埼玉伝統芸能サポーターインタビュー
働きながら伝統芸能活動に取り組む職員が在籍しているサポーター企業等の職員に伺いました。
秩父鉄道株式会社
伝統芸能活動に取り組む職員へのインタビュー
【インタビューに御協力いただいた方】
〇秩父屋台囃子の活動に参加している50代職員のAさん
〇熊谷祇園囃子の活動に参加している30代職員のBさん
質問1. 伝統芸能活動に参加する際に職場から協力してもらうことについてどう思いますか。
- 伝統芸能活動は次世代へ文化を伝達することであるため、働きながら活動等に携わる人を大切にしていただき、積極的に参加を促して欲しいです。
- 伝統芸能は全国的に後継者不足という悩みを抱えています。埼玉県は多くの祭り、お囃子などの文化財があるため、文化財の未来への引き継ぎの大切さにご理解いただき、企業等は率先して社員が伝統芸能活動に参加しやすくなるよう取り組んで欲しいと思っています。
- 忙しい勤務の中、周りからは「仕事は気にせずケガや体調に気をつけて頑張ってね。」との言葉をかけていただいたり、休暇を取得しやすい環境を整えていただくなど、ご理解・ご協力をいただいており感謝しています。
質問2. 働きながら伝統芸能活動に取り組むうえで企業に求めることはありますか。
- 伝統芸能は各市町村、企業、有志団体等が協力して行う必要があると考えます。各企業にはできれば資金面での援助を行っていただきたいです。
- 資金面での援助でなくても、伝統芸能活動に参加する職員に休暇を与える制度等を確立していただき、文化財の価値を企業から発信していただきたいです。
- 祭り屋台囃子等の伝統芸能は小さい頃から練習を続けていなければできない技です。子供の頃から始めても途中で離脱する人が多く、仮に100人始めても残るのは5〜6人程度だと思います。だからこそ企業等で率先して伝統芸能を応援していただきたいと思っています。
- 秩父だけに偏らず、もっと沿線のお祭りを活用した集客や宣伝(コラボなど)をしていただけると地域の活性化や増収につながり、伝統芸能にも興味を持ってもらえるのかなと思っています。
企業へのインタビュー
職員の伝統芸能活動をサポートすることについて、企業のメリットは何ですか。
- 鉄道事業者にとって、昨今の人口減少や少子化、マイカー普及による鉄道利用者の減少を食い止めるためにも、沿線地域の活性化・発展が不可欠と考えています。地域の活性化には沿線の魅力の発信や、実際に魅力に触れていただく機会を作る事が重要です。
- 伝統芸能は地元の方々との繋がりの維持や、当社単独ではできない魅力づくり・発信に寄与していただいています。