平成30年 > 知事記者会見テキスト版 平成30年10月16日
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掲載日:2018年10月17日
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知事
今日は平成31年度の予算編成方針。また、熊谷ラグビー場のこけら落としの御案内。全国ご当地うどんサミットの案内。3つを御報告したいと思います。
まず、来年度、31年度の予算編成方針でございますが、基本的には3つの枠組みであります。来年5月に新しく元号も変わるということも含め、まさに新たな時代の始まりに向けての、当然新しい課題も出てくるわけでありますが、そうしたものに徹底して挑戦していきましょう。基本はスマート社会になっていく。そういう枠組みがあり、また、人生100年時代を迎えようとしている時に誰もが輝くことができるような枠組みを作りましょう。そうした問題に対して早めに、課題に対して先手を打っていきましょう。経済、社会、環境、健康など、あらゆる面で持続可能な社会をつくっていかなければならない。こんなふうに考えております。まさに国連の言うところのエス・ディー・ジーズの考えにもつながってくるところでもございます。2番目は常に5か年計画の枠組みというのが県議会との関係の中でもはっきりしておりますので、県民にお約束した5か年計画の11の宣言をはじめ、56の施策について着実に実行していく。とりわけ来年度は折り返し地点というかたちになりますので、更なる推進を進めていく。3番目に「賢く」「省く」事業の重点化と財政健全性の堅持。スクラップ・アンド・ビルド及び選択と集中の徹底、あらゆる歳出の総点検。要はスマート社会というのは賢い社会ということでもあります。同時に基本的には行政というのは肥大化するきらいがございます。太政官制度が始まって以来、この財部省だとか、あるいは民部省だとか治部省だとか、こういう刑部省だとか色んなものがありましたが、当時においても行政が肥大化するということは知っておりましたので、「省く」という文字を当てて、貴公そのものは常に省く努力をしなければならないという戒めを含めて、各省庁の名前を大宝の律令の頃、700年ですね。8世紀の初めの頃ですね。組織としてもつくって、私たちは改めてこの「省く」という意味をもう1回見直しておこうと。重要な案件でありますが、長い間展開しているうちに必ずしも時代に即応しなくなってきていたりするんですが、関係者の顔を思い出すとなかなか切れない。こういうことについても思い切って「省く」というものを考えていきましょうということを来年度は意識しようと思っております。それから県税の徴収対策の充実・強化、あらゆる財源を確保していきましょう。現在もずっと年度年度でシャウプ税制以来の歳入を、収納率を確保したとか、毎年毎年更新しておりますが、やはりきちっと納税の義務を果たしていただきたい。そして私たちはきちっと支払っていただいている方々に対する責任も含めて、しっかり徴収対策も行っていきたいと思っております。また、野放図に県債を増やしていくということは将来負担を増やすということでもありますので、これも適正に管理していきましょうということも重点化しているところです。
知事
続きまして、熊谷ラグビー場のこけら落としでございます。まさに土台だけを残してリニューアルいたしました熊谷ラグビー場で、日本を代表するパナソニックワイルドナイツとキヤノンイーグルスにこけら落としの試合をしていただきます。10月20日、記念試合です。関連イベントで場内イベント、また場外イベントを行ってまいります。若干チケットに余裕がございます。チケットの購入は公式チケットサイトから検索することができます。中央席前売りでは2,500円、当日だと3,000円になります。中央席では小中高が12,000円(後に「1,200円」に訂正)が当日は3,000円になります。自由席は1,800円ですが、当日は2,000円になります。小中高の自由席は500円が当日は700円になりますので、一部残りがあるようですので、前売りで購入していただければお得感がありますので、よろしくお願いをいたします。
それでは、まずは関連イベントの御紹介です。場内においては午後から和太鼓集団の「鬼太鼓座」のステージ。ゆる玉ラグビーで、いわゆるゆる玉フィフティ~ンの埼玉とスクラムいわてのフィフティーン釜石(後に削除)。埼玉と熊谷(後に「岩手」に訂正)のゆる玉同士の戦い。こういう楽しいゲームが予定されております。また、ミニコンサートでこぶしファクトリーが熱唱いたします。シクラメンの皆さんたちが熊谷ラグビーの応援ソングを発表していただきます。さらにキックオフセレモニーで開催都市特別サポーターの任命式を行ってまいります。ハロー!プロジェクト(OG&現役メンバー)8名がサポーターに就任。私は知らない人たちですが、それなりの人気のある方々だと聞いております。そしていよいよ記念試合があって、ミニコンサートが行われます。
