ページ番号:212782
掲載日:2024年2月7日
ここから本文です。
2020年から新型コロナウィルス感染症の影響で、首都圏の人口の移動に変化が生じましたが、2023年の移動を見ると、コロナ前の移動に戻る傾向がみられます。
「都道府県別男女別年齢別社会増見える化ツール」で、首都圏の社会増の変化を分析してみました。
当ツールの使い方を説明しながら、首都圏の社会増の変化を解説していきます。
入力シートの年齢区分の下に日本人と外国人の欄があります。日本人と外国人の男女の欄に 1 を入力しましょう。
比較シートを開きます。
2023年の日本人及び外国人の男女の都道府県別転入者数が表示されます。
「転入者数」がONになっているので、「純移動人口」にボタンを切り替えてみましょう。
グラフや表が、純移動人口(転入者数 - 転出者数)に変更されました。
これを見ると、2023年の転入超過の都道府県は、東京都(68,285人)、神奈川県(28,606人)、埼玉県(24,839人)他4府県となっています。
画面上部の「都道府県順」をクリックしてください。プルダウンメニューになっているので、「降順」を選択してみましょう。
グラフと表が、降順に並べ替えられます。2021年の時は、東京都の純移動人口は、5,433人で、全都道府県で6番目に位置していましたが、2022年は再び1番目に復帰し、2023年は、段トツで第1位となり、コロナ前の純移動人口に戻っています。
入力シートに戻り、地域のCheckの東京都の欄に 1 を入力して、比較シートに戻りましょう。
すると、東京都だけ、赤く色塗りされます。
※ 比較シートでは、入力シートで 1 を入力した都道府県のみ、赤く色塗りし、目立つように表示させています。
左側に、年を選択するボタンがあるので、2018年を選択してみましょう。
東京都の表示の位置が 1番目です。東京都の転入超過数は、79,844人です。
2019年を選択してみましょう。転入超過数は、82,982人です。
2018年と2019年の東京都の転入超過数は、他の道府県と比べて断トツの第1位でした。
2020年を選択してみましょう。
東京都の表示位置は 1番目ですが、転入超過数は、31,125人となり、前年と比べると半数以上減少しており、この頃から東京都の移動人口に変化が見られます。2021年は6番目の5,433人の転入超過となりましたが、2022年は、 2020年の水準にまで戻り、2023年はコロナ前の純移動人口に接近しています。
※ 表の上に「国内間移動」と表示されています。これは、国外との移動人口は含まない国内間だけの移動人口のことです。
国外との移動人口も含めたい場合は、「国内間移動」をクリックし、プルダウンメニューから「国内外移動」を選択します。
国外との移動人口を表示させたい場合は、「対国外移動」を選択します。
注意)「国内外移動」、「対国外移動」は、2020年から表示されます。
時系列IIシートを開いてみましょう。
転入者数 転出者数 純移動人口 凡例
上方にある折れ線が東京都の転入者数の推移です。
2020年から減少傾向でしたが、2022年は増加に転じ、2023年は、更に増加しています。
「転出者数」のボタンをクリックすると、転出者数が時系列で表示されます。
上方にある東京都の折れ線は、2021年まで増加していましたが、2022年は、減少し、2023年は、更に減少しています。
「純移動人口」のボタンをクリックすると、純移動人口のグラフに切り替わります。
東京都だけ、極端なV字カーブを描いています。
※ 画面右上に「タイプA」があります。
プルダウンメニューになっているので、クリックして、「タイプB」にしてみましょう。すると、東京都だけの折れ線グラフとなります。
「タイプB」は、入力シートの都道府県のCheckに、1から24の数字が入力されている都道府県のみを選んで、グラフ表示しています。
※ 比較シートから時系列IIシートは、都道府県の移動人口を比較して分析するシートです。
※ 入力シートから時系列シートは、ある都道府県を特定し、特定した都道府県に対する他の都道府県の移動人口を分析するシートです。
入力シートの東京都のCheck欄に 1 が入力されているのを確認し、年齢区分の日本人、外国人の男女の欄に 1 が入力されているのを確認します。
