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掲載日:2022年5月24日
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知事
お疲れ様でございます。
今日は、第58回となりましたけれども、専門家会合を開催をさせていただきました。今日の状況というか議題といたしましては、私ども県の方からは、まず専門家会議に対して今の感染状況についてのご説明をさせていただくと同時に、先生方の感染状況に対するご意見をいただきました。その上で、我々といたしまして、この病床をフェーズを落とす、つまり、病床を返上するというんでしょうか、確保している病床を少なくするということについてのご意見をいただきました。そして3点目に、学校、クラブ活動、保育所、それから県営のプール等についての今後の対応について、マスク着用を含めてですけれども、についてご意見をいただきました。これが全体的な県側からのお願いでございました。
結論から申し上げるとまずですね、全体の評価については、緩やかな減少傾向にあるという、県の全体としてですね、第6波のピークから緩やかな減少傾向にあるという考え方については、良いであろうと。他方、沖縄等でのケースもあるので、十分注意をすると、ただ沖縄については特異なケースだというご意見もありましたが、いずれにしても、しっかりと注意をするというようなこと。それから、お亡くなりになっている方、或いはその重症病床が今埼玉県ゼロですけれども、こういった状況を見ると、お亡くなりになっている方の多くは、先生方の目から見て、実際に基礎的な疾患、原病があって、それがおかしくなる、或いはその手術をしようとしてみると、その方はコロナで入ったわけじゃないんだけども手術をしようと思ったら、検査をしたらコロナだった、こういった方が重症化してお亡くなりになるということが増えていて、もともと元来我々が想定していたコロナでおかしくなる、例えば呼吸器疾患とか、そういった方はすごく少なくなっているのではないかといったご意見があり、従って、病床については下げていくことについては県の提言通り、それで構わないと。ただ、いわゆる、その他の病床、つまり、逆にコロナ病棟で病床を占有してしまうと、今必要としているのは原病の方なのに、こちらの方の治療ができないといったこともあるので、そこについては、我々県として今後、病院との間でしっかりと協議をさせていただいてどの程度、コロナ陽性であるけれども原病の対応ができるか等について、協議をしていくことにさせていただきました。また、今1,827の病床がございますけれども、6月の1日からは1,300の病床に、フェーズを落とさせていただく方向にしたいと考えております。これが1点目でございます。
2点目のマスクに関しましては、基本的には、現在、政府が提案している通りで賛成だということであります。他方で学校については、文部科学省の衛生マニュアル等についても、注目するべきだというご意見もありましたが、具体につきましては、この後教育長の方からお話をいただきたいと思っています。また、プールについては、埼玉県の場合には、ご存知の通り、3つの公営プールを有しており、昨年もこのプールについては一定の制限をかけた上で、開催をしたいといったところが、急激な感染の拡大によって、結局プールはオープンしなかったと。こういった経緯がございました。そこで、今日、先生方にお話をさせていただき、照会をしたところ、その3つの公園については、7月の16から18、そして23日から8月28日の計40日間、オープンをすると。ただし、入場の上限を収容人数の50%とする、こういったことについて諮問をさせていただき、ご理解をいただいたところでございます。なお、マスクの着用全体についてはこれ国の考え方と一緒でございますけれども、基本的には、身体的な距離が確保できる場合、2メートル以上目安ですが、屋内の場合にはマスクは着用を推奨で、屋外の場合は着用の必要はないということになります。また、身体的距離が確保できない場合には、屋内屋外ともに着用を推奨する。また、会話を行わない場合には、屋外であっても、身体的距離を確保できない場合であっても、着用は必要ないというこれ国の指針と基本的には一緒でございます。また、公共交通機関の中ではただし、マスクの着用を推奨する。これ国の指針と一緒ですけれども、これを我々としても、採用させていただきたいと考えております。なお、いずれにしても着脱についてはこれは義務ではありませんので、我々推奨ということを申し上げさせていただいているところでございます。それでは教育長から学校については、お願いいたします。
教育長
それでは、学校におけるマスクの着用につきまして、本日、専門家会議にお諮りをした内容についてご説明をさせていただきます。教育委員会では文部科学省の衛生管理マニュアルの記載に基づきまして、感染防止対策のガイドラインを作成して、その範囲内で、学校の教育活動を展開しております。衛生管理マニュアルにおけるマスクに関する共通の取り扱いには、ここに①②とありますように、十分な身体的距離が確保できる場合、そして気温・湿度・暑さ指数が高い日についてはマスクは不要ということになっています。また、活動ごとのマスクの取り扱いについては、資料記載のように原則としてのマスクが必要とか、外してもいいですよっていうようなことが示されています。しかし、学校現場では、特にこれから暑い時期になりますので、登下校の際に実際に子供たちに対して、どのような時にマスクを外すよう指導すべきか、現行の取り扱いではなかなか判断が難しいという状況にございます。