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掲載日:2024年10月8日
Q 内沼博史 議員(自民)
平成29年5月、自転車活用推進法が施行されました。この法律では、二酸化炭素等を発生させない自転車の特性を生かすとともに、自動車依存の低減による健康増進、交通混雑の緩和等の経済・社会的な効果をもたらすことなどを基本理念としています。また、この法律に基づく計画では、自転車交通の役割拡大に向けたシェアサイクルの普及促進や観光立国の実現に向けた体験型、交流型の旅行の促進などの施策が位置付けられています。
私は、観光地の渋滞緩和や、自転車で地域を巡り、沿線の魅力を楽しむ方法として、周辺の複数の駅と観光地にサイクルステーションを設け、それぞれの駅で乗り捨てられるシェアサイクルの導入、また自転車をそのまま積めるサイクルトレインや、自立スタンドのないロードバイク用に県産材を使用したサイクルラックの設置など、観光地の自転車利用について考えていました。
自転車王国を掲げる本県としては、国の自転車活用推進法にもつながる地域の魅力を兼ね備えた観光地を自転車で楽しむ機会の創出、自動車の渋滞の抑制及び環境負荷低減のためにも、自転車の積極的な活用が必要と考えます。自転車だからこそ見える魅力的な風景が県内には多くあるのではないでしょうか。風を感じながら身近な自然、見過ごしがちな街角の魅力を発見することは、正にぜいたくな体験型観光につながります。
そこでお伺いします。来訪者が好きな場所で好きな時間、自転車を利用できるシェアサイクルの普及促進をはじめとする自転車を活用した観光振興が観光立県埼玉のためには必要と考えますが、産業労働部長の御所見をお伺いします。
A 渡辺 充 産業労働部長
近年、観光客は従来型の観光である「モノ」消費から、そこでしか体験できない「コト」消費へと趣向が変化しております。
本県ではこうした流れを捉え、着物体験や川下り、アニメの聖地巡礼など体験型の観光資源の磨き上げに積極的に取り組んでいます。
自転車は日常生活や観光における移動手段の一つとして利用されるとともに、観光地を巡るサイクリング自体が「体験型観光」となります。
議員お話のとおり、自転車で地域をめぐり自然の中で風を体感することは、まさに素晴らしい体験であり、観光誘客のための大きな「売り」になると考えます。
本県では平野部が多いという特徴を生かし、サイクリングロードが県内各地に整備されています。
そこで、県内主要観光地をおおむねカバーし、総延長距離2,500kmに及ぶ「自転車みどころスポットを巡るルート100」を選定し、ホームページなどで情報発信しております。
議員御提案の「シェアサイクル」は、県内では川越市が平成25年度から「川越市自転車シェアリング」を実施しています。
観光と市民の足の両面で利用され、年間2万人を超える利用者があると聞いています。
また、秩父地域の1市4町でも平成26年度から「秩父広域観光レンタサイクル サイクるっとちちぶ」を運用しています。
こちらは主に観光客が利用し、利用者はゴールデンウィークや夏休みを中心に年間で約1万人となっているとのことです。
このように、県内でもシェアサイクルの導入は徐々に進んでおりますが、課題もあります。
まずは、何と言っても自転車を活用した観光振興について市町村の理解、取り組む意欲が大切です。
その上で、エリアの設定、サイクルステーションの位置など、実施手法についての検討も必要となります。
県といたしましては、市町村担当課長を集めた会議などの機会を捉え、シェアサイクルの導入も含めた自転車を活用した観光振興について市町村へ提案してまいります。
さらには、自転車の活用を含めた埼玉ならではの多彩な「体験型観光」の資源を活用し、観光客の誘致を進め、積極的に観光振興に取り組んでまいります。
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