掲載日:2023年6月8日
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埼玉県立久喜工業高等学校 ダンス同好会Techniqs
日本の和を、世界の輪に。楽曲で用いられている「ヨナ抜き音階」が、日本の民謡を思い起こさせ、我々の郷愁を誘います。「あの日」に懐かしさを感じた「この日」が、いつか思い出す「あの日」となることを願って。
私たちは、古くから童謡や演歌で用いられる「ヨナ抜き音階」を和文化と捉え、その音階の持つ魅力をダンスで表現しました。ヨナ抜き音階とは、日本伝統の「呂音階」と同じ、「ド-レ-ミ-ソ-ラ-ド」を使った五音階で、4番目(ヨ)と7番目(ナ)の音が抜かれた形であることからそう呼ばれます。明治時代に西洋音楽が輸入され、小学唱歌が作られるようになると、「呂音階」と同じ音を使いつつ、メロディーの移り変わりは違う音階により、さまざまな曲が作られるようになります。この「ヨナ抜き音階」は、日本の「和」の伝統音楽と西洋の音楽をつなぐ橋渡しの役目を果たしました。「蛍の光」が実はスコットランドの民謡なのに、日本の曲だと思っている人が多いのも、耳に馴染んだこの「ヨナ抜き音階」が私たちのノスタルジーをくすぐるからです。「夏も近づく八十八夜~~」「月が出た出た、月が出た~~」「夕焼けこやけの赤とんぼ~~」そして、「パプリカ、花が咲いたら~~」。幼い頃の心象風景を思い出しながら、和の音階をお楽しみください。
※動画公開期間は終了しました。