環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 平成28年度第1回研究評価 > H28第1回審査会コメント2/研究課題(水環 H28-H30 PARAFAC-EEM法)

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掲載日:2023年1月11日

環境科学国際センター研究課題(水環境担当/H28~H30)

PARAFAC-EEM法による水質モニタリングに関する基礎的研究

(水環境担当:池田、柿本、見島、渡邊/H28~H30)

 最新の蛍光分析手法であるPARAFAC-EEM法は、水中の有機物成分を分離・検出・定量する能力が高いです。これを用いた河川モニタリング手法の構築により、水質に影響を与える成分の検出と水質評価が可能となります。迅速な水質悪化の検出や原因解明など水質管理への貢献が期待されますが、生活排水の影響をうける河川に長期間、この方法を適用した例はほとんどありません。そこで本研究では3年間の県内河川調査によりPARAFAC-EEM法の適用手法を構築し、蛍光成分の挙動を把握します。また、蛍光成分に対応する有機物特性解析を行います。さらにBODなどの水質指標と蛍光成分の相関解析により水質評価モデルを構築し、実証を行います。最後に、由来ごとのフィンガープリントを得ることで、汚濁の由来を判断する手法を開発します。

《研究の概要》(PDF:152KB)

 

平成28年度第1回研究審査会コメント

研究課題

PARAFAC-EEM法による水質モニタリングに関する基礎的研究

研究審査会コメント

  • 将来、流域管理に利用されていくべき技術であり、重要な研究である。これには栄養塩の排出源の特定などもあるが、将来より微量な物質の分析が可能になれば、それ以外にも様々な応用が可能になる。河川管理者、ダム管理者、水資源機構等との連携した取り組みの基礎となる技術でもある。 
  • 蛍光測定の際の波長範囲を検討する時には、人工的に汚染(添加)させた試料を用いて実験するほうが、効率的に研究が進む可能性がある。 
  • 県の環境政策の基幹的内容も含んでいるため、成果を県民に分かる形で多方向へ発信してもらいたいと思った。 
  • 非常に重要な研究課題であり、新規性のある手法の適用だと判断されます。しかしながら、目標の設定や今後の発展性については、この研究課題でできることとできないことをより明確にし、どこまで成し遂げるべきかについて再考していただくことを期待する。
  • 埼玉の河川水に適用した際にどのような特徴があり、それが公共用水の水質改善への提案に繋がったり、また上水道の水源としての水の質改善への提言になることを目指した研究となることを期待している。 

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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