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掲載日:2021年12月20日
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知事
お疲れ様です。私の方から、今日2回に分けてというのでしょうか。最初に専門家会合のお話をさせていただき、そしてそのあと、また別途ご報告をさせていただくということの、2本立てになりますので、第1部で金井先生の方にもしご質問がある方は第1部の方でお願いをいたします。私の方からご報告をさせていただきます。
今日は第50回となりましたけれども、新型感染症の専門家会合を開催をさせていただきました。この会合におきましては、前回1か月前でございましたのでその間の状況についてこちらからご説明をさせていただき、オミクロン株の影響が懸念をされている中、現在の対応状況のご説明、あるいは2回ワクチンを接種した後のいわゆるブースター接種、3回目のワクチン接種、さらには入院調整用のリスク表、今まで点数をつけて何点以上になると入院というのがありましたが、知見がまた溜まってきましたので、その変更等についてご意見をいただきました。全体のところにつきましては、金井先生からお話をいただければ、ぜひ聞いていただきたいと思いますが、私の方からはこれらの諮問した事項については、1点を除いてすべて先生方からご賛同をいただきました。その1点というのはスコアなんですけれども、そのスコアの中で埼玉県の場合には、先ほど申し上げた何点というのがありますけども、例えばですが、いわゆる肥満というんでしょうか、BMIが30以上のものを25に今回下げた上で、点数を2点から3点に加算をする、こういったところについて一つ一つご了承いただいたんですが、1点だけワクチンを接種していない、もしくは2回接種をしていない方が、われわれ1点のプラスとしていたんですが、先生方からはそれでは低すぎるだろうということで、2点もしくは3点にということで、最終的にこちらで検討させていただきたいと思いますけどそこを除いて、スコア表も含めてすべてご賛同をいただきました。私の方からのご報告は以上でございます。あとは先生からよろしくお願いします。
金井県医師会長
初めに委員の先生方、とりわけ感染症の専門の先生方からの当県における取り組みについての評価ということのお話があった先生がおります。ワクチン接種にしろ、高齢者施設の感染者対策にしろ、埼玉県の取り組みを高く評価をするという、これは県外の委員の先生からのご意見でございました。それから始まった今日の会議というふうにお考えいただきたいと思います。まず一番大きな話としてあるのは当然のことですけどオミクロン株の話でございます。これについては、やはりまだわからないというところにとどまっているというのが最終的な意見でございます。感染力が強い。これだけははっきりしていると、これはもうよく言われているところであり、世界中で分かっているところで、ありというところでございます。
感染力が強いことは、デルタ株に比べても4倍5倍という意見がよく出てくるところで、非常に強いというところがあります。1点で毒性病原性の問題でございますが、それについてがどうなのかという問題については、これについてはちょっとまだわからないというところがあるということで、意見が一致をしているところでございます。これは皆様方ご存知の通りですけど、一番最初にあった南アフリカにおいては軽症、ないしは無症状であるというふうに言われている。そしてイギリスにおいては感染力も強いけれども、入院患者もある程度出てきていると、これから重症者も出てくるのではないか。まあ死者も1名出たということから、国によっても考え方が違うというのもございますので、そういうことからオミクロン株については感染力は強いけどもその属性等については、今後を見ていかなければならないというところにとどまったところでございます。それにしてもこれから知見が得られるということから、いろいろなことが分かってくるんではないかなというふうに思っております。
それからこれは本当によく知られているところですけれども、PCR等の検査の無料化の問題があります。これについても委員の皆さんがそれはやるべしというお話がありました。これはワクチン検査パッケージの問題と感染拡大時に不安のある人はどなたでもできますよというやつですが、これについても当然のことながら賛成があったというところでございます。
それからワクチン接種、追加接種についての話も当然あったわけでございます。追加接種についてということには、細かいことにはお話があったわけではございませんが、細かいことというのは8か月経過したものに接種をするであるとか、6か月以降であれば前倒しをするであるとか、こういうところに話があったわけではございませんけれども、ワクチンの効果があるということ、そして3回目接種についても効果があるであろうというようなお話でございました。それは当然のことと思いますがそういうお話があったというところでございます。
それからリスク表については、入院調整用のリスク表についてですけどこれについては知事からお話があったところでございます。いずれにしても県外からの委員ですが、そのお1人ではなく普通の委員から、埼玉県における取り組みというのを第50回ということ、それから年末ということもあるのかもしれませんけれども評価をいただいたというような状況でございます。以上でございます。
知事
私の方から少しご説明をさせていただきたいと思います。緊急事態宣言が解除されてから約3か月が経とうとしております。本県の1日当たりの新規陽性者数には10月の下旬から1桁台であることが多く、引き続き感染状況は、ある程度落ち着いてるといえるのではないかと思います。これも県民の皆様、そして事業者の皆様、医療関係者を初めとするエッセンシャルワーカーの皆様、本当に多くの皆様方のおかげでございます。改めて感謝を申し上げたいと思います。