そして午後の(後に削除)場外イベントの方では、まさに子供から大人まで楽しめるイベントが続出です。お笑いライブ。吉本の人気芸人によるお笑いステージ。ガンバレルーヤ、ひょっこりはん、ランパンプスという人たちでございます。ラグビートークショーでは、元ラグビー日本代表キャプテンのアンドリュー・マコーミックさんと、ドーキンズ・英里奈さんがトーキングを行います。ライブステージ。PINK CRES.(ピンククレス)、ピンクレディーではないんですね。シクラメン、アップアップガールス(仮)がライブステージ。その他、飲食・ラグビー体験ブース等がたくさんあって、県内の道の駅が大集合してグルメブースがたくさん出てまいります。また、ラグビー体験コーナーなどで色んなことを楽しむことができます。ハロウィンのお菓子詰め合わせプレゼントなどもございます。とりわけガリガリ君の無料サービスが行われます。先着2,019名には、このアイスキャンディーが食える。どうも天気もよろしいような感じですので、良かったなと思ってます。寒くて雨の日ではなかなかアイスキャンディーというわけにはいきませんが、どうやら天気もよろしいようですので。2,019本です。ラグビーワールドカップ2019に合わせて、赤城乳業のガリガリ君を提供させていただきますので、よろしくお願いいたします。
もう一つございます。実はラグビーワールドカップに向けた観客輸送テストを実施させていただきます。本番の混雑緩和のために、公園内での自家用車の乗り入れを不可にしておりますので、どういうかたちで輸送経路を私たちは確保できるかということで、様々な実証実験をやってきてるところですが、せっかく大きなイベントでございますので、この機会にしっかり観客輸送テストもやりましょうということで、シャトルバスを2路線、熊谷駅と籠原駅からどんどん出していきます。特に予約制バス3路線があります。インターネットを通じて森林公園駅、羽生駅、太田駅は事前に予約をしていただいてバスに乗っていただきます。パーク&バスライドということで、予約制になっております。熊谷さくら運動公園、妻沼運動公園、大里行政センター。こちらの方に車で来ていただいて、車を止めていただいて、その後バスで移動していただくという仕組みでございます。予約制になっておりますので、熊谷市のホームページから「熊谷市 こけら落とし会場アクセス」。これで検索をお願いをいたします。電車でお越しの人たちにも、ちゃんと熊谷駅、籠原駅は先程申し上げましたように、熊谷市役所前のコミュニティひろばにシャトルバスがどんどんラグビー場に運んでいただきます。森林公園駅、羽生駅、太田駅は予約制のバスでラグビー場に運んでいただきます。また、タクシーでは、1,300円の距離になります。いずれにしましても、こうして電車で来られる方、車で来られる方など様々な準備をしておりますので、是非とも会場にアクセスする場合、原則、会場には車で行けません。電車でお願いするか、もしくは先程申し上げましたパーク&バスライドということで熊谷さくら運動公園、妻沼運動公園、大里行政センター、この3か所に大駐車場を用意しておりますので、こちらに来ていただいてバスに乗ってラグビー場に行っていただいて、またラグビー場から元のところに帰していただくというかたちになりますので、事前予約を「熊谷市 こけら落とし会場アクセス」に検索をしていただきたいと思っています。
知事
そしてこの後、「全国ご当地うどんサミット2018in熊谷」がございます。11月の10日と11日。3年連続でご当地サミットというのをやって、今年が2年目になります。全国うどんの出荷量(後に「生産量」に訂正)、香川県に次いで2位の埼玉県が、全国ご当地うどんサミットの会場を受けております。熊谷で国産麦の聖地でもあります。熊谷で平成29年度から3年間開催。麦づくりの改良に尽くした麦王権田愛三さんが熊谷出身で、埼玉県はうどんの生産量も全国2位と。小麦の生産量も全国6位ということで、10月(後に「11月」に訂正)10日と11日、土曜日と日曜日10時から16時まで、午後4時まで熊谷スポーツ文化公園にぎわい広場、ラグビー場の隣ですね。出店数が32店。県内からは5店が出店します。3杯セットで1,200円。前売りは1,100円ということで、熊谷商工会議所、JAくまがや直売所などで販売されております。昨年度は10万人来ていただいております。
