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掲載日:2023年11月10日
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東部環境管理事務所が管轄する埼玉県東部地域には、古の時代から残されている自然や人工的に整備されたのちに地域の環境に溶け込んだ場所など、多様な生物が生息し美しい環境が維持された場所が多数存在します。これらの場所には、地元地域の皆さんだけではなく多くの人々が訪れています。
ここでは、当事務所管内のそのような美しい自然環境が残っている場所を紹介します。
平成24年7月に渡良瀬遊水地(登録湿地面積:2,861ヘクタール)が、埼玉県に属する湿地としては初めて、国際的に重要な湿地の基準に該当したとしてラムサール条約湿地に登録されました。
ラムサール条約とは、特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約です。条約の主な目的は、水鳥を食物連鎖の頂点とする湿地の生態系を守ることです。
渡良瀬遊水地では、マガモやカルガモ、カンムリカイツムリなどの水鳥はもちろん、ハヤブサなどの猛禽類ほか、季節ごとに多くの種類の野鳥を観察することができます。
また、渡良瀬遊水地の春を告げる風物詩は、毎年3月に実施される『ヨシ焼』です。良質のヨシを育ててヨシズの材料にすること、貴重な動植物の生態系の維持を目的として行われます。
→ 詳しくは一般財団法人渡良瀬遊水地アクリメーション振興財団のページをご覧ください
県では、県民の皆さまや企業などから広く寄付(緑のトラスト基金)を募り、これを資金として、すぐれた自然や貴重な歴史的環境を備えた土地を取得しています。「緑のトラスト保全地」は、現在県内には14か所あり、後世にまで末永く伝えるように保全を図っています。
当事務所管内では次の3か所が「緑のトラスト保全地」とされ、それぞれ四季折々の美しい風景を臨むことができます。
県東部の大宮台地と低地が接する位置にあり、コナラ・クヌギ・シデを中心とする雑木林です。
隣接する水田には、江戸時代中期の開墾当時の様子を残す堀上田(ほっつけ)があります。
隣には、観光農園の「新しい村」があります。こちらにお越しの際には、あわせて森林浴や散策をお楽しみください。
新田開発の名残をとどめる田堀、クヌギ並木、屋敷林などの貴重な自然や歴史的環境が残る地域です。
地域内には、氷河期に形成された地下谷の上に浮かぶ湿原「浮谷」があります。
県指定天然記念物「トキソウ」の自生地です。
毎年6月に「あやめ祭り」が開催されます。
沼の周辺には、ヨシ、マコモ等の湿性植物やナガボノシロ(アカ)ワレモコウやジョウロウスゲ等の絶滅危惧種が生育しています。
約140種類の鳥類が確認されており、バードウォッチャーにも人気のポイントです。
※トラスト運動に関すること及びその他の地域のトラスト保全地については みどり自然課のホームページ まで
羽生市から越谷市にかけての利根川旧河道沿いの中川低地には、浅間山や榛名山の噴火による火山灰由来の砂が溜まり形成された『河畔砂丘(かはんさきゅう)』が点在しています。これを中川低地の河畔砂丘群と呼びます。なかでも、志多見砂丘(加須市)が2014年に、浜川戸砂丘(春日部市)及び西大輪砂丘(久喜市)が2016年に、桑崎砂丘(羽生市)及び高野砂丘(杉戸町)が2017年に埼玉県指定天然記念物に指定されました。
有名な鳥取砂丘とはだいぶ様子が異なりますが、近くにお越しの際には砂地の広がりを御観察ください。なお、紹介する砂丘には一部民有地もあります。民有地には管理者の許可なく立ち入らないようお願いします。左写真(加須市教育委員会提供)は志多見砂丘です。
→ 志多見砂丘の詳細は 加須インターネット博物館ホームページ をご覧ください。
→ 西大輪砂丘の詳細は 久喜市ホームページ をご覧ください。
→ 桑崎砂丘の詳細は 羽生市ホームページ をご覧ください。
→ 浜川戸砂丘の詳細は 春日部市教育委員会ホームページ(別ウィンドウで開きます)をご覧ください。
→ 高野砂丘の詳細は 杉戸町ホームページをご覧ください。
県内には多くの観光スポットがあります。ここでは事務所管内の花の名所を中心に紹介します。
幸手市、久喜市及び五霞町(茨城県)の境に位置する権現堂調節池(行幸湖)を囲む堤は桜の名所として有名です。3月下旬から4月上旬は桜と菜の花のコントラストを楽しめ、6月から7月にかけてはアジサイ、9月中旬から10月上旬にかけては曼珠沙華、そして1月上旬から2月上旬までは水仙と、四季を通じて花の色づきを楽しめる場所です。
→ 権現堂公園は、権現堂公園管理事務所(電話:0480-44-0873)で管理しています。
詳細は権現堂公園管理事務所のホームページ(別ウィンドウで開きます)をご覧ください。
行田市と言えば、諸説ある県名由来の一つ「埼玉(さきたま)古墳群」にはじまり、戦国時代には不落城と言われた忍城があった歴史ある地域です。古代蓮の里では、約1,400年~3,000年前のものとされる原始的形態をもつ蓮が群生しています。
古代蓮だけでなく、1月から2月にかけてはロウバイ、2月中旬から3月にかけてはウメ、3月下旬から4月上旬にはサクラとさまざまな花々を楽しめます。そして古代蓮は例年6月下旬から7月中旬ごろの午前中が見ごろとなります。
古代蓮会館の展望台からは、秋には全国有数の田んぼアートを、冬には公園内のイルミネーションも楽しめます。
→ 古代蓮の里は、公益財団法人行田市産業・文化・スポーツいきいき財団(電話:048-559-0770)で管理しています。
詳細は公益財団法人行田市産業・文化・スポーツいきいき財団のホームページをご覧ください。
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