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掲載日:2021年12月21日
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本日は私の方から、新型コロナウイルス感染症の新たな変異株、B.1.1.529系統、いわゆるオミクロン株の新規陽性者が埼玉県内で初めて確認されたことについて、報告をさせていただきたいと思います。この方は、アフリカに滞在歴があり、12月17日に、エチオピアのアディスアベバ発、韓国経由で、日本着の航空便において、帰国をされた方で、当時は、オミクロン株の感染疑い者の濃厚接触者でありました。宿泊療養での健康観察をお願いするとともに、PCR検査を行いましたところ、新型コロナでの陽性が確認されました。その後県は、速やかに変異株PCR検査を行い陰性であったので、それはすなわち、オミクロン株の疑いがあるということだったので、県の衛生研究所でゲノム解析を行い、国立感染研究所と結果を照合したところ、先ほどオミクロン株であるということが判明をいたしました。ちょっとこのあたりについて少しだけ御説明をさせていただきたいと思います。
まず、リアルタイムPCRにおいて、陽性者と陰性者が出てきます。陽性者の場合ですけれども、L452Rという452染色体のところがLがRに変更しているPCR検査を行います。ちなみにこれはデルタ株の特徴で、オミクロン株の場合にはRへの変体がありません。したがってこのバリアントの、Lにあたる場合つまりLがRに変わっている場合にはデルタ株ということで排除されます。それ以外の場合には、アルファ株やベータ株やガンマ株、こういったことが分かることになります。そして今度は、E484K、484番目の染色体を検査し、EからKになる場合には、ベータ株、ガンマ株にもなりますけれども、あるいは、Eがそのままであり変異がない場合には、アルファ株の特徴になりますが、どちらもない場合には、オミクロン株の疑いが強くなる。もう一度申し上げると、L452Rの変異株PCRでデルタ株の特徴がない。そして、その他の484Kという以前、流行ったようなものの特徴もないということで、ここでオミクロン株である可能性が高くなる、この簡易のオミクロン株の検査については、私どもは11月29日から、これを既に実施をしてまいりました。そして、最終的にこういう状況でしたので、全ゲノム解析をかけたというのが流れでございます。なお、御本人は県内の医療機関に入院をし、隔離療養をしております。発熱等の症状があるということです。ここでも御説明させていただきますが、国が指定をする国から入国をする場合には、一定程度の期間、療養施設に入ることが基本になっています。
他方でこの方は、国が数日間の隔離を指定していない国から来た方でございますので、療養施設での療養は求められていませんでした。ただ埼玉県は、原則すべての方を療養施設に入っていただくことにしています。つまり、自宅療養ではなくて、療養施設に入っていただくことにしていますので、この方の場合には、報告が来た翌日には療養施設に入り、そして陽性が分かってすぐに病院に行っておりますので、市中感染等の可能性は極めて低いという状況だろうとは思います。
しかしながら、このような状況の中、担当部局には検査の体制を、より強化をすることについて指示をさせていただくとともに、新たな変異株の発生を早期に探知をし、万が一にも市中感染引き起こすことがないようにしていきたいと指示をしております。国に対しては改めて、より一層の水際対策の強化をお願いしたいと考えています。私の方からは以上でございます。
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