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掲載日:2022年3月10日

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県政ニュース

県立川の博物館企画展「珪藻(けいそう) -水の中の小さな住人-」を開催します。―実際に顕微鏡でケイソウを観察できる関連イベントも開催!―

部局名:教育局
課所名:文化資源課
担当名:総務・芸術文化推進担当
担当者名:大島

内線電話番号:6921
直通電話番号:048-830-6921
Email:a6910-11@pref.saitama.lg.jp


県立川の博物館では、令和4年3月19日(土曜日)から6月19日(日曜日)まで、春期企画展「珪藻(けいそう)~水の中の小さな住人~」を開催します。

珪藻は、川や池などにいるガラス質の殻をもつ藻類の仲間です。
その種類は10万種いるとも言われ、川や湖や海、水槽の中にも、光と水があるところであればどこにでもいます。
とても身近な生き物ですが、その大きさは0.1mm以下のものがほとんどで、肉眼では姿をとらえることはできません。

また、埼玉県では珪藻研究が盛んで、特に1950年代以降は多くの研究が行われていました。
県内に生育する植物をまとめた『埼玉県植物誌』(1998年、伊藤洋 編、埼玉県教育委員会 出版)には、植物と並んで珪藻のリストが掲載され、市町村史にも珪藻が掲載されているものがあります。

本展示では珪藻の顕微鏡写真を中心に、その不思議な生態や、ガラス質の殻の多様な形状を紹介します。また、県内での珪藻研究についても紹介します。

なお、開館に当たっては十分な感染症対策を行っております。来館者の皆様も入館時の手指消毒や検温等へのご協力をお願いします。

1 見どころ(展示構成)

(1) 珪藻ってこんな生き物

珪藻は、ガラス質の殻をもつ単細胞の藻類です。徐々に細胞が小さくなっていく増殖の方法など、不思議な生態を顕微鏡写真や図で紹介します。

また、特別に制作した淡水産珪藻のアートスライドを観察できるコーナーを設けます。

  サンカクガサネケイソウ    淡水産珪藻のアートスライド

(写真・左)サンカクガサネケイソウ           (写真・右)淡水産珪藻のアートスライド

(2) 珪藻の多様な形

種類が10万種いるとも言われる珪藻の殻の形状は多様で、さらに電子顕微鏡で見ると、殻の表面には微細な穴や突起があるのがわかります。
その不思議な形は、研究者をはじめ、多くの人々を魅了します。
電子顕微鏡写真を中心に、多様な殻の形状や微細構造を紹介します。
また、珪藻をモチーフにした金属工芸作品約30点を展示し、珪藻の形を様々な視点で紹介します。

タイコトゲカサケイソウの殻   ヒトツメケイソウの殻上の突起  金属工芸作品

(写真・左)タイコトゲカサケイソウの殻(画像提供:南雲保氏)
(写真・中央)ヒトツメケイソウの殻上の突起(画像提供:鈴木秀和氏)
(写真・右)金属工芸作品(画像提供:東京学芸大学 金属工芸研究室)

(3) 珪藻を調べる

埼玉県における珪藻研究を、標本と共に紹介します。
また、珪藻を調べてわかることや観察の方法、近年分布拡大が懸念されている珪藻の外来種についても紹介します。
体験コーナーでは、シミュレーションソフト「SimRiver」で、珪藻を用いた水質判定を楽しみながら学ぶことができます。
珪藻のプレパラート標本

(写真)珪藻のプレパラート標本(所蔵:埼玉県立自然の博物館)

(4) 珪藻を利用する

珪藻がかつて大量発生して堆積したものが珪藻土です。
珪藻土は、古くから七輪に、近年では珪藻土マットや壁材にも利用されています。
また、ビールや甘味料などの製品のろ過過程にも利用されています。
身近にある様々な製品に利用されている珪藻土を紹介します。

珪藻土製の七輪  珪藻土を削り取って顕微鏡で観察したところ

(写真・左)珪藻土製の七輪
(写真・右)珪藻土を削り取って顕微鏡で観察したところ(タイコケイソウ・画像提供:鈴木秀和氏)

2 関連イベント

※諸事情によりイベントの日程・内容などが予告なく変更、または中止になることがあります。

⑴ かわはく研究室「水の中の『も』ってなんだ?」

日時:3月20日(日曜日)13時30分~15時30分

内容:水の中の「も」と呼ばれる藻類(珪藻など)を顕微鏡で観察します。

場所:県立川の博物館  荒川情報局(またはリバーホール)

費用:無料(ただし要観覧料)

申込み:当日随時受付

⑵ かわはく体験教室「珪藻のペーパークラフトづくり」

日時:3月26日(土曜日)13時30分~15時30分

内容:敷地内の宮川で珪藻採取して、顕微鏡で観察します。
          後半は、ペーパークラフトで珪藻の模型を作ります。

定員:20名

場所:県立川の博物館  講座室

費用:200円

申込み:事前申込制

⑶ 顕微鏡で珪藻を見てみよう!

