トップページ > 県政情報・統計 > 県政資料・県報 > 県政ニュース(報道発表資料) > 2023年度 > 2023年10月 > 「秩父版FEMA~救急・救命対応シナリオから見えてくる課題とその対応~」を市町等と連携して実施しました
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発表日:2023年10月25日11時
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部局名:企画財政部
課所名:秩父地域振興センター
担当名:地域防災幹
担当者名:武田
内線電話番号:280
直通電話番号:0494-24-1110
令和4年9月に発生した秩父市大滝の岩盤崩落により、中津川地区の住民は、秩父市街地との主要なアクセス手段であった県道を利用できなくなりました。そのため、道路幅が狭く、通行に長時間を要する林道に唯一のアクセス手段を委ねることになりました。
様々な関係機関が連携して、中津川地区への支援を進める中で、仮にがけ崩れや大雪などで林道が通行不能となり、孤立化された中津川地区で救急・救命事案の発生した場合の対応が課題となりました。
そこで、不測の事態により孤立状態となった地区における救急・救命活動が必要と考え、県関係機関や管内市町等と連携し、「秩父版FEMA*~救急・救命対応シナリオから見えてくる課題とその対応~」を実施したのでお知らせします。
救急・救命活動には、救急車の他、ヘリコプターによる空路からの活動が想定されるため、ヘリコプターの特性を明確にし、秩父地域の地形的特徴を踏まえながら、県関係機関、管内市町、警察、消防で構成する「風水害・雪害対策秩父地域会議」で整理し、作成した。
(1)ヘリコプターが出動できる日中は、救急・救命手段を確保すべき。
(2)機体誘導員等を必要とする場外離着陸場よりも、機体誘導員等を必要としないホイスト救助*を可能にする空間の方が有用である。
(3)あらかじめホイスト救助ができる場所を定めれば、迅速な救助が可能になる。
(1)「ホイスト救助ポイント」の提案
防災ヘリによるホイスト救助を可能にする空間を「ホイスト救助ポイント」として整備。
(2)ホイスト救助ポイント候補地の選定
場外離着陸場の位置、平成26年2月の大雪の際に孤立状態になった地区、迂回路の有無及び近年の災害発生状況を考慮し、現地調査を行い、4か所の候補地を選定。
(3)先行モデルの整備
4候補地を牽引する先行モデルに、救急・救命対応シナリオの作成のきっかけともなった中津川地区の旧中津川小学校を選定し、整備を進める。
* FEMA:Federal Emergency Management Agency(米国連邦緊急事態管理庁)の略称
県では、「平時から災害ごとにシナリオを作成し、図上訓練などを繰り返すことにより、関係機関との連携をより強固なものとし、大規模災害時などの様々な危機に備える」という意味で使用している。
* ヘリコプターがホバリング(空中停止)した状態で、機体に装備している救助用ウインチ(ホイスト)を使用し、隊員を降下させ、要救助者等を吊上げて救助を行うこと。
秩父地域振興センター 地域防災幹 武田
電話:0494-24-1110 E-mail : t241721@pref.saitama.lg.jp