県内からは味自慢の5店舗が参入いたします。昨年2位の熊谷うどん。まさに熊谷うどんの典型的なパターンのうどんで、ブランドうどんであります。そして、初出店ですが炙り鳥の柚塩うどん、美里町であります。まだ食べたことがないので私はあまり表現ができませんが、つるっと喉ごしの良いもっちり麺に塩ベースの上品なうどんというようなメニューが書いてあります。渋沢栄一翁も愛した武州煮ぼうとう。これはもうまさに定番であります。深谷ネギや野菜をかけたたっぷり煮込んだうどんで、埼玉を代表する食べ物であります。そして、王道ともいうべき加須のうどんであります。非常に光沢があって瑞々しくてコシが強いと。喉ごしの良さが特徴で、固めであります。香川県のは柔らかめ。まさにこっちは固めでありますので対照的でありますけども、わりと盛が多いですね、加須のうどんは。腹いっぱいになってしまうと。3杯食えないですよね、これだと。とにかくこれはもう半分お土産のつもりで食べたらいいかもしれません。また、初出店の鴻巣の川幅うどん。川幅日本一の鴻巣・吉見間の荒川にちなんで多少は刻みが入ってますけどもあんまり切れない。このまま切っても構いませんが幅のあるかたちでズルッと食べることができます。ちょっと柔らかめです。もちろんこんな大きい口の人はいませんので半分ぐらいに切って食べる方々が多いと思います。とにかく川幅うどん、これもなかなかの味であります。私は食べたことがないこの表現はできませんが、いずれもおいしくいただくことができます。3杯で(前売)1,100円。ちなみに、私は昨年は2杯食べました。3杯食えませんでした。2杯でアウトでした。いずれにしても、是非楽しんでいただければありがたいと思っています。
産経
予算編成方針なんですけれども、今回の予算編成で知事の方から各部局に重点的に出された指示だとか、そういったところがあれば教えていただければ…
知事
1つは先程もちょっと言いましたが、国連が目指してます17のエス・ディー・ジーズの指標と関連した事業が多いので、そのことも意識して組むように指示をいたしました。それから、何といってもスマート社会の入口というかたちで今年度はいたしましたが、今度は入口ではなくて、まさにスマート社会に入っていくということがありますので、さらに今年度の入口の部分に磨きをかけていただきたいということを申し上げました。それから、人生100年時代ということであります。なかなか課題はあります。健康のアプローチについても食のアプローチ、運動のアプローチ、それと人とのつながりとのアプローチ、この3つが揃わないといけないということですので、とりわけ健康の指標だとか食の指標だとかは比較的出しやすいのですが、人とのつながりに関しては「これが決定打です」というのはなかなかないもので、こういう部分をどのようにして取り組んでいくかというのは、とりわけ広域自治体である埼玉県はつらいところですので、市町村との協働が非常に重要になってきますので、市町村を忘れないように、市町村との協働というのを忘れないようにということを、この人生100年時代に関しては強く申し入れました。例えば、スマート社会を実現するかたちの中で、ドローンを使えば今まで橋の下の部分を見るのに、例えば最小限度橋げたみたいのを造ったり、あるいはロープで降りたり、3日かかるものがだいたい半日でできると。そうすると、時間にしたら6分の1になるわけですね。人体の危険度はほぼゼロに近くなるわけですね。そういうものが、このスマート社会の優れた部分。一方では、人間の社会としての人生100年時代というのは、健康の運動の指標だとか食べ物の指標だとかはできても、メンタルの満足度だとか、そういったものというのはなかなか指標に出しにくいもので、これはまさにドローンの世界でもないし、機械で表していくものでもないもので、非常に人海戦術的な市町村との協働が大事だというようなことで、そういった部分は丁寧に市町村とやっていただきたいと。これは既存の部分で丁寧にやっていく部分であります。賢くスマートにやることは当然でありますが、平成16年にも今で言うところの事業の見直し、まさに事業仕分けを16年に私がなったばかりの時にやりました。相当な棚卸はやったんですね。その後もずっとスクラップ・アンド・ビルドをやっているんですが、改めて省くというこの視点を少し強調したらどうだろうかと。