日時:4月10日(日曜日)
          (1)10時~12時 (2)14時~16時

内容:珪藻を顕微鏡で観察できるブースを設けます。

場所:県立川の博物館 リバーホール

費用:無料(ただし要観覧料)

申込み:当日随時受付

⑷ 掘って、磨いて、ゲットしよう!私だけのケイソウキーホルダー!

日時: 4月24日(日曜日)
           (1)11時~12時 (2)13時~14時 (3)15時~16時

内容:珪藻ってどんなところにいるの?金属キーホルダーを作りながら、珪藻について学びます。

協力:東京学芸大学金属工芸研究室

場所:県立川の博物館 ふれあいホール

定員:各回10名

費用:400円

申込み:事前申込制

⑸ 染まろう藍色に。ケイソウに。-藍染めでケイソウハンカチづくり-

日時:6月5日(日曜日)
         (1)10時30分~12時 (2)14時~15時30分

内容:珪藻の形を模した型と折り紙絞りで、藍染めハンカチを作ります。
          ※市販の簡易的な藍染めキットを使用します。

協力:東京学芸大学金属工芸研究室

場所:県立川の博物館  講座室

定員:各回15名

費用:400円

申込み:事前申込制

3 開催概要・利用案内

⑴ 会期

令和4年3月19日(土曜日)~6月19日(日曜日)

※月曜日休館(ただし3月21日、5月2日は開館)

⑵ 開館時間

9時00分~17時00分

※入館は閉館の30分前まで

⑶ 会場

県立川の博物館 第2展示室(大里郡寄居町小園39)

⑷ 観覧料(入場料)

一般410円、高校生・学生200円

中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料

※企画展及び常設展が観覧できます。

⑸ 交通案内

自動車:関越自動車道花園ICから8分

電車+徒歩:東武東上線鉢形駅下車徒歩20分

⑹ 駐車料金

普通車300円、バス1,030円

※障がい者手帳等をお持ちの方は無料

【問い合わせ】県立川の博物館

電話:048-581-7333

ファックス:048-581-7332

E-mail:web-master@river-museum.jp

ホームページ:http://www.river-museum.jp/

※諸事情により開館時間、展示構成やイベントの内容などが予告なく変更、または中止になることがあります。

※入館にあたっての注意事項

〈下記に該当する方はご入館いただけません〉

  • 37.5℃以上の発熱や風邪などの症状のある方
  • PCR検査を受け、結果が判明していない方
  • 保健所から新型コロナウィルス感染者の濃厚接触者と判断され、感染者との最終接触日から14日間経過していない方
  • 海外から帰国して14日未満の方

 〈来館時のお願い〉
 1)入館時・退館時の手指のアルコール消毒に御協力ください。
 2)入館時の検温及びお名前・連絡先の提出に御協力ください。万が一の時に、保健所等による聞き取り調査等に御協力いただく場合があります。
 3)館内ではマスクの着用をお願いします。
 4)会話をお控えいただくとともに、他の来館者との十分な距離(概ね2mを目安)をとってください。
 5)館内の入館状況により、入場者の制限を行う場合があります。

※ 上記のことに御協力いただけない方の入館は御遠慮いただきます。

〈当館の取組〉
 1)職員のマスク着用、手洗い・手指の消毒、出勤前と午後に体温測定を徹底しています。
 2)施設出入口等にアルコール消毒液を設置しています。
 3)案内カウンターに飛沫防止用のシートを設置しています。
 4)休憩用椅子の配置などの適切な間隔を確保します。
 5)館内の手すり、トイレのドアノブ、エレベーターボタン、椅子等は定期的に消毒を行っております。
 6)館内の換気につきましては、空調システムによる外気の導入と空気の入れ替えを行っております。

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