流域下水道の維持管理負担金の改定について

埼玉県下水道局では、市町の公共下水道の下水を集め、まとめて処理をする流域下水道の維持管理を行っています。

流域下水道の維持管理は関係市町が負担する維持管理負担金を原資に行っていますが、今般のエネルギー価格の高騰などによる経費の増加が著しく、運転管理方法の工夫や省エネ機器導入などの経営努力だけでは経費を賄うことができない状況です。

そこで、流域下水道事業を今後も安定的に維持管理していくためには、維持管理負担金の改定が必要であるため、改定に向けた議案が令和6年12月定例県議会に提出されますのでお知らせします。

なお、県民の皆さまが負担する下水道料金については、お住まいの市町において定められています。

改定方針

埼玉県では、8つの流域下水道を運営しており、今回改定となる流域は次の3流域です。

改定対象となる流域

流域名	流域関係市町
荒川左岸南部流域 （5市）	さいたま市、川口市、上尾市、蕨市、戸田市
荒川右岸流域 （13市町）	川越市、所沢市、狭山市、入間市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、富士見市、ふじみ野市、 三芳町、川島町、吉見町
中川流域 （15市町）	さいたま市、川口市、春日部市、草加市、越谷市、八潮市、三郷市、蓮田市、幸手市、吉川市、 白岡市、伊奈町、宮代町、杉戸町、松伏町

改定案

流域名	令和6年度まで	令和7年度	令和8年度	令和9年度	令和10年度	令和11年度
荒川左岸南部流域	36円	37円	40円	41円	41円	41円
荒川右岸流域	32円	38円	43円	43円	43円	43円
中川流域	40円	43円	43円	43円	43円	43円

• 1立方メートル当たりの単価。消費税及び地方消費税を含みます。
• 改定は5年ごとに行っています。

流域下水道とは

各家庭や事業所から排出された下水は、市町が管理・設置する公共下水道に排出されます。

排出された下水の処理コストは、処理量が多くなるほど効率が良くなるため、複数の市町の公共下水道を接続し、広域的に下水を処理できる流域下水道が設置されています。