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ページ番号:201416
掲載日:2024年7月4日
Q 細田善則 議員(自民)
近年、血圧、心拍数、血中酸素等の身体情報(バイタルデータ)を身に付けられる計測器、いわゆるウェアラブルデバイス、以降、デバイスと呼びますが、この登場により手間をかけずに24時間データを蓄積できるようになりました。そのデータをブルートゥースでスマートフォンを経由してネットワークに接続することで、急性の心筋梗塞や脳梗塞など本人の意思で救助を求めることが困難な事例も感知することができます。もちろん介護でもデバイスの活用でいち早く対処ができるようになる可能性があります。
厚生労働省でも在宅診療の推進や高血圧、糖尿病など生活習慣病、電子カルテへのリンクなどが議論され、経済産業省の資料からも2017年に4,938億円だった市場規模が、2020年に1兆5,800億円とわずか3年で3倍になっていることが示されています。性能的にも価格的にも実用レベルまで来たというふうに思いますので質問いたします。
現在、新型コロナウイルス患者へはパルスオキシメーターを配布して、測定した酸素量を報告していただいております。国の予算でパルスオキシメーターを購入し使用しているという事情も理解できますが、県として更に有効な手法を模索することも重要だと考えます。急激に重症化するこの新型コロナウイルス感染症、例えば単身の療養者にデバイスを配布することによって、容態が急変した場合に効果的だと思います。日頃の電話での聞き取り調査の負担軽減にもなります。
1年半で蓄積されました新型コロナ患者へのケアという経験を踏まえて、パルスオキシメーターに代えてウェアラブルデバイスを用いること有用性について、保健医療部長に御所見をお伺いします。
A 関本建二 保健医療部長
新型コロナウイルス感染症により、自宅などで療養される軽症・無症状の方には、体温のほか、パルスオキシメーターにより酸素飽和濃度を測定していただき、健康観察の際、保健所が数値を確認しております。ウェアラブルデバイスを通してネットワークと接続し、自動的に測定された結果を把握できるようになれば、患者、保健所の双方にとって負担軽減につながります。
一方、自動的に測定された結果はデバイスによってデータ形式が異なると思われますが、そうしたデータを患者情報を把握、管理するシステムにどのように取り込むのか、といった技術的な課題のほか、費用対効果も検証する必要があるものと考えます。
こうしたことが解決されれば、極めて有効な手段であると考えます。
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