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掲載日:2024年12月20日

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第60回記念埼玉県鋳造技術コンクールの結果

埼玉県と川口鋳物工業協同組合は、県内の鋳造技術(※1)の更なる向上を目的に標記コンクールを開催し、審査の結果、本年度の各部門の受賞作品を次のとおり決定いたしました。なお、受賞作品は当センター(川口市)3Fの受付前に展示しています。

(※1)溶かした金属を型に流し込み、冷やして固める製法で、複雑な形状も比較的容易に作れるのが特徴です。鉄の場合、融点を下げて鋳物を作りやすくするために黒鉛を3~4%程度添加した「鋳鉄」が広く使われています。本コンクールでは黒鉛形状の異なる2種類の鋳鉄部門で競技を行っています。

ねずみ鋳鉄部門の結果(出品点数10点)

                                                                                                                                (敬称略)

賞名 事業所名 受賞者
埼玉県知事賞 不二工業株式会社 巴山 文済
川口鋳物工業協同組合理事長賞 不二工業株式会社 スベディ サナム
川口市長賞 永井機械鋳造株式会社 中村 俊哉
一般社団法人日本鋳造協会会長賞 株式会社テクノスセキグチ 齋藤 嘉一
一般財団法人素形材センター会長賞 前澤工業株式会社 西野 颯乙

 

ねずみ鋳鉄部門上位入賞作品の写真(PDF:114KB)(別ウィンドウで開きます)

ねずみ鋳鉄とは…片状黒鉛鋳鉄ともよばれる一般的な鋳鉄です。破面の色からこの名で呼ばれています。近年は工作機械の本体やエンジンブロックなどに利用されています。昭和39年の東京オリンピックで使用された旧国立競技場の聖火台は、川口の鋳物師によってこの鋳鉄で作られました。

ねずみ鋳鉄の組織写真

球状黒鉛鋳鉄部門の結果(出品点数12点)

                                                                                                                                      (敬称略)

賞名 事業者名 受賞者
埼玉県知事賞 永井機械鋳造株式会社 山口 亮介
川口鋳物工業協同組合理事長賞 株式会社永瀬留十郎工場 櫛引工場 五十嵐 晋一
川口市長賞 富和鋳造株式会社 秋葉 結也
川口商工会議所会頭賞 株式会社永瀬留十郎工場 大谷 充
埼玉鋳物技能士会会長賞 株式会社椿本鋳工 阪田 英輝

 

球状黒鉛鋳鉄部門上位入賞作品の写真(PDF:99KB)(別ウィンドウで開きます)

球状黒鉛鋳鉄とは…黒鉛形状を球状に処理し、強度や延性を改良した鋳鉄で、ダクタイル鋳鉄とも呼ばれます。強度の必要な自動車部品や水道管に使用されています。東日本大震災では耐震継手型ダクタイル鋳鉄の水道管の被害が極めて少なかったことが報告されています。

球状黒鉛鋳鉄の組織写真

特別賞:関東経済産業局長賞の結果

特別賞(経済産業局長賞)
部門 事業所名
ねずみ鋳鉄部門
不二工業株式会社
 球状黒鉛鋳鉄部門
株式会社永瀬留十郎工場 櫛引工場

 

特別賞はコンクールが節目の60回であることを記念して表彰するものです。特別賞選考規程に基づき、過去5年間の総合成績が最も優秀な事業所を表彰するものです。

受賞者には令和6年11月26日(火曜日)に当センター(川口市)で開催された表彰式において賞状等が授与されました。

講評会・表彰式

                        講評会・表彰式の様子

本コンクールの概要はこちらをご覧ください。

〇埼玉県鋳造技術コンクールの概要(PDF:152KB)(別ウィンドウで開きます)

 

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