思います。

私の(印象に)残った部分だけお話しました。先生にぜひ重要な部分はよろしくお願いします。

金井県医師会長

ただいま知事からお話がありましたwithコロナという言葉でございますけれども、まさにwithコロナという時代に入ったということで、ほぼ全員の委員が一致した考え方を持っているというのが今日の会議でございました。そういう中でそれではどうするのかと言えば当然のことながらwithコロナということになれば社会を回すということになるということ。これについては前から、これはあります。エッセンシャルワーカーの方々についてどうするとか、いろいろな議論があったわけで、当然のことながらそれはあったんですけれども、今一番考えなければならないのは、ということがあります。検査ですけど、検査をするのにあたってどの部分についての検査をすればいいかということがあります。検査をして陽性者を拾い出してどれだけの意味があるかということが、言われたわけでございます。その部分について言えば、どういうところを検査するべきか、今知事からもちょっとありましたけれども、高リスクであるとか、高齢者であるとか、それに接する機会のある方々であるとか、医療従事者、福祉施設等で関わる人たち、その人たちについてはこれは検査をしなければ当然いけないでしょうとの意見があります。それ以外について積極的にたくさんやったからといって果たしていいのかという問題がございます。それについてはそうではないという意見が多く出されました。これ実を言うと、何からこの話が起こったかと言いますと、知事が明確に示されたことがあります。知事が明確に示されているというのは、第6波、今の陽性率の問題がございます。皆さんご承知と思いますけれども、陽性率37%という、非常に高い状況が今でも続いております。この高いような状況の中にあって、重症者は少ない、そして無症状者はたくさんいる。そういう状況の中でということから、今言ったwithコロナというような全てのものに関わって話が進んでいったというところがございます。

それから、今後の問題として、withコロナということで社会を回すということもありましたけれども、医療施設の使い方ということの意見もございました。この意見というのはですけれども、現在救うことができる医療というものがあります。コロナの陽性者でなおかつ重要な病気を抱えている人、それが置き去りにされてはいないか、またはされる可能性があるのではないかということから、そういうところをきっちりと明確にして、できるものについては治療をしましょうというような形をとっていくのがいいのではないかというお話がございました。今までであると、どうしてもコロナ優先ということがございましたけれども、これからはコロナだけではなくて、そういう疾患についてもしっかり見ていこうというのが皆さんの意見であったろうと思っております。以上です。

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