次に、埼玉県のCheck欄に 2 を入力し、千葉県のCheck欄に 3 を入力し、神奈川県のCheck欄に 4 を入力しましょう。
すると、東京都から見た埼玉県、千葉県、神奈川県との転入者数が入力シートに表示されます。
「転入者数」のボタンがONになっているので、「純移動人口」のボタンをONにします。
東京都から見た埼玉県、千葉県、神奈川県の純移動人口の推移が表示されます。
埼玉県へは、もともと転出超過でしたが、千葉県、神奈川県は、2020年から転出超過に転じているのが読み取れます。
ただ、2022年の転出超過数は、2020年の水準に戻り、2023年をみると、転出超過数が更に少なくなっています。
年齢別では、どうでしょうか。29歳から34歳の純移動人口を調べてみましょう。
日本人と外国人の 1 を消去して、25-29歳と30-34歳の男女の年齢区分の欄に 1 を入力します。
2020年から2022年のコロナ禍の年は、3県とも転出超過でしたが、2023年はコロナ前の状態に戻っています。
※ 年齢の欄に 1 を入力した場合は、日本人及び外国人の国内間の移動人口が表示されます。国外との移動人口は表示されません。
※ その他の道府県との移動人口を調べたい場合は、該当する道府県の欄に数字を入力してください。最大、24 まで入力することができます。
※ 入力する数字によって色が変わります。
年齢シートを開きます。「転入者数」のボタンがONになっているので、「純移動人口」のボタンをONにします。
2022年の東京都からの年齢別純移動人口は、埼玉県では、15-19歳と20-24歳が転入超過でしたが、2023年は25-29歳も転入超過となっています。
千葉県と神奈川県では25-29歳も転入超過となっています。
入力シートに戻り、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の数字を消去し、埼玉県のCheck欄に 1 を入力します。東京都のCheck欄に 2 を入力します。
今度は、時系列シートを開いてみましょう。すると、年齢別に時系列で、グラフと表が表示されました。
「転入者数」のボタンがONになっているので、転入者数のグラフと表が表示されています。
グラフの右上に「他都道府県」と表示されています。これは、埼玉県から見た埼玉県以外の都道府県との移動人口が表示されていることを示しています。
時系列シートの「他都道府県」をクリックすると、プルダウンメニューになっているので、「東京都」を選択します。すると、埼玉県から見た東京都との移動人口の推移が年齢別に表示されます。
※ 「他都道府県」のプルダウンメニューのリストは、入力シートで、2から24を入力した都道府県が表示されます。
下の表は、時系列シートから表示された転入者数と転出者数から、他都道府県に対する東京都からの割合を年齢別に表にしたものです。
(下表の転入者数、転出者数は、ツールの操作で表示できますが、東京都からの割合は、別途計算したものです。)
埼玉県への他都道府県からの転入者数に対する東京都の割合を計算すると、60歳以上から約45%以上の人が東京都からの転入者であることが分かります。
一方、埼玉県からの転出者数についてみると、他都道府県のうち39.1%が、東京都に転出しています。
年代別にみると、25-29歳が特に多く東京都に転出しています。転出者が転入者を上回っている年齢層は、15-29歳です。
埼玉県と東京都との交流は、非常に密接であることが分かります。
「純移動人口」のボタンをONにすると、東京都との純移動人口を年齢別推移で表すことができます。2021年までは、全体的に右上がりでしたが、2022年から右下がりの傾向が見られます。
地図シートを開きます。2023年の25-34歳における全国からの埼玉県への転入者数の地図グラフが表示されています。
表示年齢や特定地域を変更したい場合は、入力シートに戻り、設定を変更してください。
※ 各シートに「操作方法」が表示されています。そこにカーソルを当てると、操作方法の説明文が表示されます。
地域をグループ化するなど、他にも多彩な機能が備わっているので、試してみてください。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください