トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2024年度 > 2024年6月 > 「デーノタメ遺跡」の国史跡への指定および「午王山遺跡」の範囲の追加指定について
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発表日:2024年6月24日17時
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部局名:教育局
課所名:文化財・博物館課
担当名:史跡・埋蔵文化財担当
担当者名:末木・吉田
内線電話番号:6988
直通電話番号:048-830-6988
Email:a6910-09@pref.saitama.lg.jp
国の文化審議会(会長:島谷 弘幸 )は、令和6年6月24日(月曜日)開催の同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、北本市に所在する「デーノタメ遺跡」を史跡に指定するよう文部科学大臣に答申しました。また、すでに史跡に指定されている和光市に所在する「午王山遺跡(ごぼうやまいせき)」の範囲の追加指定もあわせて答申しました。
答申された文化財は後日行われる官報告示を経て指定されます。これにより、国指定史跡の総数は1,905件になり、県内の国指定史跡は26件になります。
北本市での国指定史跡は初となります。
デーノタメ遺跡は、縄文時代中期後葉から後期前葉に営まれた関東最大級の環状集落遺跡(かんじょうしゅうらくいせき)です。水場遺構(みずばいこう)を伴い、当時の漆製品や植物資源の利用実態を知る手掛かりとなる遺物が豊富に出土しました。縄文時代中期から後期にかけての環境変化とそれに適応した人々の活動痕跡を知る上で重要な遺跡です。
デーノタメ遺跡 俯瞰(北本市提供)
デーノタメ遺跡 第1次調査区(北本市提供)
デーノタメ遺跡 第4次調査区(北本市提供)
午王山遺跡は、武蔵野台地の北東端部の独立丘上に位置する弥生時代の環濠集落(かんごうしゅうらく)です。東日本では例が極めて少ない複数の環濠を有し、住居跡と出土遺物の多様性から広域の地域間交流の実態を示す重要な遺跡であるとして令和2年3月に史跡に指定されました。今回は条件が整った部分が追加指定になります。
午王山遺跡 俯瞰(和光市提供)
午王山遺跡 環濠(和光市提供)
午王山遺跡 環濠(和光市提供)
「デーノタメ遺跡」の国史跡への指定および「午王山遺跡」の範囲の追加指定ついて(PDF:154KB)