さてそのような中で師走も半ばを過ぎ、令和3年もあとわずかで終わろうとしております。年末年始には忘年会や新年会、初詣、旅行や帰省など、様々な行事をご予定の方も多いことと思います。その一方で、先ほどお話にも出ましたが、新しい変異株、いわゆるオミクロン株についても南アフリカで最初にこれが確認されてから1か月が経過をするところであります。隣接する東京都においては、海外から帰宅して自宅待機中の女性がオミクロン株に感染しているということが確認をされました。本県においてもいつオミクロン株の陽性者が確認されてもおかしくなく、予断を許すことができない、こういう状況であります。
そこで、改めて感染防止対策と社会経済活動の両立を図っていくご協力をお願いをしたいと思います。
まず、その前いつも同じなんですけれども、警戒アラート等の発信状況であります。先ほどお話をさせていただいた通り、感染状況は落ち着きを見せているものの、仮に第6波が発生するとしても、その山を大きくしないことが大切であります。その兆候をいち早く察知をし、県民や事業者の皆様に速やかな行動変容を促していくことを目的として、この警戒区域アラートを発信をしています。昨日現在でありますけれども、川口市に対して注意報が発信をされております。この注意報が発信された市町村、今回の場合川口市ですが、にお住まい、あるいはお仕事で行かれている方におかれましては、基本的な感染防止の対策を改めて徹底していただきたいと思います。またその他の地域のお住まいの方につきましても、注意報や警戒区域アラートが発信された場合には是非ともご協力をお願いします。
さて、次に県民の皆様へ改めてのお願いであります。感染防止対策と社会経済活動を両立するため、次の2点についてご協力をお願い申し上げます。年末年始の時期に当たり、帰省や旅行などの都道府県をまたぐ移動の際や、あるいは忘年会や初詣などのイベントに参加する場合には3つの密の回避を含め、人と人との距離の確保、マスクの着用、手洗い等の手指衛生、これらの基本的な感染防止対策をぜひ徹底をしていただきたいと思います。オミクロン株の脅威を、ぜひ皆さんのご協力を持って何とか後ろ倒しに、あるいは山を低くする、ぜひともお願いをしたいと思います。また県内で飲食をされる場合には、「彩の国『新しい生活様式』安心宣言飲食店+(プラス)」の認証店をご利用をいただきたいと思います。
次に事業者の皆様へのお願いです。業種や施設の種別ごとに、自主的な感染予防のための取り組み等を定めた業種別ガイドラインの遵守をぜひともお願いします。またこれまでにクラスターが発生したような施設や、あるいは3つの密がある施設では徹底的な感染防止対策をお願いをいたします。また、感染防止にはこのようなバーも接触防止として有効であります。「彩の国『新しい生活様式』安心宣言飲食店+(プラス)」の認証を取得していない飲食店等については、県民の皆さんが安心できるよう、ぜひ速やかに認証を取得をいただきたいと思います。
次に職場でのお願いです。引き続き、テレワーク、時差出勤、自転車通勤等、人との接触機会を低減をしていただくご努力をお願いいたします。また、職場での切り替わり、つまり、例えば喫煙室だったり、休憩室だったり、更衣室だったり、こういったところで気が緩みがちになります。そういった場所で特に感染防止の意識を高く持つよう促していただきたいと思います。また高齢者や基礎疾患を有する方など、重症化リスクがある方、あるいは妊娠のされている方などに対しては、本人の申し出等を踏まえて、テレワークや時差出勤など、感染予防のための就業上のご配慮をお願いいたします。
次に、イベント開催における感染防止対策の徹底のお願いであります。県では、イベントの主催者に対し、参加予定人数等に応じて、感染防止安全計画またはチェックリストを作成し、基本的な感染防止対策を講じるようお願いしています。参加予定の人数が5,000人超、収容率50%超、かつ大声なしのイベントにおいては、主催者が感染防止安全計画を策定し、県の確認を受けることによって、人数制限の上限が緩和をされます。その他のイベントでは、感染防止安全計画のリストの提出は要しませんが、所定のチェックリストの様式に感染防止対策を記載をしていただいて、主催者のホームページ等で公表をしていただくようお願いいたします。また、イベント等に参加される皆様においても、マスク着用等の基本的な感染防止対策をぜひ心がけていただきたいと思います。
最後に、年末年始に向けてのお願いです。年末年始には親族や、親しい友人たちと旧交を温め、お酒を酌み交わしたいとお考えの方も多いと思います。他方、新しい変異株、オミクロン株のまん延等の懸念もあります。大切な人を守るためには、3つの密の回避など、ぜひ基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。具体的には、初詣等で外出をされる際には、できる限り混雑を避ける意味で分散して、参拝をしてください。神社などにお伺いをすると、1月いっぱいで参拝をすればいいそうです。ぜひ分散して混んでない時期に行っていただきたいと思います。また少しでも体調がすぐれないとお考えになった場合には、楽しみにしていたイベントであったり、あるいは帰省だったとしても、ぜひ勇気を持って皆さんの愛する方を守るため救うために外出を見送っていただきたいと思います。また、ご親族や親しいお友達と会われると、会話がはずむ、こういったこともあると思います。でもできる限り大声を控えて、そして必ずマスクを着用するようにしてください。また利用する施設もぜひ気を使っていただきたい。忘年会や新年会を行う場合には、業種別ガイドライン等を遵守しているお店や、あるいは飲食店プラスをしっかりと貼付しているところ、感染防止対策を徹底してお客様を大切にするお店を選んで利用していただきたいと思います。度重なるお願いにはなりますが、ご自身だけではなく、大切な方、愛する方を守るためにも、3つの密の回避など、基本的な感染防止対策の徹底を改めてお願い申し上げたいと思います。私からは以上でございます。
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