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掲載日:2024年10月8日
Q 金子 勝 議員(自民)
国土交通省は平成28年6月17日、道路局、都市局、そして鉄道局、この連名で踏切安全通行カルテの公表についてをリリースいたしました。そこには、緊急に対策の検討が必要な踏切として、全国で1,479か所がリストアップされました。また、1,479か所のそれぞれの踏切について、今後の対策の基礎となる資料、これが公表されました。それが踏切安全通行カルテであります。踏切の現状を鉄道事業者と道路管理者が医者のカルテさながら見える化したものであります。実は、この緊急に対策が必要な踏切、全国1,479か所に何と地元富士見市の踏切が四つも入っております。富士見市の踏切がいかに厳しい状況にあるかということが分かります。
ところで、この四つの踏切、道路管理者が県であるものは一つ、県道三芳富士見線の踏切で、その危険の性格から、自動車ボトルネック踏切という踏切に分類されています。
さて、この自動車ボトルネック踏切、自動車の交通量が多く、かつ踏切の遮断時間が長い踏切を指します。基準としては、踏切による自動車の遮断量が一日5万台時以上の踏切です。一方で問題の踏切、この基準の約1.8倍の遮断量、極めて深刻です。
そこで伺います。踏切安全通行カルテでは、問題の踏切は平成27年度に構造改良工事を実施予定とあります。この工事、歩行者の安全を確保する歩道の整備、これだけで終わったというのが、私の認識です。この県道沿いには、イムス三芳という総合病院があり、救急車の緊急搬送の際にも大きな障害が生じています。また、ららぽーと富士見が進出後、交通量も増えています。せめてこの踏切だけでも何とかしてほしい、これが市民の切実な願いです。自動車ボトルネック踏切の対策には、大きくオーバーパスとアンダーパス等があると認識しますが、県道三芳富士見線の踏切対策について、県土整備部長の見解を伺います。
A 西成秀幸 県土整備部長
東武東上線鶴瀬駅のすぐ南側にある県道三芳富士見線の踏切は、歩道が無いため、自動車と歩行者が混在し危険な状態となっておりました。
県ではこれまでに、踏切を拡幅し歩道の設置を行い、平成29年度に完了したところです。
また、鉄道事業者では踏切内の異常を列車に知らせる装置の設置などの安全対策も行っております。
議員御指摘のとおり、この踏切は駅に近いことから遮断時間が長く、自動車ボトルネック踏切となっております。
その対策として、一般的には道路と鉄道との立体交差化が考えられます。
この県道沿いには、富士見市が施行する鶴瀬駅西口土地区画整理事業により既に区画が整備され、店舗や住宅などが立ち並んでおります。
立体交差化に当たっては、大幅に道路が広がるため、多くの関係権利者の御理解と御協力が必要となります。
また、自動車の通行を確保しながらの施工が困難である上、鉄道の運行に影響を与えない施工が求められ、多くの事業費も必要となるなどの課題があります。
この自動車ボトルネック踏切の対策につきましては、まちづくりや広域的な道路網の検討と併せて解決する必要があると考えております。
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