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掲載日:2019年10月17日
Q 高橋政雄議員(自民)
私は、今まで本会議や予算委員会におきまして、魅力ある埼玉、観光立県埼玉、外国人観光客100万人などなど、提言と質問を重ねてまいりました。今回も質問の一番目に、世界に発信、おどろき埼玉。外国からの観光客を呼び込む仕掛けを提言、質問をさせていただきます。
まず、おどろき埼玉から。
歴史資源の少ない中、限られた資源を磨き、また新たにつくり出すことも必要でしょう。埼玉県の歴史資源では、何といっても行田のさきたま古墳群、最近では日高の曼珠沙華、羽生市のさいたま水族館、大宮の盆栽、これら使えそうですね。食も大事です。加須のうどん、川越のサツマイモ、狭山のお茶、吉川のナマズ、草加のせんべい、浦和のうなぎ、秩父のジビエ、鹿肉、それに熊谷、深谷あたりにもおいしそうなものがありそうですね。ほかに、秩父の夜祭、小川の和紙、飯能の西川材、新河岸川の舟運、見沼田んぼの通船堀、運河、所沢、三芳の三富新田、おれんところにも資源があるぞという方もおられると思いますが、磨けば光る資源がまだたくさんあると思います。新都心のさいたまスーパーアリーナなども積極利用してコンサートや世界コンクールなどもいいなと思います。今度の日曜日に第4回アニ玉祭が開かれます。テーマは、アニメと観光、国内有数のアニメ・マンガイベントと主催者の実行委員会や埼玉県では宣伝しています。
話は少しずれますが、アニ玉祭などのチラシを拝見させていただいて、余りにも片仮名言葉が多いのがとても気になりました。でも、それがアニメ埼玉を広めるために必要なのであれば、我慢もするか。いずれにしても、アニメ・マンガはいい素材の一つとは思います。以前に、西武鉄道でラッピング電車が走りました。それ単発ではなく常時、埼玉県内の多くの電車でそれを走らせる。今行っている埼玉聖地横断ラリー、それなんかもいいですね。全て、それら相乗効果が大事なんです。以上が、大体おどろき埼玉です。
次に、それを世界に発信しなければなりませんね。世界へ発信とは、観光素材を磨いた埼玉、自分たちだけで満足していては駄目ですよ。世界へ宣伝、発信させるんです。世界へです。世界中の一人一人に安全・埼玉の歴史、風土、行事、食事、人々、今を魅力発信するのです。
先日、報道等で埼玉県物産観光協会による日本版DMOの法人化に向けての計画を知りました。DMOの意味、デスティネーション・マネージメント・マーケティング・オーガニゼーション、難しい日本語ですね。観光地域づくりに向けた人材の確保と育成を目指すそうです。そう、人材なんです。埼玉県においては、驚きの人選をしてくださいね。
最初の第一歩が大事だと思います。そうして、よく聞いてくださいね。埼玉県の5年後の景色が、一緒に想像してください、5年後。まちにはラッピング電車とラッピングバスが走る。さきたま古墳群の入り口は予約していない外国人観光客が列をなしている。各地のおしゃれな料理店の入り口にも人の行列が。また、川や山で舟遊び、花、盆栽などをめでる人々がたくさんあふれています。旅館、ホテルのほかに民宿、民泊などにも多くの外国人が。そして、最後に埼玉県庁の産業労働部のスタッフが、いや県庁職員全員が世界的人気となったアニメキャラクターをあしらった服を着ているではありませんか。中には、そんな服で通勤してくる職員もいたりして。
言いたいことは、埼玉県の総力を挙げて、知恵と行動で日本一の魅力・埼玉、世界中から観光客が押し寄せる埼玉としたいんです。世界へ発信、おどろき埼玉のためには、DMO候補法人に相当な知恵を持った有能な人材が必要です。法人における観光素材発掘と整備、専門担当者、組織などについて産業労働部長、覚悟を持ってのお考えをお聞かせください。
A 立川吉朗 産業労働部長
まず、日本版DMO候補法人における観光素材発掘と整備でございます。
日本版DMOとは、観光で地域の「稼ぐ力」を引き出す経営を行い多様な関係者と協同して観光地域づくりを行う法人、つまり観光地経営の舵取り役を担う法人のことでございます。
国は、地方創生の一環として日本版DMOの形成・確立を進めており、本県においては、今年4月に、一般社団法人埼玉県物産観光協会が県全域を対象エリアとする日本版DMO候補法人として登録されました。
今後は、本県における観光資源の発掘とこれを生かした事業展開が重要となります。
本県は、都心から近くにありながら日本のふるさとを感じ温泉を楽しむことができる秩父地域や、江戸の風情を残した街並みの川越など自然や伝統文化に彩られた観光資源があります。
また、アニメの舞台地となった地域も多く、狭山茶や日本酒、うなぎやうどんといった豊かな食文化など、競合する他県と比べ優位性の高い地域資源もございます。
こうした資源は、大きなポテンシャルを秘めていると言えます。
このため、物産観光協会では、まず、埼玉県を観光地という視点で改めて精査し、国内外の観光客に対し本県観光資源の認知度や興味などを把握するための調査を行うこととしています。
あわせて、県内事業者と協力して体験プログラムや物産のPRを兼ねたテスト販売を実施いたします。
その上で、ターゲットに合わせた事業展開に結び付くよう観光資源を磨き上げてまいります。
現在、物産観光協会では、旅行業の登録に向けて準備を進めております。
登録後には、地元ならではのオプション旅行などを企画しながら、地域の関係者と一緒に魅力的な観光地に整備してまいります。
次に、日本版DMO候補法人における専門職員及び組織体制についてでございます。
専門職員の確保は、日本版DMOにおいて要でございます。
戦略の策定や本県の観光・物産のブランド化を推進するまさに中心的役割を担う人材となります。
このため、地域の観光・物産のブランド化、PR活動、各種収益事業の実施などについて専門的な知識やノウハウを有する人材を厳正な審査のもと確保してまいります。
また、物産観光協会は、主力事業の県産品販売に加え、観光資源の創出や活用、旅行商品の企画・販売などを行う自立的・戦略的組織へと体制を整備することとしております。
国は、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催される平成32年には、日本版DMO候補法人の候補をはずし、日本版DMO法人として確立を目指しております。
県としては、物産観光協会が日本版DMO法人として観光地経営の舵取り役を担い、関係する事業者が一丸となって観光地域づくりを推進する組織に成長するよう、しっかりと後押ししてまいります。
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