私なんかで見つけたところでは、食の安全の作文とかポスターの(後に削除)小中学生なんかの作文コンクールがあるのですが、結局食の安全なんですが、子供たちに食の安全ではなくて、結果的にはお母さんの食事がいいとか、おばあちゃんの伝統的な食事がおいしいとか、意外にちょっといつの間にか作文の中身が食の安全ではなくて、自分の家の家庭の料理がおいしいよというやつの表現がマルになっていくという、そうすると食の安全とどうつながっているのだろうということで、でも長年やってきたのでというかたちで棚卸ができなかったんですが、そういったものは思い切って、まさに省いたらどうでしょうかと、食の安全と違うストーリーにいつの間にかなっていますねという、でもいろんな関係者がいるので、学校にも御協力いただいているし、急にやめられるかというとなかなかやめづらいんですけれども、そこをあえて口説くとか。関係者がいますので、そういったところを省いていくと。省いたら何もしないということではなくて、賢く新しいものを見出していくという、こういう考え方についてはきちっと、ずっと夏の前くらいから議論をさせていただいております。
産経
今回の予算編成については、消費税10%というのを想定されているのかどうかというのも教えてください。
知事
当然、消費税が来年10月に上げられるということを前提に考えております。
産経
先程の知事の御説明の中で、市町村との連携を強化するということなんですけれども、具体的にどういうかたちで連携を強化してという…
知事
例えば、分かりやすい事例でいえば、子ども食堂などがやむを得ずある選択として現在急速に展開されております。これはNPOが元々は中心だったのですけれども、市町村も関わったりしてきていますし、市町村も居場所対策というかたちで公民館を提供したり集会所を提供したりしています。県の立場の中では、食べ物をいろんな所から集める力、これは県の方がネットワークが大きいもので、例えばコンビニのネットワーク、あるいは生協のネットワーク、あるいはまたその他の流通関係のネットワーク。当然、県は全国ベースあるいは県内ベースでそういったものを持っています。市町村は、残念ながらそういうものはあまり持っておられないと。したがって、そういうものを県が集めると。それを適正にどう配分するかということについては、県では分からない部分があるので、市町村との協働が必要だと。それ以上にたぶん、もっと市町村側のいろんなニーズとか相談事というのは、県で考えるやつの守備範囲を超えている可能性があるので、そういうまさに子供の貧困対策一つ取っても県は大きな役割を果たす部分は持っていますが、個々の部分ではなかなか情報だとか手足の部分でない部分がありますので、よく市町村と協働して着実に必要なところに必要な資源を集められるようにしたいと思っています。
産経
今おっしゃったような、フードバンクのようなネットワークというのを他のあらゆる分野にも裾野を広げていくというか、そういうイメージでよろしいですかね。
知事
分かりやすい事例としては申し上げましたけれども、他にもたくさん、子育て支援だとか、あるいは健康寿命の延伸問題だとか、こういったものでも現場力は市町村にありますので。ただ一方では様々な国との関係においての情報は県なんかがよく持っていますので、こういったものは提供していくという、そういう意味での市町村は、やはり私たちは県の政策でやっている時、つい市町村は忘れたりしますので、やはり市町村は忘れない、あるいは民間を忘れない。これは非常に重要だと思っています。
産経
今年度AIですとか、そういうスマート社会の方に関しては予算の方を付けたりとかという取組を始められたと思うんですけども、来年度は今年度以上に予算を配分するようなかたちになるんでしょうかね。
知事
たぶんそういう方向になっていくと思います。今具体的に額を決めているわけではありませんが、当然昨年は入口と、こっちはスタートと、こういうかたちになると思います。
産経
熊谷ラグビー場の方でも質問なんですけれども、混雑緩和のためのシャトルバスの輸送なんですけれども、こちらは具体的に本数というのですかね、一時間で何本くらいの頻度だとか…
知事
細かい話はちょっと私も掌握してませんので、後程細かいデータなんかは提供させてもらいたいと思います。
毎日
予算編成方針のことで、新しい時代の課題への挑戦をする一方、スクラップアンドビルドについて、知事も大分力を入れたいとお話があったんですけど、確かに歳入不足というのでしょうか、一定額ある中で「省く」という考え方も、省いて新しい事業に投資をするという考え方は非常に大事だと思うんですが、先程「省く」という中で、例えば具体的な数値目標みたいな、一昔前だと10パーセントカットとか、そういうこともあったと思うんですけれども、そういうのは何か考えていらっしゃいますか。
知事
