埼玉県四半期経営動向調査(令和5年10~12月期)
埼玉県は、県内中小企業2,200社を対象に四半期ごとに経営動向調査を実施しています。このほど、令和5年10~12月期(調査日:令和5年12月1日時点)の調査結果を取りまとめました。
今回は、景況感等に関する定例の調査に加えて、「取引先金融機関の貸出姿勢」、「外国人雇用」についても調査しました。
調査結果のポイント
県内中小企業の景況感
県内中小企業の景況感は、持ち直しの動きがみられる。
先行きについては改善の動きがみられるものの、一部に不透明感がみられる。
アンケート結果
- 景況感DI*は、▲41.9と、前期比で1.1ポイント減少し、2期連続悪化した。
*調査対象企業に自社が属する業界の景況感を調査。「好況である」-「不況である」の企業割合。
- 製造業は2期ぶりに改善し、非製造業は3期ぶりに悪化した。
- 製造業では「パルプ・紙・紙加工品」「プラスチック製品」「鉄鋼業・非鉄金属」「金属製品」「輸送用機械器具」が悪化し、それ以外の7業種は改善した。非製造業では「運輸業」が改善し、それ以外の6業種は悪化した。
- 売上げDI、資金繰りDI及び採算DIは2期ぶりに改善し、設備投資実施率は2期ぶりに減少した。
- 1~3月期の先行きDIは、▲17.7と、5期ぶりに悪化した。
景況感DIの推移
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当期DI
(R5.10-12)
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前期比
(R5.7-9)
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前年同期比
(R4.10-12)
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来期見通しDI
(R6.1-3の見通し)
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前期比[前回調査]
(R5.10-12の見通し)
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全体 |
▲41.9 |
▲1.1 |
+3.1 |
▲17.7 |
▲6.5 |
製造業 |
▲44.6 |
+2.7
|
+0.2 |
▲18.2 |
▲10.0 |
非製造業 |
▲40.0 |
▲3.9 |
+5.2 |
▲17.3 |
▲3.8 |
ヒアリング企業の声
- 業界の景気について、企業からは、「自動車メーカーの生産回復で、受注環境は概ねコロナ前の水準に戻ったと感じている。」(輸送用機械器具)、「需要はコロナ前の水準に回復したが、原材料高や人手不足等から景況感は良くない。」(食料品製造)、「値上げの影響もあるが売上げが増加しており、好況である。」(スーパー)などの声が聞かれた。
- 先行きについては、「足元の景況感は普通であり、当面横ばいで推移する見通し。」(輸送用機械器具)、「原材料高は当面続くとみており、利益率の高い新商品の開発に注力していく。」(食料品製造)、「好況でも不況でもない足元の情勢が当面続くとみている。」(建設業)などの声が聞かれた。
特別調査結果
取引先金融機関の貸出姿勢について
- 取引先金融機関の貸出姿勢について聞いたところ、87.9%の企業が「ほとんど変わらない」とする中、「厳しくなった」は9.3%で、前回調査(令和4年10~12月期)より1.8ポイント減少した。また、「緩やかになった」は2.8%で、前回調査より0.7ポイント増加した。
外国人雇用について
- 外国人の雇用状況(12月1日時点)については、「雇用している」と回答した企業の割合は15.3%、「雇用していない(採用を検討している)」は8.0%、「雇用していない(採用予定なし)」は76.8%であった。
- 業種別にみると、「雇用している」と回答した企業の割合は、製造業(22.4%)の方が非製造業(10.1%)よりも12.3ポイント高かった。
報告書
アンケート調査集計表(Excel形式、csv形式)
時系列データ(Excel形式、csv形式)