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掲載日:2024年10月28日
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有機フッ素化合物のうち、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)及びPFOA(ペルフルオロオクタン酸)はその撥水・撥油性、熱・化学的安定性等から、泡消火薬剤、フッ素ポリマー加工助剤など幅広い用途で使用されてきました。
しかし、PFOS及びPFOAには難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があり、環境や食物連鎖を通じて人の健康や動植物の生息・生育に影響を及ぼす可能性があることから、国際的に廃絶等の対策が採られています。日本ではPFOSは2010年、PFOAは2021年に製造・輸入等が原則禁止されています。
水道分野では令和2年4月に、「水道水中での検出の可能性があるなど、水質管理上留意すべき項目」として、水質管理目標設定項目(暫定目標値:合算値として50ng/L以下)に位置付けられました。
しかし、どの程度の量が身体に入ると人への健康に影響が出るのかについては、いまだ確定的な知見はなく、現在も国際的に様々な知見に基づく検討が進められているところです。
埼玉県営水道では、PFOS及びPFOAが水質管理目標設定項目に位置付けられたことを受け、令和2年度から埼玉県営水道水質検査計画に位置付け、浄水場の原水及び浄水の検査を開始しています。
また、令和4年度からは給水先の検査も実施しています。
検査結果は令和2年度の測定開始以来、全ての地点で目標値を下回っています。
埼玉県営水道では、県内5か所の浄水場(大久保浄水場、庄和浄水場、行田浄水場、新三郷浄水場、吉見浄水場)から茨城県五霞町を含む58市町(55団体)の水道事業へ水道用水を供給しています。
検査している水の種類はそれぞれ次のとおりです。
原水…浄水場に入る水(河川水)
浄水…原水を浄水処理した水
給水先…市や町が受け取る水
市町等の水道事業は、県営水道から受け取った水道用水と独自に確保した水(地下水など)を合わせて、各御家庭や事業所に水道水を供給しています。
PFOS及びPFOAの検査は、以下の地点で実施しています。
なお、検査頻度は3か月に1回としています。
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