トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 企画財政部 > 企画財政部の地域機関 > 秩父地域振興センター > 秩父地域の観光情報トピックス > KOCO “ココ” ちちぶNo.4 須﨑真紀子さん
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掲載日:2022年12月16日
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【小鹿野(おがの)町にある須﨑(すざき)旅館でお話を伺いました。】
花と歌舞伎と名水のまち、わらじかつ丼でも有名な小鹿野町で、明治時代から続く須﨑旅館(※1)の女将(おかみ)をする傍ら、様々なまちづくり活動で活躍され、多忙な日々を送る須﨑さんから、日頃の活動や秩父地域の“ぜひココ”な観光スポットについてお話を伺いました。
※1 秩父 小鹿野温泉 香り豊かな花のおもてなし 須﨑旅館ホームページ
〇 須﨑さんの日頃の活動について教えてください。
「お客様に旅館の外に出てからも楽しんでいただきたくてやっている事や、小鹿野町が大好きなので、町が持続、発展できるように何かできないかな、と自分のできる事をしています。」と須﨑さん。
旅館を継いだ須﨑さんは、女将業も面白いけれど、もっと地域の事も含めてお客様に喜んでいただきたくて、様々な活動をしているという。
「まず、私なりの町のマップをつくったんです。お客様に聞かれる事を調べて、見ていただけたらわかるようにしました。マップを見て「じゃあ行ってみよう」と歩いていただきたいなと思って。」
須﨑さんのマップは観光協会青年部(ちょこっともてなし隊)によって更に充実され、「おがの散策まちなかマップ」(※2)として利用されている。
【おがの散策まちなかマップ(表)。2018年6月現在の情報が載っている。】
※2 おがの散策まちなかマップ(表)(PDF:1,817KB)、(裏)(PDF:1,648KB)
今、須﨑さんが取り組んでいる事の一つに、秩父地域の16の旅館ホテルが集まる「秩父地域インバウンド協議会」での活動がある。
秩父地域は、日本酒・焼酎・ワイン・ウイスキー・ビール・どぶろくなど様々な種類のお酒が造られている酒どころで、今年9月には「ちちぶ乾杯共和国」(※3)が建国された。
同協議会では、ちちぶ乾杯共和国の建国にあわせて「ちちぶの地酒にぴったり!うまい肴・料理&デザートコンテスト」を開催中で、須﨑さんは担当責任者として奮闘している。
「6種類のお酒を造れるってすごいと思いますし、今後、小鹿野にも“はちみつのお酒”ができます。」「お客様がいらして何が楽しいかといえば、やはり地元のものを食べたり飲んだりすることが一番楽しいと思うので、秩父地域1市4町が更に発展していくように(コンテストに)取り組んでいます。」と須﨑さん。
【ちちぶ乾杯共和国建国イベントで アキラ100%さん に花束を渡す須﨑さん。】
※3 ちちぶ乾杯共和国(秩父地域おもてなし観光公社ホームページ)
須﨑さんは、コンテストと並行して、小鹿野町の特産で、完熟して黄色くなった「秩父かぼす」を使ったメニューイベント「黄金(おうごん)の雫(しずく)祭」の準備を仲間と共に進めている。
「皆さんが楽しく協力してくださって、本当に「チームかぼす」なんです。その土地のものを大事にして、生産者にも、お店にも喜んでもらえて、お客様にも喜んでもらえるというのが嬉しいと思って。」と須﨑さん。
【黄金の雫祭。生産者と飲食店が協力し、お客さんも皆で喜べる取組みを目指す。】
他にも、秩父銘仙で栄えた町にある旅館の女将として、そのルーツともいえる秩父銘仙の普及活動に取り組んでいたり、県立小鹿野高校の山村留学制度や高校魅力化プロジェクトに協力したりと、地域に根差し、熱意をもって活動している。
【FINDchichibu「秩父銘仙普及分科会」メンバーとして、秩父銘仙講演会で。】
〇 須﨑さんのおススメの“ぜひココ”な観光スポットを教えてください。
「「四季の道」というところがあるのですが、軽いハイキングができるので、私は大好きです。ちっちゃい頃から登っています。小鹿野の市街地が一望できる展望台があって、天気がいいと右手に両神山、左手に武甲山が見られます。」と須﨑さん。
【「四季の道小鹿野」にある展望台からは、市街地や山々が一望できる。】
四季の道は、小鹿野市街地の北側、秩父市吉田との境界にある散策路。町が紹介している小鹿野里山ウォーク「四季の道コース」(※4)は、小鹿野宿のまち歩きから小鹿(おしか)神社を経由して、四季の道の森林浴をセットで楽しめる約4.3Km、95分のコースで、里山案内人の方にガイドをお願いすることもできる。(有料。予約、問い合わせ先は小鹿野町役場おもてなし課。)
※4 小鹿野里山ウォークご案内(小鹿野町ホームページ)
【里山案内人と訪れた「一本杉峠の杉」。樹高約35m・樹齢推定500年。】
「(コース途中にある)小鹿神社のおみくじの販売機がすごくレトロでかわいいんですよ。今までそういうことはなかったんですが、この前7つ出てきて。何かいいことあるかなーと。あと、50円玉じゃないとダメなので、忘れたときは近くの人に両替してもらったりして。」
【ドキドキ感倍増。小鹿神社のおみくじ。ハイキングコース途中でも立ち寄れる。】
「それからお薦めはダリア園(※5)のダリアです。一人でも多くの方に小鹿野のダリア園を見ていただきたくて、(小鹿)神社さんにお願いして、開園中の土日限定ですが、仲間と交代で神社のお手水舎に摘み取ったダリアを飾らせていただいています。」(来年も実施予定)
【園開催期間中の土日限定で、色とりどりのダリアに飾られた小鹿神社の手水舎。】
【関東地方最大級の広さを誇る両神山麓花の郷ダリア園。約350種、5000株。】
※5 ダリア園(両神山麓花の郷ダリア園ホームページ) ※2019年のダリア園開園は11月3日(日)まで。
【須﨑さんもお薦め。尾ノ内渓谷紅葉まつり(※6)の1日限定ダリアいっぱいの滝】
※6 尾ノ内渓谷紅葉まつり(JPG:621KB) ※2019年の尾ノ内渓谷紅葉まつりは11月10日(日)開催。
「ダリアはとても繊細な花で、地域の皆さんが本当に大切に育てています。ダリアに対する情熱がすごいな、と思って。山深い谷で生きがいのようにしてお世話をしている姿にすごく心を打たれて。」と須崎さん。
須﨑さんは、そんな小鹿野のダリアをもっと広めていくために、ダリア園の運営・広報に取り組んでいる地域おこし協力隊の沢田さん達と、食用ダリアの事業化を検討している。
「ダリアはきれいですし、本当に映えるので、花びらだけでも飾ったり、サラダにしたり、小さいものは天ぷらにしたり。旅館でダリアを食べたら、ダリアを見に行こう、という仕組みにしてお客様に喜んでいただけたら。」という。
「いろいろなところで皆さんが頑張っていらっしゃって、小鹿野はすごく魅力的な町だと思います。いろいろなところに足を突っ込んでますが、もう、度胸と愛嬌で頑張ってます。」という須﨑さんの女将奮闘記はまだまだ続き、小鹿野町の魅力が次々と生まれそうで、これからも目が離せない。
[取材日:2019年10月21日、記事公開日:2019年11月5日] ※ 掲載している情報は取材日現在のものです。
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