今のところは立てていません。少しピックアップする中で、どのくらいできるかというのが分かってくると、場合によってはそういうこともするかもしれませんが、今のところはやっておりません。先程はドローンを使った建物の劣化調査なんかの話をしましたけど、AIを使って、例えば県民からもう山ほど質問があるわけです、いろんな問い合わせが。それをいきなりAIでやる前に、職員間での質問。例えば、どうもいろいろ調べると21万回くらいあるそうです、様々な職員間での何らかのかたちでの問い合わせ的なものが。これをAIだったらどうなるかという、だいたい1回あたり1分間削減できるのではないかと、AIだったらと。どんどんどんどん蓄積していきますので、それをまず1年間職員間でやってみて、どのくらい予算的にも時間的にも削減できるかというのを実験して、これを県民に置き換えたらどうなるかと。こういったことも、まさに「省く」という視点につながってくると思うんですね。一説によると、1分間縮めるだけで2,0000万くらいのお金が職員間の問い合わせ、「課長、これどうなっていましたっけ」なんていうね、これをAIでポンとやればフッと出てくると。まあ、ポッと押してとは行かないですけれども、何回か押さないとダメですが、いくつかポイントをポンポンポンポンと押していけば、フッと答えが出てくると。そういう部分で1回分だけ、1分間だけでも削減できれば、21万回分くらいの削減につながって、結果としては2,000万くらいになるというような、こういう試算なんかが出たりしていますので、こういうことを今度は県民全体で、例えば県民の案内のために何人も相談係がいて、電話でどんどん応答しているわけですけれども、本当に難しい話は人間がやりますけれども、簡単なことであればAIの方が答えると。例えば、文書課でこのようなものは扱っているでしょうかというのに、そうすると人間だと文書課の方に扱っていますかと聞いて、扱っていますという返事を出すと。ところが、AIだったら即出せると。そういうことが、いろいろ使ってくるうちに、どんどんどんどん情報が蓄積して回答の密度が良くなってくるので、こういうものをいのちの相談あるいは小児救急医療の相談とかも、いくつかのパターンでかえってAIの方が早く回答が出せると。AI以外のところは人がきちっと説明するという、そうすると電話の回線が減って、本当に相談したい人に長く相談ができるようになるという、そういったこともどんどんできるのではないか。それも含めた「省く」ですね。単に何かを捨てるということではなくて。「賢く」「省く」という意味ですね。これ両方付いていますので、「賢く」と「省く」が。
産経
来年の統一地方選まで半年を切りましたが、前回の統一地方選では知事の方は政治団体の方を立ち上げたりとかされたと思うんですけれども、今回の統一地方選のスタンスの方を教えていただきたいというのと、重ねて地域政党に関してもお考えをお聞きしたいんですけれども、昨年の衆院選前までは都民ファーストであったりとか、その前であれば維新であったりとか、そのあたりが非常に元気だったと思うんですけれども、昨年の衆院選後元気がないような状況になっていまして、今の地域政党の状況ってどのように見ていらっしゃるのか。
知事
まず、来年4月の統一地方選挙のスタンスですが、特に何か考えているわけでは今のところありません。応援要請だとか、集会要請とか、あるいはポスター要請とか、そういった要請についてはその都度同志的な結合関係にあるような人たち等々、また、政治活動全体に関して、共鳴する人たちに対して賛同するというかたちでの対応をしております。それから、正確に言うと私自身が政治団体をつくったわけではなくて、政治団体をつくられて、プロジェクトせんたくという名前でつくられて、応援団長になってくれということでしたので、応援団長をさせていただきました。また、後段の地域政党の件でありますけども、地域政党そのものは、やはりその地域の課題とか、その時期におけるホットな課題について、それを一気に解決すると言うのでしょうか。例えば、全国政党であれば、包括的に政策を組んでますので、特定の政策だけというわけには中々いかないので、例えば大阪維新の会であれば、大阪府と大阪市を統合すると。これがメインテーマで、そのための様々な政策とあるいは行動ということですので、これに特化するかたちでの地域政党ということで。一旦統合には必ずしもいきませんでしたが、一部統合本部をつくったり、あるいはタワーが2つあったものを1つにするとか、統合できるものをどんどんされておりますので、ある意味では大阪都をつくって東京23区みたいなかたちにはならなかったのですが、まあいわゆる政策的なものでの統合というのでしょうか。その初期の目的を達成されておられるので、逆に言うと、存在意義が徐々に減ってくると言うのですか、これは宿命ではないでしょうか。地域政党の課題があって、その課題を整理していけばいくほど存在感が薄くなってくる。あとはもうそれを監視するためにというか、元に戻されないために、組織を維持していくとかというそういう話になってくるんじゃないかなと思います。そういうものであるがゆえに、多分に都民ファーストなどもやはり、初期の目的が達成されれば、後は維持するというかたちになってくるので、盛り上がりには欠けると。こういうものではないかと私は思います。