今回、厚生労働省が示したマスク着用の考え方では、気温等の気象条件によるマスクの着脱という視点ではなくて、場面ごとによるマスクの要否での整理がなされております。一方、文部科学省ではマスクの着用が不要な場面の考え方が変わるものではなく、厚生労働省からの発表を踏まえて、マスク着用に関する留意点等をこれからお示しするというふうに伺っております。したがって、現時点で学校における具体的な対応方針ということが示されている状況にございません。そこで、これから暑い時期を迎えるに当たりまして、県立学校に対して熱中症のリスクが高いと判断して、積極的にマスクを外すよう指導する際の、明確な基準が何か示すことができないだろうかということで、専門家会議にご意見を伺ったところでございます。
この資料の右側のところをご覧いただきたいと思いますが、例えば登校前に児童生徒及び保護者が判断しやすいということを考えて、例えば天気予報で今日は25度以上の夏日になりますよ、と言ったら、朝外して登校していいとかですね。あるいは、クールビズの期間、5月から10月の間は暑いので、登校する時には、例えば自転車で歩いて、喋らないですので、外していいですよ、とそういうような分かりやすい基準が何か設けられないだろうかということで専門家の先生方にご意見をいただいたところです。専門家の先生方からは、熱中症指数のような、数字がこれだったら確実にということはなかなか難しいというお話がございました。先ほど知事からもお話がございましたとおり、厚生労働省の考え方を踏まえて、文部科学省がこれからマニュアルの変更等も予定をしているということも伺っておりますので、まずはその対応をしっかり受けて考えるべきだということがございました。ただ一つ大事な視点としてご意見をいただきましたのは、コロナウイルスに感染するリスク、それから熱中症になってしまうリスク、子供たちの健康全体を考えて、マスクの着脱について考えてあげて欲しいというご意見をいただきました。なお、マスクの、例えば一斉に外しなさいって言った時にどうしてもしていたいっていう子どもも当然いますので、マスクの着脱について学校現場でその強制にならないように、十分配慮して対応して参りたいと考えております。それがマスクについての考え方でございます。
それからもう一つ、教育活動について、一部対応を変更したいということでお諮りをいたしました。学校が始まって以来、子供たちが割と高い状況で感染状況が推移をしておりましたので、県においては、一部教育活動を制限してこれまで対応して参りました。ここのところ、ゴールデンウィークが終わりましてからも、それほど大きなリバウンドもなく、感染状況が落ち着いてきているということがございますので、一つは、文化祭や体育祭など学校行事について、現在一般公開を行っておりません。公開は保護者のみとの対応にしておりますけれども、一般的な社会全体のイベントが通常どおり人数制限を行うことなく行われていることなども踏まえまして、専門家のご意見を伺って、学校行事についても必要に応じて人数制限を行うなど、感染防止対策を徹底して、一般公開を可能とすることとさせていただきます。これについては、専門家の先生方もそれで結構だというお話がございました。また、部活動の合宿なんですけれども、これまで合宿は一切禁止ということにしておりました。一般に旅行等も制限がなくなっておりまして、また、修学旅行も通常どおり実施できていることなども踏まえまして、専門家のご意見を伺って、感染防止対策を徹底したうえで、合宿についても実施可能としたところでございます。なお、一般公開するとかですね、あるいは合宿を実施するといった場合には、当然合宿時に新規陽性者が確認ができたということが、当然考えられますので、そうした場合にはこういう対応をしますよ、ということを生徒なり保護者の皆さんによく周知をしてご理解をいただいたうえで実施をするように、というアドバイスをいただいたところでございます。今後も感染防止対策を第一としながら、可能な限り通常の教育活動を実施して参りたいと思います。
それからもう一つ部活動についてなんですけれども、今、部活動内で1人陽性者が出ますと、7日間の活動停止ということにしています。非常に厳しい扱いなんですが、その7日間の間で、新規の体調不良者が出ないか、陽性者でないかということの確認をするということがありまして、そういう対応しておりますけれども、これまで5人以上の集団感染が発生した部活動の状況を確認したところ、ほぼ3日あれば新規陽性者が出切ってしまってるという状況が確認ができましたので、これからは1人部活内で陽性者が確認できた場合には、3日間部活を全体を止めますと、その間に2日目・3日目で新規陽性者が出ればプラス2日間部活の活動を停止すると。3日プラス2日ということで合計5日間の活動停止期間とさせていただくということをお諮りをして、それでいいだろうと。オミクロン株の特性を踏まえればそれで大丈夫だろうというお話をいただきました。新規陽性者が確認できた場合には、無症状者の中で体調不良者が出ないかどうかということを確認するとともに、もう一つ、県で無料の抗原検査なりを実施しておりますので、無料検査を受けるなどをすることも奨励をして、新たに陽性者が確認できた場合には延長するということも踏まえて、3日の原則停止ということにさせていただくということでございます。
説明は以上でございます。
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