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掲載日:2026年6月8日

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経済・雇用対策特別委員会視察報告

調査日

令和8年2月4 日(水曜日)

調査先

⑴株式会社フロロコート(川越市)
⑵株式会社スワロー食品(比企郡川島町)

調査の概要

(1)株式会社フロロコート

(IoTを活用したスマートファクトリー化について)

【調査目的】

■本県の課題

  • 本県では、中小製造業における人手不足や生産性向上、設備の老朽化、省エネ対応等が課題である。課題解決のため、企業がDXを円滑に導入・活用できる環境を整備し、支援することが求められている。。

■視察先の概要と特色

  • 同社の前身である東京シリコーンは、昭和32年に日本で初めて、ふっ素樹脂コーティングを提供し、以来独自ブランド「アドロン®」「トシカルS®」「ナノコート®」を開発してきた。4,000社に上る顧客の製品に、難付着性・耐摩耗性・低摩擦性・耐薬品性など高度な機能を付与する同社の表面改質技術は、航空宇宙や医療など幅広い分野で採用されている。
  • 工場設備にIoTセンサーを設置し、稼働率、稼働時間、待機時間などをリアルタイムで収集・可視化することで、設備の稼働状況を即時に確認でき、生産計画や工程改善に活用している。これにより、無駄のない効率的なライン運用を実現している。

【調査内容】

■聞き取り事項

  • 同社では、リアルタイムで工場内の状況を把握するため、DXを活用した原価管理システムによる「作業内容の見える化」、「製造工程の見える化」と、令和3年から導入した、IoTを活用した設備管理システムによる「主要設備の稼働状況の見える化」の三つの見える化に取り組んでいる。
  • IoT管理システムの導入前は、事務所内で設備の稼働状況が確認できないことによる事務所と工場間の連絡の非効率性や、突発的な設備の故障への対応の遅れなどに課題があった。
  • 導入当初は、データ収集・分析・解析を手作業で行っていたが、自社に合ったシステムを独自に開発し、効率的に作業を行えるようになった。分析の結果を基に、生産計画を見直し、主要設備の待機時間やエネルギーコストの削減を達成した。今後は、このIoT管理システムを、岡山県、新潟県の事業部へも展開していく予定である。

■質疑応答

Q:IoT管理システムの仮運転期と本稼働期の作業時間の比較についてだが、待機時間を含め、多くの数字が改善したのに対し、焼成の工程の時間が大きく増加している要因は何か。

A:システムの導入の目的は、設備の待機時間を減少させ、効率的な生産を行うことである。当社は受託加工を専門としており、扱う製品によって各工程の作業時間は増減する。生産工程の時間が増加したということは、より効率的に設備を稼働できているということである。

Q:多くの中小企業では、DXに取り組みたいと考えていても、何から始めればいいのか分からない企業も多いと思うが、どのようにDX化を進めていったのか。

A:あれもこれもDX化することは中小企業にとっては難しい。工場内の課題について具体的に整理し、設備のどの情報を把握できればより効率的な生産が可能となるか、DX化の目的を明確にして取り組むことが重要だと考える。

(2)株式会社スワロー食品

(地元雇用の創出と地域における協働の取組について)

【調査目的】

■本県の課題

  • 本県では、地域経済の活性化と地元雇用の創出が課題であり、企業の成長支援が求められている。また、食品関連産業においては、食品ロスの削減や持続可能な生産体制の構築が社会的課題となっている。

■視察先の概要と特色

  • 同社は、国内唯一の春巻き専業メーカーとして、業務用の冷凍春巻きの製造に特化した事業を展開している。令和6年には、川島町に新工場を稼働させ、最新の食品安全マネジメントシステム「FSSC22000」を取得するなど、品質管理と生産効率の向上に積極的に取り組んでいる。
  • 製造工程においては、原材料を隣接する株式会社ベジテックの野菜カット加工工場から直接調達することによる輸送コスト・CO₂排出の削減に加え、生食等では規格外品とされる野菜の可食部の有効活用による製品の歩留まり向上に取り組んでいる。

【調査内容】

■聞き取り事項(◎:株式会社スワロー食品、●:株式会社ベジテック)

  • ◎株式会社スワロー食品は、OEMで春巻きの製造を専門で行っており、業界ではトップシェアを占めている。同社の強みは、販売先に最適な皮を製造できる確かな技術にあり、業界の中でも、1日に4、5種類の多品種生産が可能な技術を持つメーカーは同社のみである。
  • ◎食品業界は、中小零細企業が淘汰されやすいため、メーカーの減少スピードが早い。同社及び株式会社ベジテックでは、そうした技術を持つ中小零細企業のM&Aに注力しており、良い商品の供給とその地域の雇用の確保に取り組んでいる。
  • ●株式会社ベジテックは、野菜の仲卸と加工製造事業などに加え、土壌の健康状態や青果物の栄養分析などの研究事業にも注力している。また、SDGsの取組として、生産過程で発生する規格外青果物の再加工や、野菜の端材を株式会社スワロー食品に原料として供給するなど、産業廃棄物の排出量の大幅な削減を達成している。

■質疑応答

Q:金融業界出身とのことだが、春巻きに特化した事業を行うに至った経緯は何か。

A :先代は日本で初めて春巻きを広め、高い技術力を持っていた。技術系の企業は、良い技術はあるが営業力が不足していることが多い。そこで、債務超過となっていた株式会社スワロー食品を買収し、営業力のある人材をヘッドハントすることで技術力と営業力を兼ね備え、トップシェアを獲得した。

Q:野菜の季節による収量変動に対し、安定調達のための取組は。

A :協働関係である仕入先の株式会社ベジテックは、日本一の野菜卸業者であり、優先的に調達できている。それでも、国内産のみでは不足するため、海外産も含めた多様なネットワークで安定調達を行っている。

株式会社スワロー食品にて議員とスタッフの集合写真

株式会社スワロー食品にて

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議会事務局 議事課 委員会担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4922

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