産経
現時点ではその、特定の政治団体とかを応援するお考えはないという…
知事
そうですね、はい。
産経
先々そういう政治団体ができて、知事の方に応援してくださいというようなお話があった場合は、どうでしょう。
知事
その時はその時でまた考えます。
埼玉
消費増税についてお伺いします。安倍首相が昨日の臨時閣議で、消費税率を予定どおり来年の10月に10%に引き上げるという方針を表明されました。消費税の引き上げについては賛否両論ありますけども、改めまして知事の所見をお聞かせ願えればと思うんですが。
知事
誰しも増税が好きな人はいないと思っております。私もあまり好きではない、そんなように思っています。ただ、現実的に持続可能な社会保障ということを考えれば、その財源をどうするかということについて、無責任でいるわけにいかないので、比較的安定財源である消費税でそれを確保していくという、この考え方は、まさに平成14年(後に「平成24年」に訂正)の民主党政権時において、当時の野田総理が社会保障と税の一体改革というかたちで、消費税を8、10と上げていくプロセスの中で社会保障制度を持続可能なものにしようというそういう約束事を、当時自民党と公明党と民主党が決めたわけですね。そのプロセスをずっと今やっておられる。むしろ遅いぐらいだと思います。それはまた、経済状況等々、安倍総理が高度な判断をなされていることですので、それについて批判がましいことを言うつもりは全くありません。最高責任者が全てのことを総合的に考えて判断されてるので、それを最大限に私は尊重していきたいと思っております。こうした決意をされたことに関しては、私は正しく評価したいと思っています。やはり、持続可能な社会保障制度をつくることが、安心感を持って、消費も場合によっては引き出すことができると。問題は、一般的に消費税が上がると、上がる前の駆け込み消費と、上がった後の消費の落ち込みと。この部分というものを過去にも何度もやってますので、できるだけこう平坦、フラットにさせていくための対策をしっかりやっていただく。このことが一番重要ではないかと思っていますので、そうした部分について最大限に政府としては努力をしていただきたいと思っております。当然消費が下がれば、地方消費税の歳入の部分もへこんだりもしますし、あるいは消費が減ったりすると、法人そのものの力が弱くなって法人税が減ったりします。それもまた法人2税が埼玉県、減ったりするという事で歳入不足になっていくとか、いろんな意味で影響が出てきます。その影響をどれだけならすかということに、相当やはり工夫が必要だと思っています。そしてまた中小企業のレジを含む煩雑さだとか、不安とかというものを、きちっとやはり最大限にやっていただく、これが非常に重要だと思います。まさに1年後の施行前の時期にきちっと表明されて、その準備態勢をしっかりやろうという、意識の表れじゃないかなと思っていますので、万全の態勢をとっていただきたいと思っています。この部分は私どもも協力しなくてはいけないところは協力はするのですが、基本的にやはり国の制度の枠組みの中で、きちっとやっていくべきものだと思っています。
埼玉
様々な景気対策について、前回ちょっと消費が落ち込んだという事もありまして、色んな施策も出ましたけども、それについては何か、どのようなお考えをお持ちでしょうか。
知事
こちらからあんまり注文を付けるわけにはいきませんが、今抽象的なことで申し上げました。具体的なところは、やはり政府が責任を持って考えていくことじゃないかなと思っています。
埼玉
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの県の都市ボランティアの募集で、募集人員の1.8倍となる9,650人の応募があったかと思いますが、この件に関して知事はどのように受け止めてらっしゃいますでしょうか。
知事
