平成20年住宅・土地統計調査(速報)集計結果の概要

• 調査結果のポイント
• 1総住宅数と居住世帯
• 2空き家の状況
• 3住宅の建て方
• 4住宅・土地の所有
• 5住宅の規模

調査結果のポイント

• 「居住世帯なし」の住宅のうち、建築中の住宅を除いた322,500戸が「空き家」となっており、住宅総数に占める空き家の割合は約10.6％と、前回調査より0.9ポイント上昇し、過去最高となった。
• 「空き家」のうち、「売却用の住宅」は23,300戸であり、「空き家」総数に対する比率は約7.2％と、全国平均(約4.5％)を大きく上回り、全国で最も高い。
• 「持ち家」の割合は約65.3％であり、全国平均(約61.2％)を4.1ポイント上回り、前回調査との比較では、1.2ポイント上昇している。

1総住宅数と居住世帯

• 「総住宅数」は、3,028,700戸であり、前回調査(平成15年)より202,100戸増加しており、増加率(約7.1％、全国順位：15位)は全国平均(約6.9％)をやや上回っている。
• 「居住世帯あり」が2,687,800戸であり、住宅総数に占める割合は、約88.7％(全国順位：3位)と全国平均(約86.1％)を2.6ポイント上回っている。

2空き家の状況

• 「居住世帯なし」の住宅のうち、建築中等の住宅を除いた322,500戸が「空き家」となっており、住宅総数に占める空き家の割合は、約10.6％(全国順位：45位)と前回調査より0.9ポイント上昇し、過去最高となった。
• 空き家の内訳は、「賃貸用の住宅」が191,600戸(構成比：約56.2％)と最も多く、次いで、「その他の住宅」が98,100戸(構成比：約30.4％)、「売却用の住宅」が23,300戸(構成比：約7.2％)となっている。
• このうち、「売却用の住宅」は、「空き家」総数に対する比率では、全国平均(4.5％)を大きく上回り、全国で最も高い。
• 前回調査に比較すると、「二次的住宅」が2,200戸減少(減少率：約19.0％)した以外は、「賃貸用の住宅」が23,700戸(増加率：約14.1％)、「その他の住宅」が22,700戸(増加率：約30.1％)、「売却用の住宅」が5,200戸(増加率：約28.7％)、それぞれ増加している。

3住宅の建て方

• 「居住世帯あり」の住宅の内訳は、一戸建が1,500,400戸(構成比：約55.8％)、次いで、「共同住宅」が1,144,000戸(構成比：約42.6％)、「長屋建」が37,800戸(構成比：約1.4％)となっている。
• 前回調査と比較すると、「共同住宅」は89,300戸増加(増加率：約8.5％)し、「一戸建」は74,600戸増加(増加率：約8.5％)しているが、「長屋建」はやや減少(減少率：約1.7％)している。
• 「共同住宅」のうち、非木造の「高齢者対応型住宅」は、前回調査と比較すると、49,400戸増加(増加率：約32.1％)し、204,600戸となっている。
• また、非木造の「共同住宅」総数のうち、この「高齢者対応型住宅」の占める割合は、全国平均約18.5％を上回り約21.2％(全国順位：4位)となっている。

4住宅・土地の所有

• 住宅の所有関係の内訳は、「持ち家」が1,755,600戸であり、借家が853,900戸となっている。
• 前回調査と比較すると、「持ち家」、「借家」とも増加しており、それぞれ131,800戸(増加率：約8.1％)、20,200戸(増加率：約2.4％)増加している。
• 「持ち家」の割合は約65.3％(全国順位：32位)であり、前回調査と比較すると、1.2ポイント上昇しており、全国平均(約61.2％)を4.1ポイント上回っている。
• 現住居の敷地を所有している世帯数は、1,428,000世帯であり、世帯全体の約52.3％(全国順位：36位)である。
  前回調査と比較すると、1.1ポイント低下しているが、世帯数では64,000世帯増加している。

5住宅の規模

• 居住専用に建築された「専用住宅」の1住宅当たり住宅延べ面積は、85.65平方メートル(全国順位41位)であり、前回調査に比較して1.62平方メートル増加しているものの、全国平均を7.06平方メートル下回っている。
• このうち、「持ち家」は105.96平方メートル(全国順位42位)、「借家」は44.93平方メートル(全国順位43位)となっている。