本当に「ありがたい」に尽きると思っております。もうちょっと年齢が上かなと思っておりましたら、結構年齢は40~50代が中心というかたちで。女性も多いということで、しかも語学関係のメンバーも非常に多いということで、そういう点では40代50代で25%ずつぐらい。この2つで50%と。次に60代が19.1%で30代が10%ということですので、本当に充分見識と、まあ若い人が見識がないとは言いませんけども、体力と社会的経験というものがうまく重なった、体力にもそこそこまだある方々で、しかも語学の英語なんかでは2.8倍の募集(後に「応募」に訂正)がありますので、お断りするのが困難、辛いお話になってくるので、また何かいろんな工夫が必要なのかなと思ったりしております。非常に全体で1.8倍の皆さんたちが、応募していただいたということですので、非常に熱心にいわゆるボランティア社会というのが日本の中で定着してきてるというのでしょうか。阪神淡路もありましたけども、東日本大震災以来、特にこのボランティアというのは、強くなってきているのかなと思っていますので、大変協力に感謝しています。せっかくですので、私たちのリーダーシップ不足で不愉快な思いをしないように、しっかりうまく稼働するようにお願いをするというかたちをとらせていただきたいなと思っています。
埼玉
先日行われた埼玉WABI SABI大祭典についてお伺いしたいんですけれども、ラグビーワールドカップや東京オリンピックに向けた文化イベントということで、今年2回目だと思うんですけれども、参加されての御感想をお願いいたします。
知事
よくオリンピックはスポーツの祭典と言われているんですが、一方では主催国の伝統文化などのプログラムをしっかりアピールすることで、文化交流の実を作っていくというのでしょうか、種を蒔いて花を咲かせていくと言うのでしょうか、その役割も大きいんだということが、よく以前から言われております。そういう意味で日本の文化、とりわけ今海外からのインバウンドが多いわけですけども、日本の食文化、あるいはまた伝統芸能と言うのでしょうか、芸術と言うのでしょうか。先般もちょっと薪能で中国大使夫人と同席をする機会をいただきましたけども、非常に熱心に日本の文化を学び取ろうというかたちで、日本の文化の奥の深さ、幅の広さ。例えば中国に京劇などはあるけども、日本は歌舞伎もあれば、能、狂言等々いっぱいあると。半端じゃないと。それも、古代からのものをずーっと引きずってると。残念だけど中国はもう切れてしまったものがいっぱいあると。日本はそれをずっとこうつないでいるということについても高い評価がありました。もちろん江戸時代などからスタートしたようなものもないわけじゃありませんが、本当に千年という単位で続いているものがたくさんあるわけですから、こういうものをアピールすることで、日本の近代技術と、まさに古典的な様々な文化芸術両方を見せることで、日本の魅力というものを世界にアピールできると。また、まさに日本のおもてなしというので、3つできるんじゃないかなと思っていますので、このWABI SABI大祭典もそういう意味で10万人からの人たち、海外の方々も結構多く来ておられました。どのようなルートか、ちょっとまだ分析聞いておりませんけども、やはり着物文化だとか、お茶とか生け花とか、そういった自分たちにないものについては大変憧れが強く、川越でもそうですが、レンタルの着物なんかは外国人の方はもうこぞって着る。氷川神社の周辺でもそうでしたけども、なんとなく、こうイスラム系の被ったまま着物もなんか変だなって感じはしますけども、まあしかし敢えて、イスラムの頭の部分だけはそのまま残して、敢えて日本の着物を着てらっしゃるというのも、やはり海外の皆さんにとっては、日本の着物の美しさとか、艶やかさというか、艶やかさと美しさは同じかもしれませんが、しなやかさとか、こういったものについては高い評価があるんじゃないかと思っておりますので、今後も、こういうとりわけ埼玉は盆栽の世界のメッカでもありますし、盆栽植木また着物、あとお茶、生け花、こういうの全部関連してますので、まさに盆栽も含めてそういう意味では、しっかりオリパラに向けての文化プログラムの一部として、去年は雨にたたられて今一つだったんですが、今年は何とか、曇りではありましたけども10万人からの人たちが低めに抑えて来てると思いますので、今後さらにオリパラを盛り上げる意味でも、文化プログラムを発信していきたいと思っています。
読売
オリンピックの関係で聖火リレーのルート案が、組織委への提出が12月末で、確か9月末までに、県内のどの市町村を通過するかっていうものを提出が求められていたかと思うんですけれども、その辺の…
知事
9月末とは言ってないと思っておりますが…
読売
通過する市町村数を確か9月末…
知事
枠組みを、どういう枠組みでやるかということについては、選考委員の皆様たちに了解をいただいて、今その枠組みに基づいて案をいくつか練っているところです。
読売
いくつか候補があって今…
知事
ちょっと今担当者がいないんで、後ほど御連絡させていただきます。
(終)
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